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RACE2023.6.17

<6月15日~6月17日>大宮競輪モーニング7 第9回オッズパーク杯 FⅡ「レース展望」※6/17更新

競輪解説者 田淵浩一氏による「A級チャレンジ決勝戦展望」


並び
5164 732

九州ラインは熊本の米村に福岡の上野、
上野後位に準決勝戦米村マークから抜け出し
ワンツーを決めた福岡の永田-中園まで続きライン4車。

岡山の同県同期コンビは矢部が前回りで
番手に松下、3番手に関東単騎の栃木の宇賀神が付き
4対3の2分戦となった。

米村と上野は、直近4場所中3回決勝戦で連係し、
上野1.2.3着、米村4.3.7着と連係実績があり、
前検日から上野は米村との決勝戦の連係を望んでいた。

矢部と松下は初連係となり、
脚質も戦法も同じタイプなので連係なれば前後微妙も、
今節参加前からまだ松下にV歴がないので、
矢部が前回りの話も出ていたようで、
矢部-松下の並びに落ち着いた。

宇賀神も岡山コンビの後ろは魅力的な位置で、
松下の後ろで脚を溜めて直線勝負が理想。
先行は矢部と米村の同期ガチンコ対決となり、
積極性は矢部が上回るが、車番的に上野の1番車を生かして、
米村が前受けからの突っ張り策に出ると、矢部は一度は下げても、
最終ホームあたりから叩きに行く展開になるだろう。

矢部が出切れば松下がシビアに前に踏んでの初Vが有力も、
不慣れな番手戦で追走に不安があるのは確か。
米村突っ張りきれば、番手上野が勝ち切るか。
上野は番手戦の経験も米村との連係実績もあり、
信頼度は高い。
庇いすぎると松下の捲りが届くので、やはり前に踏むレースになる。

動きが良いのは永田。
予選は矢部との先行争いを挑み、
準決勝戦は脚を使っていたとはいえ、
捲る米村を楽に差し切っていた。

上野は予選逃げ切り勝ち、
準決勝戦は矢部に捲られるも、
差し返し連勝とシリーズリーダーの貫禄は十分。
宇賀神も差し脚の切れとコース取りは流石の一言。
同県同期の絆に宇賀神がラインを固めてくれたのも大きく、
岡山ラインの主導権と見て、番手松下の初Vに期待する。
数的有利な九州ライン、米村マークの上野の逆転は互角。
米村不発でもシビアに切り替えれば、ゴール前好勝負は必至。
松下や上野が早めに踏む展開なら、
宇賀神と永田にもチャンスはあるが、
松下と上野のV争いとみる。

競輪解説者 田淵浩一氏による「3日目最終日(6/17)推奨レース」

★第3レース A級チ一般「高橋の逃げ切り期待」

  ○
  3  
 ◎×△ 注
 254 1 6

★第6レース A級チ選抜「小川の1勝機」

 △×   ◎○注
 14 2 5376

競輪解説者 田淵浩一氏による「大宮競輪 レース展望」


大宮チャレンジ戦展望

当所初参戦となる121期生4人。
比較が難しいが近歴重視で小川将二郎(徳島121期)を中心に推す。
ダッシュを生かしたカマシ・捲りを武器に
5月地元小松島で待望の初Vを飾り、
前々回和歌山では単騎戦ながらも
捲って2度目のV奪取と近況は上昇ムード。
長い距離に不安はあるが、
デビュー時よりは踏めるようになり、
前回伊東では333バンクながら、
連日積極的な走りを見せていた。
大宮は初参戦となるが、
積極タイプ揃う同期生の主導権争いを冷静に見極め、
好位キープからの捲り一撃に期待する。

対するは、松下綾馬(岡山121期)、矢部駿人(岡山121期)の岡山コンビ。
両者ともに地脚を生かした先行力を武器に
長い距離を踏むレースが得意。
近況の安定度では6場所連続で予選・準決勝連勝で
勝ち上がりを決めている松下が上位とみるも
優勝がないのが気になる。
矢部はV3歴あるが、勝ち上がり失敗もあるので、
全幅的な信頼感はない。
ともに大宮は初参戦で直線の長さが最大の難敵となるが、
この時期の大宮はバック追い風になる事が多く、
先行有利なバンクコンディションになるので、
押し切りも十分。
前後微妙も両者で連係なれば、
番手回りのV奪取が有力になるか。

米村光星(熊本121期)は、近況5場所連続優出中と上昇気配。
番手戦ながらもV歴がありV候補の一角だが、
先行力では松下、矢部が上回り、
スピードは小川が上回るとみて4番目の評価になる。
大宮も500バンクも初参戦となるが、
ホームバンクが熊本なので
アドバンテージを生かせればV争いに加わってくる。

121期生以外では、上野恭哉(福岡119期)が、
今年V3、準V4回、前期1.2班戦でも優出と戦歴は最上位。
自力自在になんでもできるのが強みで安定感は抜群。
大宮は121期生全員が初参戦の中、
ルーキーシリーズを走っているのもプラスになるだろう。
九州ラインで米村目標なら逆転も可能。

関東ラインはベテランマーカー宇賀神浩幸(栃木73期)が軸になり、
今期降班もV1、準V4回と安定感あり、差し脚の切れも抜群だが、
関東ラインに強力な自力タイプが不在なのでどうか。
競りも強いがチャレンジ戦なら、
切れ目か勝負処で追い上げて直線勝負にかけるか。

実績あるマーカー下田和美(熊本72期)は、長期欠場が気になる。
一走見てみたい。

あとは、自力タイプの内田淳(千葉111期)と地元の相川巧(埼玉98期)までが争覇圏内。
121期生と上野のV争いとみて、
近況成績から小川将二郎中心とみるが、
岡山コンビも互角の評価。
自在性ある上野恭哉が単穴の評価とみる。