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RACE2024.3.3

<3月1日~3日>大宮競輪 第65回東京中日スポーツ杯 FⅠ 「レース展望」※3/3更新

競輪解説者 田淵浩一氏による「S級決勝戦展望」

S級決勝展望
【並び】
 351   6   472

関東ラインは特選同様、群馬の小林を先頭に茨城の杉森が番手を回り、地元の武藤が3番手ですんなり。
北日本ラインは特選同様、小松崎-成田の福島コンビに宮城の阿部が付きライン3車。
近畿兵庫の澤田は単騎となり、実質2分戦となった。

特選と同じ2分戦も北日本ラインが3車になり、ライン的にも互角になった。
ラインの先頭の2人は、小林は連日差されているが、初日特選は先行、準決勝戦も早めの捲りで積極性が光っている。

小松崎は初日特選、小林の先行を捲れず、準決勝戦は3番手を取り、捲り追い込み勝ちも車の出は良くは見えなかった。
前回落車の影響が残るのか「苦しかった」と言い、
「少しずつ良くなっている」とは言うが万全とは言えない様子。

小林は眞杉匠(栃木113期)森田優弥(埼玉113期)達との前橋合宿の疲れはあるが、
「日に日に良くなっている」と上積みがありそう。

杉森は連日番手戦となり、準決勝戦は難しい判断になったが動きは悪くない。

武藤は今回から使っている新車が合っているようで、準決勝戦のゴール前のひと踏みだけで車は伸びていた。
「新車、良さそうだね?」の問いに「久しぶりに当たり感ありますね」と笑顔で答えてくれた。

成田は前回の松山を臀部筋肉損傷で欠場しており、本人は「問題ない」と言うが、こちらも万全とは言えない様子。

阿部は「ハンドル周りとクランクを変えて良くなった」と初日よりは良化の様子。

澤田は一昨年11月以来の優出を果たし満面の笑み。
準決勝戦、展開は良くなかったが、コース取りと伸びは抜群だった。

先行は、小林か小松崎だが、積極性は小林が上回る。
小林は前回豊橋VでG2の権利は獲得しており、
「ラインから優勝者を出したい」と積極策を示唆した。
実績に勝る小松崎-成田の福島コンビは、前回2022年12月大宮F1決勝戦ワンツー(優勝小松崎)を決めており、イメージは良いはず。
万全の状態ではなくても、特選と同じ展開にはしないはず。
小林先行とみて、番手杉森が中心も思い切って、3番手武藤から狙いたい。
前回昨年9月大宮F1戦は、番手から早めに抜け出すも決勝3着。
やや力みも見られただけに、むしろ3番手の方が良いかも?
新車効果もあり、3番手からでも突き抜け可能とみる。
地元初Vに期待したい。
小松崎先行なら、番手成田の差し切りVも十分。

田淵浩一

競輪解説者 田淵浩一氏による「3日目(3/3)の推奨レース」

★第1レース A級一般
「江本の差し切り期待」
並び
 ○◎△ ×注
 137 254 6

★第8レース S級特選
「関東ライン優勢」
並び
  ○◎△  注  ×
  751 42 63

【データ引用:keirin.jp】

競輪解説者 田淵浩一さんによる「大宮競輪 レース展望」

【大宮F1戦展望】

競走得点高く好メンバー揃う中、
小林泰正(群馬113期)の機動力に期待する。
昨年末の立川V以降、近況成績上昇中で、
前回豊橋Vは一度先行態勢に入るも叩かれ、
番手にはまり、再度差し返す走りは、
強靭な地脚を生かした小林ならでのV奪取だった。
前々回G1全日本選抜でも、予選1勝を挙げており、
今後のG1戦での活躍が楽しみな1人。
大宮はF1戦過去4戦3優出準V1回
前回昨年7月2.2.⑦着は、
決勝戦敗れはしたが、
鋭い捲りであわや優勝の紙一重の勝負を演じていた。

今節は関東ラインで武藤龍生(埼玉98期)神山拓弥(栃木91期)の強力なマーク陣と
縦脚ある杉森輝大(茨城103期)と後位も強力。
上信ラインの菊池岳仁(長野117期)目標にできる可能性もあり、
ラインの充実度も加味して、V候補筆頭に挙げる。
小林マークは地元の武藤龍生(埼玉98期)が主張する。
武藤は昨年8月G1オールスター決勝3着。
今年に入り1月小倉で完全Vと着実に地位を築いている。
昨年からバンク練習に変えてより安定感も出てきた。
大宮はV歴はないが記念での好走が目立ち、
F1戦は、昨年9月2.1.③着と好走もV逸、
悲願の地元Vを目指す。

対するは実績最上位の成田和也(福島88期)
昨年後期からヘルニアの症状が出て、
以前ほどのパフォーマンスは見られないが、
的確なコース取りとシャープな差し脚は健在。
大宮は近歴では今年の記念2.2.7.2着と
準決勝戦敗退も存在感ある走りを見せており、
一昨年の記念準V、
F1戦は一昨年12月1.2.②着の準Vと
今節一緒の小松崎大地(福島99期)とワンツーを決めている。
北日本ラインは小松崎大地の他にも
ポテンシャルが高い注目ルーキー大川剛(青森121期)の機動力タイプと
阿部力也(宮城100期)大森慶一(北海道88期)の縦脚あるマーク陣も揃い
関東ラインに対抗できる。

あとは、成績にムラはあるが野口裕史(千葉111期)の先行力は脅威だ。
徹底先行タイプでバンクの周長に関係なくスタイルは変えない。
近況は一息の感もあるが、
マイペース先行なら500バンクでも逃げ切れる。
大宮は2019年1月記念初優出を逃げ切りで決めており、
前回昨年10月完全Vを3日間逃げ切り勝ち、
前々回昨年6月1.1.止と目下5連勝中。

同県自在タイプの鈴木裕(千葉92期)
自力自在タイプの松坂洋平(神奈川89期)
野口目標からの抜け出しも可能だ。
中部近畿ラインは石塚輪太郎(和歌山105期)の機動力を中心に
縦脚兼備の西村光太(三重96期)松岡健介(兵庫87期)が続くが
他地区と比べると小粒感は否めない。
ラインの厚みのある関東ラインが本線となり、
小林泰正-武藤龍生を中心に推す。
小松崎大地-成田和也の福島コンビ中心の北日本ラインが対抗格。
野口裕史の先行力も魅力で、同県鈴木裕とのワンツーも可能とみる。

田淵浩一

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