ニュース

topics

RACE2024.3.20

<3月18日~20日>大宮モーニング競輪 オッズパークのオズパ祭杯 FⅡ 「レース展望&決勝展望」※3/20更新

競輪解説者 田淵浩一氏による「A級決勝戦展望」


【大宮F2戦展望】
並び
71   24   35   6

関東ラインは埼京ラインが別線となり、東京コンビは初日特選同様、磯川-水森。
地元ラインは、初連係となる新人熊崎に女屋。
西日本ラインは初日特選同様、愛媛の今野に福岡の渡邉。
北日本単騎の比佐は単騎戦となり、細切れの4分戦となった。

埼京ラインは熊崎が乗ってきたことで、女屋も水森も「4番手でも良い」と伝えたが、お互いにチャンスあるよう別線を選択した。
西日本の2人は、初日特選連係した流れで、渡邉は今野に付く意思を伝えると、今野が前回ギックリ腰をやった影響でバンクが重く感じるようで、一旦は連係保留になり、渡邉が比佐の元へ行くが、比佐は単騎でやりたい様子。
3人単騎も考えられたが、今野が渡邉に「頑張ります」と伝え連係が決まった。
渡邉はこれからは完全に追い込みでやっていくので、地区も戦法にも拘らず目標が欲しい様子。
今野は初日特選で渡邉付けてのレース内容悪く、気を遣っているようだったが、比佐との連係ならなかったことで覚悟を決めた様子。

今節の中で状態が良さそうなのは、磯川と比佐。
磯川は初日特選、強風の中で逃げ切り勝ち。
準決勝戦、中団先捲りの上を捲り追い込んだのは強く、だいぶ戻ってきた印象。
比佐は連日先行しての勝ち上がり。準決勝戦、石橋の援護はあったが、捲られてからの踏み直しは強烈だった。

地元の女屋は、磯川の外は厳しいと判断しての中割りは、普段は見せない走りで、地元の執念を感じた。大宮バンクはV4の実績もあり、相性は抜群だ。
もう1人の地元熊崎は、初日逃げ切りも準決勝戦、中団に拘り結果的に自分は勝ち上がれたが、後ろに迷惑をかけた。
「引いても捲れないと思った」と言うように、確かに難しい判断だったと思う。
決勝戦は思い切りの良いレースを期待したい。

今野は準決勝戦、展開向いて捲り快勝も、本人は満足していないようだった。
渡邉は準決勝戦、余裕ある走りで緒方を残せれば良かったが、正直脚が違う印象。
水森は準決勝戦、車番が悪く自分だけのレースになってしまったが、本人は「自信があった」と言うように状態は良さそう。

比佐が単騎になったことで、先行は熊崎か磯川。
今野は3番手が欲しい。
比佐は、脚を溜めての一発狙いか。
立場的には熊崎の先行が有力も、スタイル的に磯川の主導権もあるが、埼京ラインで叩き合いはどうか?

熊崎先行とみて、番手女屋が中心。
逆転候補は、磯川-水森の東京コンビ。
展開不問で、渡邉の強襲は十分とみる。

田淵浩一

競輪解説者 田淵浩一氏による「3日目最終日(3/20)の推奨レース」

★第3レース A級チ選抜
「望月の機動力断然」
並び
 ◎○  注× △
 351 62 4 7

★第10レース A級特選
「菅原の奮起戦」
並び
  ○×  △  ◎注
  526 14 73

【データ引用:keirin.jp】

【大宮FⅡ戦展望】

主力陣に徹底先行タイプ不在の中、渡邉豪大(福岡107期)の自在戦が中心になる。
今期S級降級後、7場所走りV3、勝率61.9%と断然の戦歴。
近況は追い込み主体のレースが多いが、前回地元小倉の決勝戦は単騎ながらも上がりタイム11秒0の快速捲りを決めている。
大宮は久しぶりの参戦となり、前回2022年1月記念3.失.欠、前々回2021年8月F2戦2.2.③着。
F1戦でも1着取っていて悪くない印象。
位置取り厳しく、好位キープからの捲り追い込みでV候補筆頭に挙げる。

対するは、戦力揃った埼京ライン。
先行力ある磯川勝裕(東京113期)、自力自在タイプの水森湧太(東京117期)、差し脚切れる地元の女屋文伸(埼玉83期)の追い込みも揃い、ラインの厚みは1番。
磯川は昨年後半から、負傷欠場、病気欠場の影響もあり、S級降級後の成績にやや物足りない感はあるが、潜在能力高く埼京ラインの軸になる。
水森は前回昨年10月大宮3.1.③着は3日間番手戦で戦い、前々回地元立川決勝戦も俊敏な立ち回りでV奪取しているが、元来は自力基本になんでもやるスタイルなので、磯川の前回りが有力か。
地元の女屋は、大宮では前回今年1月4.1.④着、前々回昨年10月2.1.①のV奪取とA級戦V4の実績を残し、相性は抜群だ。
東京勢との連係から地元Vを狙う。

菅原裕太(静岡100期)の機動力も差がない。今期S級降級後V2準V1回、昨年のS級戦でも12勝を挙げ、先行含め前々攻めるレーススタイルは、A級トップクラス。
大宮は久しぶりの参戦となり、近歴ではV歴はないが、内容のあるレースをしている。
同県石橋慎太郎(静岡88期)との静岡ワンツーも可能だ。

S級下がりの今野有樹(愛媛115期)の機動力もV圏内。
今期準V2回も直近2場所が一息。
前回別府途中欠場から、どれだけ立て直してくるか。
地区的には、積極タイプの山崎航(山口119期)、堅実マーカー隅貴史(山口91期)との連係になるが、西日本ラインで渡邉豪大との連係もあり得る。

北日本ラインは成績にムラはあるが、中村弘之輔(北海道109期)の一発が魅力。

最後に地元期待の新人、熊崎麻人(埼玉123期)に注目したい。
昨年12月レインボーカップで特昇、1.2班戦5場所中優出3回とまだ安定感には欠けるが、積極性は評価できる。
本格積極タイプ少ない今節、直線長いが地脚を生かした先行力発揮できれば、大駆けも十分。

総合力に勝る渡邉豪大がシリーズを牽引する。
同タイプの菅原裕太とラインの厚みある埼京ラインが相手。
今野有樹の機動力も魅力あり。

田淵浩一

S