<12月17日~19日>大宮競輪 第99回スポーツニッポン新聞社杯 F1「シリーズ展望」※12/19更新

競輪解説者 井上善裕さんによる「大宮競輪 決勝戦展望【S級戦】」


並び予想
17
26 34 5
競
り
ラインは小間切れだが実質先行一車の決勝戦。
ラインが出来るのは①武藤龍生(埼玉98期)に
⑦中田健太(埼玉99期)の埼玉ライン。
②松本秀之介(熊本117期)に
⑥友定祐己(岡山82期)の西日本ライン。
③神山拓弥(栃木91期)に
④山下渡(茨城91期)の栃茨ライン。
⑤伏見俊昭(福島75期)は単騎を選択。
ラインが出来る武藤龍生だが
コメントは「松本君の番手」と
初手から競りににいく直競りを選択。
神山拓弥のコメントも「自分で」と
総力戦のコメントになったことから
松本秀之介の先行一車のレース模様。
先行一車となった松本がレースを有利に
進められることから本命は松本。
松本は内枠なので前を取って
レースを有利に組み立てる。
前をとれば誘導をフルに使える可能性もあり
他のラインで誘導を切りにくるのは
単騎の伏見俊昭とは考えづらく
神山拓弥が動いて誘導を切るしかない模様。
仮に神山が脚を使うのを恐れて
誘導を切りにいかなければ
最終2コーナーまで誘導が残って
更に松本が有利な展開になる可能も。
どのような展開になっても
松本のマイペース先行になりそう。
松本の番手戦はラインの友定も
必死に番手を守りにいくが
脚力、競りの技術共に
一枚上の武藤に軍配が上がりそう。
連勝で勝ち上がった好調な武藤なだけに
友定からあっさり松本の番手を取り切れれば
G前逆転は充分狙える。
武藤の後ろで脚を貯められる中田健太も
好調なだけに武藤が競りで脚を使うようだと
G前内外的確なコース取りで
優勝も充分狙える出来の良さ。
神山拓弥は縦脚勝負だが
マイペース先行の松本を捲るのは至難の業。
松本の後ろで競りが長引くようなら捲り追い込みで
チャンスを狙うレースになりそうだが
誘導を切りにいくことから脚を使うのは否めない。
むしろ、必ず何かするであろう神山の後ろで
脚を貯められる山下にチャンスが訪れる
可能性のほうが高そう。山下は近況伸び良く
今回も連日素晴らしい差し脚を披露しているし
大宮バンクとの相性もいいので
山下のG前の突っ込みには要注意。
神山が捲り追い込みで松本に迫るようなら
スピードを貰った山下の突っ込む差し脚は魅力。
充分優勝を狙える状態にある。
穴なら山下から狙うのが面白いのでは。
単騎の伏見俊昭は自分で動くことは考えづらく
神山がレースをかき乱した時にチャンスが訪れる。
単騎のレースはどうしても人の動き次第になるので
苦戦を強いられるのでは。
なんにしても先行一車の松本の有利は変わりないが
見どころは番手戦の決着。単騎伏見の組み立て
何よりこのレースは神山の動きが
ターニングポイントになりそうだ。
競輪解説者 井上善裕さんによる「大宮競輪 レース展望【S級戦】」


北日本の中心は伏見俊昭(福島75期)。
間もなく50歳の超ベテランだが
近況も差し脚冴えていてコンスタントに
1着取れていて好調。
大宮バンクとの相性もいいので
ルーキーの小堀敢太(北海道125期)との
連携から優勝を狙う。
小堀は7月に9連勝で特別昇進した逸材。
S級昇班後も優勝こそないが
積極的な走りでコンスタントに
1着取れていて前回松戸、前々回京王閣で
連続で優出と好調。
500バンクでの経験の少なさが心配だが
今の小堀なら問題なく対応出来そうだ。
関東勢の中心は
地元埼玉の武藤龍生(埼玉98期)。
大宮は9月のF1以来。
前回大宮は1着こそないが
連日安定感ある走りで323。
一ヶ月後に迫ったG3に向けて
調整している時に
大宮で実戦を走れるのはプラス材料。
前回名古屋の欠場は気になるが
G3に向けて色々試せる今回。
武藤の優勝を期待したい。
他では10月四日市G3で
完全優勝した神山拓弥(栃木91期)。
差し脚さえる追い込みで
500バンクとの相性も良いことから
優勝候補の一人。そして、自在性ある
鈴木竜士(東京107期)も
大宮との相性いいので注目の一人。
近況調子が戻ってきた
中田健太(99期)にも期待出来る。
自力選手では7月弥彦G3優勝の
末木浩二(山梨109期)や
9月大宮F1で優出した
治田知也(新潟121期)の走りにも注目。
南関勢の中心は差し脚きれる
小原大樹(神奈川95期)。
前回松阪、10月玉野で優勝。
近況12走で8勝と絶好調。
南関勢に自力選手が少ないが
今の小原ならどんな展開でも
1着に届きそうな勢いで優勝候補の一人。
中国四国勢の中心は
差し脚ある山形一気(徳島96期)。
安定感ある走りでF1戦の決勝戦での
成績がとにかく良いので
関東勢に取っては脅威の一人。
ただ小原同様に地区の
自力選手が少ないのがマイナス材料か。
九州勢の中心は中川誠一郎(熊本85期)と
松岡貴久(熊本90期)の二人。
中川は10月武雄F1で
優勝するなどスピードは健在。
横の動きが得意ではないがスピードあるので
直線の長い大宮バンク向きな一人。
追加だが松岡のスピードも侮れない。
自力選手では捲り中心の組み立てだが
松本秀之助(熊本117期)の走りにも注目したい。