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RACE2023.9.27

<9月25日~27日>大宮競輪 第68回報知金杯 FⅠ「レース展望」※9/27更新

競輪解説者 田淵浩一氏による「S級決勝戦展望」



並び
  156  2  4  37

関東ラインは準決勝戦同様に、
東京の鈴木に地元の武藤が番手を回り、
初日に鈴木とワンツーを決めた地元宿口が
3番手を回る埼京ラインと、
山岸-佐藤の茨城コンビが別戦となり、
奈良の三谷と徳島の小川は、
それぞれ単騎自力戦を選択して、
3対2対1対1の細切れ戦となった。

関東ラインの並びの経緯は、
地元の武藤が関東5人にそれぞれチャンスが
あるように山岸と佐藤に別戦を提言して、
茨城勢も快諾した様子。
地区的にそれぞれ単騎となった
三谷と小川の2人の連係があるか?と注目されたが、
小川が、
「三谷さんに付けたいのはやまやまだが、
自力でやっている以上は他地区には付けられない」
と話合いの末に別戦を選択した。

状態面では地元の武藤が引き続き
高いレベルで好調キープしており、
走りにも余裕がある。

三谷は準決勝戦最終バック7番手も、
冷静に車を下げての捲り追い込み快勝と
こちらも共同通信社杯の状態はキープできており、
正直、脚が違う印象。

鈴木は地元の京王閣記念に向けて
追い込んでいるようで、
初日よりは準決勝戦の方が感じは良かったらしく、
決勝戦はさらに良化の可能性あり。

山岸は準決勝戦の先行が想定外だったらしく、
「かかってなかった」と
3着にガッカリしていたが、
上がりタイム14秒2を見てホッとしていた。
準決勝戦も写真判定の末、4着とタイヤ差の3着。
初日特選1着が効いて優出が決まり
「ツキがある」と喜んでいた。
大宮V歴もあり、相性的には一番か。

先行はライン3車で地元の先輩2人が付ける鈴木が
立場的にも主導権を握るだろう。
鈴木も
「ラインの中から優勝者を出したい」
と意欲的に話していた。
鈴木のペースが上がらなければ、山岸のカマシは十分。
三谷と小川は単騎だけに、
なるべく好位から仕掛けたい。

鈴木の先行に乗る地元の武藤が、
展開有利に抜け出して地元初Vのチャンスとみる。
単騎だが、実績上位の三谷が逆転候補。
山岸の一発も要警戒。
【田淵浩一】

競輪解説者 田淵浩一氏による「3日目最終日(9/27)推奨レース」

★第2レース A級一般「藤岡の今節2勝目期待」
並び
 ◎△  ×  ○ 注
 364 15 2 7 

★第10レース S級特選「渡邉の機動力上位」
並び
  ◎○ ×  △注
  71 53 246

競輪解説者 田淵浩一さんによる「大宮競輪 レース展望」


G1級のメンバー揃い激戦ムードも
地元の武藤龍生(埼玉98期)の
差し脚に期待したい。
8月地元西武園G1オールスターでは
平原康多(埼玉87期)、吉田拓矢(茨城107期)を
差し切って2勝を挙げ優出を果たし、
決勝戦3着と着実に力をつけてきた。
前回青森G2共同通信社杯では、
予選敗退もあくまで展開負けで
3.4日目に2勝を挙げており
好調はキープしている。
大宮は近歴では
今年1月記念2.4.7.1着、
昨年1月記念3.2.2.③着、
一昨年1月記念1.3.4.7着と
F1戦の出走歴はないが、
G3戦で好走している。
関東ラインで
前回青森3日目にワンツーを決め、
大宮V歴ある山岸佳太(茨城107期)、
埼京ラインの
積極タイプ鈴木玄人(東京117期)
あたりを目標に地元Vを狙う。

対するは、
渡邉雄太(静岡105期)-内藤秀久(神奈川89期)
の南関東コンビ。
渡邉雄太は落車後の
前回青森G2共同通信社杯で優出、
新山響平(青森107期)に叩かれはしたが、
同県深谷知広(静岡96期)の優勝に
貢献する走りはできていた。
大宮は、2019年4月1.失.欠以来
久しぶりの参戦となるが
F1戦は準V歴有り、
1着多く悪くないイメージ。
内藤秀久は優勝こそないが
F1戦1着多く差し脚が切れている。
G3でも優出多く
マーク戦の安定感と追走技術は抜群。
大宮は近歴のF1戦は優出率高く
準V2回と相性も良い。
渡邉雄太の仕掛け次第では差し切りも十分可能。

三谷竜生(奈良101期)の機動力も差はない。
前回青森G2共同通信社杯で優出を果たし、
今年に入り地元奈良記念V、
F1戦V2と戦歴は上位。
大宮は昨年12月7.1.④着。
決勝戦は小松崎大地(福島99期)の捲りに敗れ、
記念含めあまり良績は残していない分、
割り引いた。
近畿ラインの稲毛健太(和歌山97期)、
中部近畿ラインで坂口晃輔(三重95期)
との連係になるが、
徹底先行タイプの谷和也(大阪115期)や
村田瑞季(京都117期)あたりが勝ち上がれば、
有利な戦いになるだろう。

中四国ラインは、
今年F1戦3連覇を含む
V6の実績を残す島川将貴(徳島109期)を軸に
動ける同県小川真太郎(徳島107期)、
今年7月当所で
2勝を挙げた晝田宗一郎(岡山115期)に
マーク戦堅実で
縦脚ある渡部哲男(愛媛84期)が
差し脚を伸ばしてくる。

あとは、先行力ある林慶次郎(福岡111期)と
総力戦の阿部拓真(宮城107期)も要警戒。

地の利ある武藤龍生を中心に推すが、
セット力に勝る渡邉雄太と内藤秀久の
南関東ラインも互角の評価。
単穴は、三谷竜生の一発と
四国トリオも魅力あり。

田淵浩一

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