<6月8日~10日>大宮競輪 第97回スポーツニッポン新聞社杯 F1「シリーズ展望」※6/10更新
競輪解説者 田淵浩一氏による「決勝戦展望【S級戦】」
並び
16 3 4572
関東ラインは準決勝戦同様、
地元の久木原に茨城の関。
南関東単騎の神奈川の福田は
単騎戦となり、九州ラインは
佐賀の青柳を先頭に番手に岩谷、
3番手田中、4番手を大坪が回る
福岡トリオが折り合い
ライン4車となり
2対1対4の実質2分戦となった。
福岡トリオは岩谷と大坪が北九州、
田中は久留米なので
並びが注目されたがすんなり決まった。
大坪に聞いてみると
「同県で田中は特選回りなので」と言い
地区ではなく点数順で並ぶ様子。
青柳と別線の選択肢もあった岩谷は
青柳が「任せてください」と
言ってきたらしく、田中と大坪の
承諾を得た上で番手戦を選択した。
青柳は準決勝戦、早めに叩きに行ったが
流しすぎた感あり、逃げ切り勝ちも
ちょっと危ないレース内容だった。
決勝戦もライン4車の重みを
感じている雰囲気はなく
良い意味平常心で走りそう。
地元の久木原はラインのおかげで
優出でき、勝ち切れたことは評価できる。
負傷欠場後、まだ完調ではなく
自力でどれだけ戦えるかは疑問だが
「できることをやるだけ」と
迷いはなかった。
福田は「なんでもやる」と総力戦の構え。
先行は立場的にも青柳の主導権が
自然だが「何が何でも」と言うよりは
「自分も含めてラインから
優勝者を出す」走り。
久木原は「自力自在」とコメントしたが
位置取りよりは
得意のカマシ・捲り狙いが理想。
福田の出方がポイントになる。
当然、番手勝負もあると思うが
岩谷曰く「平塚ダービーで連係して
福田1着のワンツーを決めた」ことが
あるらしく、シビアに攻めるかは疑問。
状態が良さそうなのは青柳と岩谷が
ともに長い距離を踏み切れていて納得の表情。
大坪は連日「前のおかげ」と言うが
差し脚が切れている。
福田も1着までは届いてないが伸びは良い。
青柳が先行、
岩谷が番手無風とみて岩谷のV有力。
田中の差し切りは押さえ。
逆転あれば、福田の総力戦。
久木原は地元で応援したいが
現状ではまだ厳しいとみる。
競輪解説者 田淵浩一さんによる「大宮競輪 推奨レース【3日目最終日(6月10日)】」
☆2R A級一般「格上江連の1勝機」
× △ ○◎注
147 3 256
☆12R S級決勝「岩谷のVチャンス」
× 注◎○△
16 3 4572
競輪解説者 田淵浩一さんによる「大宮競輪 レース展望【S級戦】」
直後に高松宮記念杯が開催される為、
今節は傑出者不在で
強力な自力タイプが少なく
岩谷拓磨(福岡115期)の
機動力に期待したい。
優勝こそ昨年8月の
地元小倉以来ないが
前回向日町1.2.③着と
初日特選は九州ラインの
番手戦で勝ち切り
準決勝戦は快速捲りを放つも
裸逃げとなり2着。
決勝戦は同県連係の番手戦から
北津留翼のVに貢献した。
グレード戦において
G1戦では結果を残していないが
G3戦での健闘が光っている。
大宮は昨年1月記念8.2.4.2着。
4日間ともラインの先頭で走り
前々攻める走りはできていた。
自力基本に番手戦も
苦にしない器用さもあり中心に推す。
岩谷マークは同県、
田中誠(福岡89期)、大坪功一(福岡81期)の
安定マーク陣が揃い成績にムラがあるが
先行力ある青柳靖起(佐賀117期)もおり
ラインの厚みがある九州ラインが本線。
岩谷の仕掛け次第では
田中と大坪の差し切りも十分。
対するは、新田康仁(静岡74期)と
福田知也(神奈川88期)の南関東両者。
新田は昨年末からの病気欠場後、
2月伊東で落車し負傷欠場と
波に乗れなかったが
近況は安定してきており
前回伊東1.1.④着の準決勝戦、
4角4番手からの突き抜けは
コース取りと切れ味が抜群で
本来の動きに戻っている印象。
大宮の近歴は失格もあるが
直近2場所連続優出中と
展開に左右されない
縦横無尽の走りは当所向きだ。
福田は前回小田原準V、3月大垣準V含め
今年はG3戦でも結果を残しており
差し脚はシャープだ。
大宮は昨年12月4.5.3着と優出逃すも
F1戦は過去準V2回の戦歴を残し
昨年12月以外は常に優出の良い
イメージしかない。
新田同様、脚質的にも
直線長い当所は向いている。
新田、福田ともに
縦脚勝負が持ち味なので
同地区の原田亮太(千葉115期)、
内山雅貴(静岡113期)、近藤隆司(千葉90期)の
勝ち上がりが鍵になってくる。
近況成績上昇中の
川津悠揮(北海道96期)もV候補の一角。
前回地元函館記念で準決勝戦進出、
F1戦は直近2場所で
3勝と差し脚は切れている。
大宮は前回一昨年11月4.3.6着も
A級戦V歴ありイメージは悪くないはず。
北日本ラインで木村弘(青森100期)、
坂本周輝(青森100期)目標にできれば
チャンスはある。
関東ラインは地元の
久木原洋(埼玉97期)に期待がかかるが
長期負傷欠場後、まだ復調途上の印象。
先行力ある武田亮(東京115期)、
中島詩音(山梨119期)と
自力基本になんでもできる
小畑勝広(茨城115期)、
安定感あるベテランマーカーの
小林潤二(群馬75期)と
援軍揃う関東ラインも強力布陣で
久木原の一発は魅力ある。
本命不在の混戦模様の中
ラインの厚みある九州ラインが本線となり
岩谷拓磨を中心に推す。
新田康仁と福田知也の南関東両者が
展開不問の逆転候補。
目標次第では川津悠揮の抜け出しと
援軍揃う地元 久木原洋の一発にも期待したい。