<9月15日~17日>大宮競輪モーニング7 第27回楽天・Kドリームスカップ F2「レース展望」※9/17更新
競輪解説者 田淵浩一氏による「A級決勝戦展望」
並び
154 72 63
中部ラインは準決勝戦同様、
愛知の纐纈に三重の西村。
南関東ラインも準決勝戦同様、
神奈川の金田に静岡の石橋。
埼京ラインは、
地元の加藤を先頭に番手に東京の鈴木、
3番手を地元の小沼で折り合い、
2対2対3の3分戦となった。
埼京ラインの並びについては、
鈴木が番手戦は何回か経験もあり、
別線で走るよりは
加藤を目標にしたい気持ちがあり、
加藤と話をした後に小沼に挨拶に行き、
小沼も初日特選の流れもあり
3番手回りを快諾した様子。
先行は戦法的に先行に拘る金田か
ライン3車の加藤か。
纐纈の先行もなくはないが、
脚質と今節の状態面から
あまり長い距離は踏みたくないだろう。
状態が良いのは金田と小沼。
金田は予選では前半踏みすぎて末脚を欠いたが、
準決勝戦は鈴木に内から捲られた後も
最後まで踏み切れていた。
事故の影響でしばらく低迷していたが、
最近はだいぶ良くなってきたらしく、
治療の効果もあり表情は明るかった。
小沼は準決勝戦では加藤の捲りを抜けて、
本人も「上出来です」と
チャンスはモノにできる状態。
加藤は準決勝戦では展開が向いたが、
小沼に楽に抜かれた。
同期纐纈との直接対決は2戦2敗らしく、
「地元で纐纈には負けたくない」と力が入り、
決勝はラインから優勝者を出す走りをするだろう。
鈴木は準決勝戦で内にいったのが反省点。
金田が内を空けなかったら危なかったが、
ツキもあり流れが良い。
加藤と鈴木ともに万全ではないが悪くない感じ。
纐纈は連勝で勝ち上がるも、本人は踏み出しは良いが、
出切ってからが腹筋が使えてないのか、
前輪に体重が乗らないと不満顔。
ようは自転車が流れないと云う事だが、
連日ペースが緩んだところで仕掛けられているので、
反応はできている。
石橋と西村は、
準決勝戦で前の選手の力量がわかっているので、
石橋は金田に「好きに走れ」と言い、
西村は纐纈を「抜きたい」と言っていた。
車番的に、
前か中団は取れる埼京ラインが
ライン3車の利を生かし、
番手鈴木のV期待。
3番手小沼が対抗格。
逆転あれば、纐纈の捲り一発。
南関東ラインは、車番的にも狙いは下げた。
競輪解説者 田淵浩一氏による「3日目最終日(9/17)推奨レース」
★第5レース A級特選「齋藤の機動力中心」
△×注 ◎○
61 274 35
★第6レース A級特選「常次の逃げ切り期待」
×△ ◎○ 注
21 357 46
競輪解説者 田淵浩一さんによる「大宮競輪 レース展望」
大宮F2戦展望
力のある自力選手揃い、
激戦ムードも鈴木輝大(東京113期)の
機動力に期待する。
前期S級では7勝を挙げF1戦決勝3着、
G3でも予選は突破しており
今期降級後もV2と実績上位の存在。
スピードある自力勝負が信条も、
近況は勝ちを意識せざるを得ないのか
仕掛けは遅い。
前回宇都宮の準決勝戦で
仕掛け遅れて優出に失敗すると、
最終日は打鐘からの突っ張り先行で2着と
長い距離を踏むレースを見せていた。
大宮は今年1月の記念では
一次予選逃げ切り勝ち、
昨年5月のA級戦では2.1.①着と
番手捲りでV奪取しており近歴は良い。
若手の積極タイプの主導権争いもありそうで、
V候補筆頭に挙げる。
地元の小沼良(埼玉68期)が、
鈴木マークからの逆転を狙うが、
地元の新鋭加藤将武(埼玉121期)にも注目したい。
3月特昇後まだV歴は1回だけだが、
全て優出しており力はつけている。
大宮はルーキーシリーズ失格、
昨年11月特昇失敗、今年3月特昇と
良くも悪くも思い出のバンク。
先行基本もレースセンスがあり、
V候補の一角。
埼京ラインで結束なれば、
強力なライン形成となる。
対するは、
121期の卒記チャンピオン纐纈洸翔(愛知121期)。
今年V6で6月取手で特進失敗するも、戦歴は上位。
先行力もあるが、
勝ちパターンはダッシュを生かした捲り。
まだレースの組み立てや
航続距離に課題もあるが破壊力はNo.1。
大宮はルーキーシリーズ1.1.④着。
捲り連勝も決勝戦は
レースを見過ぎて失敗していた。
前々回宇都宮でも優出失敗しているので、
500バンクの走りが鍵になる。
中部ラインは、坂上忠克(石川71期)、
西村豊(三重84期)、鷲見逸喜(岐阜79期)の
ベテランマーク陣が揃い、
中部ラインが対抗格。
常次勇人(大阪121期)の先行力も差がない。
今年V5、準V4回の戦歴は、
纐纈と遜色ない。
前々回大垣の完全Vは、
3日間逃げ切りで内容のある
強い勝ち方が印象的だった。
前回の高知では、
末脚を欠いた分割り引いたが、
500バンクの成績は悪くない。
大宮はルーキーシリーズで
3日間先行しての6.7.2着。
今年6月1.1.止は決勝戦中止になったが、
初日予選逃げ切り、
2日目準決勝戦は捲って
連勝で勝ち上がりを決めており、
苦手意識はないだろう。
直線長い当所だけに、
仕掛け処が鍵になる。
南関東ラインは機動力タイプが揃った。
徹底先行タイプの加藤健一(神奈川107期)、
金田涼馬(神奈川119期)、
齋藤雄行(神奈川121期)の神奈川トリオに、
自力基本に自在性ある田頭寛之(千葉109期)、
栗本武典(千葉119期)の千葉コンビ。
石橋慎太郎(静岡88期)は、
このメンバー構成ならマーク戦になるだろう。
加藤健一は7月降級後、
地元小田原で齋藤雄行の
3番手からV奪取も
あまり良績は残していない。
金田涼馬は復調気配で要警戒。
齋藤雄行は1.2班戦まだV歴はないが、
V候補の資格は十分ある。
神奈川トリオが勝ち上がりを決めれば、
並び微妙も要注意。
田頭寛之は前回松戸では、
南関東ラインの目標には付かず、
自力を選択していたので、
今節の戦い方に注目したい。
あとは徹底先行タイプの
宮下一歩(長野115期)が追加参戦。
甲信越ラインは援軍が少なく
関東ラインとの連係になるが、
埼京ラインか強力なので
勝ち上がり次第になるか。
戦法に幅のある
鈴木輝大の機動力を中心に、
纐纈洸翔、常次勇人、
加藤将武、齋藤雄行の
121期生の力の対決とみる。
田淵浩一
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