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RACE2024.12.5

<12月4日~6日>大宮競輪モーニング7 第29回テレ玉杯 F2「シリーズ展望」※12/5更新

競輪解説者 井上善裕さんによる「大宮競輪 決勝戦展望【A級戦】」


並び
15 472 36

初日特選メンバーから6人が
順当に勝ち上がる豪華メンバーでの決勝戦。
ラインは3分線。1番菅谷隆司(東京)、
5番長井優斗(東京)の東京ライン、
4番近谷涼(富山)、7番小嶋敬二(石川)、
2番篠原忍(愛知)の中部ライン、
3番成清貴之(千葉)、
6番鈴木良太(静岡)の南関ライン。

本命は近谷の番手をまわる小嶋敬二。
連勝での勝ち上がりで調子も良く
さらに脚力は抜群。
初日は近谷との連携を外してしまったが
慌てず自力に切り替えて危なげない走り。
ただ決勝戦も初日特選と
ほぼ同じメンバーだけに
近谷の後ろは狙われる可能性大。
それでも最後は自力を出して
後ろを固める篠原とG前勝負。
差し脚ある篠原だけに
小嶋の仕掛け次第で逆転も。

中部の先頭を走る近谷も
初日特選の後にセッティングを変えて
4準決勝を逃げ切り。
本人も確かな手ごたえを感じているだけに
後ろがもつれると準決勝同様に
逃げ切りの可能性も。

中部勢に対抗する東京両者も侮れない。
前を走る菅谷は初日特選は
近谷の後ろを小嶋から奪う自在戦、
準決勝は力強く逃げて逃げ切りと
戦法の幅もあり魅力。
菅谷の後ろの長井も準決勝は苦しい展開から
最後は中を割る動きで3着と動きは良い。
G前混戦になれば
長井の抜群のコース取りが冴える。

不気味なのが南関勢。
前を走る成清が「何かする」とコメント。
どちらが先行しても中団は取れる。
後ろに鈴木がいるので早めの追い込みか、
捲り追い込みでの縦脚勝負か、
はたまた近谷、菅谷の番手を狙うのか。
横の技術も抜群なので
番手を奪ってからのG前勝負か。
とにかくこのレースは成清の動き一つで
展開が変わることが予想されます。
成清の後ろを選択した鈴木も
フレームのセッティングが出て好調とのこと。
準決勝も重たい内でも
G前しっかり伸びていたので
成清の仕掛け次第でチャンスも。

初日特選同様の展開になるのか、
ラインの先頭を走る3人の気持ち一つで
展開が大きく変わる可能性もあるだけに
目が離せない決勝戦になること間違いなし。

競輪解説者 井上善裕さんによる「大宮競輪 レース展望【A級戦】」


北日本は徹底先行の
阿部架惟都(宮城115期)、
スピードある捲りが魅力の
相笠翔太(福島96期)の両自力と
追い込みでは追加ながら
安定した成績を残す
高橋秀吉(秋田88期)が中心。

迎え撃つ関東勢は今開催の
優勝候補NO1の松崎広太(茨城123期)。
直近4場所は連続優勝オール連対と絶好調。
追い込み勢は地元の山崎輝夫(埼玉99期)、
5場所前は優勝、直近5場所4回の優出と
安定した成績を残し
長い大宮の直線なら松崎を追い込む可能性も。
東京の長井優斗(東京95期)も安定した成績で
山崎の後ろを固めて松崎、山崎を援護。

南関東勢の中心は成清貴之(千葉73期)。
差し脚、マーク技術、抜群のコース取り
競りも強く今節NO1の追い込み選手。
成清の前を走る自力型は2班ながら
徹底先行の梅田加津也(神奈川119期)、
1着多い池邉聖(神奈川123期)の神奈川コンビ。

中部勢の中心は
800勝レーサー小嶋敬二(石川74期)。
前回優勝と絶好調。それでいて今開催は
近谷涼(富山121期)と言う強い味方まで。
121期の近谷は来期初のS級、
小嶋の前で積極的に走ると
松崎との優勝争いは見物に。
近谷、小嶋の後ろを固める追い込み勢は
篠原忍(愛知91期)、渡邊健(愛知76期)、
宮司周郎(愛知82期)と豪華。
今開催の中部勢は関東勢にとって脅威。

近畿勢の中心は小笹隼人(奈良105期)。
差し脚良く大宮の長い直線で突っ込んでくるか。
自力型は岸川哲也(大阪105期)、
後藤祐貴(兵庫103期)。
他地区の自力選手と比べるとキツイか。

今開催はモーニング開催ながら
松崎広太小嶋敬二成清貴之
豪華メンバーが揃い
見ごたえある開催で3日間、目が離せない。