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RACE2023.6.2

<5月31日~6月2日>大宮競輪 創刊75周年記念第96回スポーツニッポン新聞社杯 関東カップ FⅠ「レース展望」※6/2更新


並び
43 15 62 7

北日本ラインは初日特選同様、
福島の佐藤(一)に北海道の大森。
南関東ラインは、
準決勝戦同様千葉の野口に神奈川の佐藤(龍)。
関東ラインは地元の山田に茨城の横山がつき、
中部単騎の岐阜の志智は
「決めず、自分でやる」とコメントし、
2対2対2対1の細切れ戦となった。
先行は野口か山田のどちらか。
佐藤(一)は「自力自在?」の問いに
「自在でお願いします。勝負権ある位置を取る」と
位置取り重視の考え。
前回西武園を腰痛で途中欠場したが、
今回はケアして、新車に乗り替えて、
状態は上向きの様子。

志智は主導権ラインに乗りたい。
「決めず」とコメントしているが、
準決勝戦同様、野口ラインからが理想か?

山田は連日先行して差されはしているが、
上がりタイムも良くレース内容が良い。

野口に力強さが戻ってきた。
初日は捲りになったが、
準決勝戦は真骨頂の先行逃げ切り勝ち。
やはり主導権握ると持ち味が出るタイプで、
末の粘りも抜群。4月西武園参加時に、
股にシコリができ、
サドルに座る違和感があって乱調だったが、
西武園の後に良くなったらしく、
「踏み直しもできるようになった」
と表情は明るかった。

横山は最終バックの捲り合いを冷静に見極め、
切り替え差し切り勝ちは流石。

志智は連日、自転車の伸びが良く、
本人も「調子は良い」とキッパリ。

大森は準決勝戦、展開も良かったが、
前回落車の影響はなさそう。

佐藤(龍)は、準決勝戦の番手3着はいただけないが、
2日続けて野口の番手なら修正はできるはず。

地元でチャレンジャーの山田が、
どこまで野口に抵抗するかにもよるが、
先行に関しては、やはり野口が現状では上回る。
天候も雨予報なので、
パワー溢れる野口の逃げ切りVに期待する。
番手佐藤(龍)は追走まで。
器用さもある山田次第では、
番手横山の差し切りや佐藤(一)の一発も十分とみる。

競輪解説者 田淵浩一氏による「3日目最終日(6/2)推奨レース」

★第8レース S級特選「地元ライン優勢」

 注◎○   ×△
 173 6 542

★第9レース S級特選「坂井のスピード上位」

 ×注 ◎○ △
 41 26 537

競輪解説者 田淵浩一氏による「大宮競輪 レース展望」


主力選手に機動力タイプ揃うも、坂井洋(栃木115期)の機動力を中心に推す。
ダッシュを生かしたカマシ・捲りが主戦法となり、
グレード戦でも昨年11月小倉競輪祭で優出するなど
結果を残している。
4月西武園の落車の影響も、5月平塚G1日本選手権、
地元宇都宮記念の走りをみると問題はなさそうだ。
大宮は2019年10月にA級戦完全Vを快速捲りで快勝、
S級特進を決めたメモリアルバンクで、
S級では一昨年の記念2.2.9.1着、
昨年の記念5.1.8.6着と
優出ならずも準決勝戦進出しており、
イメージは悪くないはず。
500バンクも宇都宮がホームバンクだけに
問題はない。
得意の快速捲りでV候補筆頭に挙げる。

坂井マークは地区的にも横山尚則(茨城100期)が有力。
近況は追い込みにシフトしており、
競走得点も110点オーバーの数字を残している。
縦脚兼備だけに坂井の仕掛け次第では、
逆転も可能。栃茨ラインが本線になる。
揃った地元ラインも強力。

久木原洋(埼玉97期)は昨年からG1戦に出場し、
今年G3優出2回とグレード戦での健闘が目立つ。
目標あれば番手戦もこなすが、
基本はカマシ・捲りの自力勝負が主戦法。
航続距離は長くはないが、一発の魅力は十分。
大宮での前回は、昨年5月に4.3.1着と惜しくも優出逃したが、
前々回の昨年2月は、GP王者脇本雄太(福井94期)の準Vと
近歴は好走するイメージ。

地元勢は自力タイプの阿部大樹(埼玉94期)、今期初昇級も売り出し中の山田雄大(埼玉117期)、
安定感抜群のマーカー中田健太(埼玉99期)と好メンバー揃い、
5月西武園で復調気配感じた鈴木竜士(東京107期)もおり、埼京ラインも好勝負になる。

逆転候補は、野口裕史(千葉111期)の先行力。
強靭な粘りが信条で、
出切ってしまうと500バンクの長走路も関係ない。
4月西武園参加時に股にしこりができて、乗り方に苦労していたので、
状態面でどれだけ上積みあるか疑問だが、
正直なところ野口のいつものパワーは感じられない。
大宮の前回は、今年3月に7.1.⑦着。
決勝戦で町田大我(広島117期)に叩かれ敗れたが、
2019年記念準決勝戦逃げ切り勝ちのインパクトは大だった。
状態次第も野口の先行力は特注。

北日本ラインは、飯野祐太(福島90期)、佐藤一伸(福島94期)の機動力タイプに
差し脚切れる大森慶一(北海道88期)、齋藤登志信(宮城80期)と戦力揃うも、
飯野は昨年の勢いが感じられず、
佐藤は前回西武園途中欠場と動きは良くなかった。
大森は連続落車、齋藤も前回失格と流れが良くない。

中部近畿ラインは、中井俊亮(奈良103期)の機動力に
縦脚健在のベテラン志智俊夫(岐阜70期)が軸になる。
中井は前回名古屋の動き一息も、
F1戦は信頼度は高い。
大宮は過去2戦6走して3勝と相性は良さそう。
志智はいまだ縦脚の切れは健在で、
目標あれば好勝負は必至。

最後に地元の山田雄大に注目したい。
今期初昇級も前々回宇都宮で記念初優出を果たし、
眞杉匠(栃木113期)の地元Vに貢献した。
前回の西武園は、
中2日の追加斡旋で万全の状態ではなかったのか、
動き一息も今節は正規斡旋なので、
巻き返しに期待したい。
大宮はA級戦3連覇中の得意バンク。
優出して地元旋風の立役者に期待したい。
スピードと近況実績に勝る坂井洋を中心に、
横山尚則との栃茨ラインが本線で、
揃った地元勢との関東ラインは強力。
野口裕史の先行力が逆転候補で、
戦力揃う北日本と中部近畿ラインもV圏内とみる。