ニュース

topics

RACE2023.10.5

<10月3日~5日>大宮競輪 第69回サンケイスポーツ杯 FⅠ「レース展望 ※10/5更新

競輪解説者 田淵浩一氏による「S級決勝戦展望」




大宮F1戦展望

並び

 541  72  63

関東ラインは特選同様、
雨谷-神山の栃木コンビに、
準決勝戦雨谷とワンツーを決めた
地元の岡が3番手を回りライン3車。

九州ラインは準決勝戦同様、
福岡の野田に同県大坪。

南関東単騎の千葉の野口には、
中四国ライン単騎の岡山の岩津が付き
即席ラインが出来上がり、
3対2対2の3分戦となった。

岩津に野口との連係について聞いてみると
「以前武雄で一度連係があり、
その時は共倒れでした」と笑っていた。

雨谷と神山の連係実績について
神山に聞いてみると、
「自分は良いですね」
と笑顔で答えてくれた。

福岡の2人も大坪いわく、
「相性は良い」と連係実績ある両ラインともに
お互いの走り方も仕掛けのポイントも
分かっており問題はない。

野口と岩津も一度失敗しているとはいえ、
実績ある選手同士の連係なら
自分の役割は出来るはず。
状態面では連日逃げ切り勝ちの野口が
展開の助けもあるが、
以前の力強い走りが戻ってきている。
松戸記念の時に山崎芳仁(福島88期)に
アドバイスを受けてから、
自転車にうまく力が伝わるようになったらしい。

雨谷は前回の落車でフレームを壊してしまい、
今回は違うフレームを持ってきて、
初日はセッティングがまだ出ていなかったが、
補充で来た真崎新太郎(栃木85期)に見てもらい、
バッチリ出たようで準決勝戦の伸びは良く、
表情も明るかった。

神山はレース後にセッティングを戻していて、
明日の指定練習で最終調整するが、
少しズレていた数値を戻しただけなので
「良くなることはあっても悪くなる事はない」
とキッパリ。

岩津は冷静に走れてレースも見えており、
状態も良さそう。

野田はバンクは軽く感じるが、
500バンクの走りに手こずっている様子。

先行は、やはり野口が有力。
唯一、長い距離を踏めるのがストロングポイント。
野田と雨谷はともに位置を取って仕掛けるタイプで、
野田は「好位を取って捲りたい」と本音をチラリ。
雨谷の出方がポイントになる。
初日に長い距離を踏んで失敗しているだけに
得意の捲りに構えるか?
ライン3車で地元も付くだけに
早めに叩きに行くか?
セッティングが出ただけに
多少長めの仕掛けはありそう。
野口が楽に主導権を取れば、
簡単には止まらない。

本格先行野口のペースとみて、
展開有利に岩津のVチャンスも、
思い切って野口の押し切りVを狙いたい。
岩津の差し切りも互角。
雨谷が野口のペースを乱せば、
番手神山の差し切りと
野田の捲り一発の可能性もあり。

【田淵浩一】

競輪解説者 田淵浩一氏による「3日目(10/5)最終日の推奨レース」

★第3レース A級特選「塩崎の機動力上位」
並び
 ×注  △ ◎○
 42 71 53 6 

★第7レース S級一般「北日本ライン強力」
並び
  ×◎○  △注
  4371 25 6

競輪解説者 田淵浩一さんによる「大宮競輪 レース展望」


大宮F1戦展望

主力陣に積極タイプ不在で
展開は読みづらいが
実績を重視して
岩津裕介(岡山87期)の
捌きを中心に推す。

今年はまだV歴はないが
前回松阪G3準V
今年のG1戦4勝と
グレードレースでの活躍が目立つ。
基本的には
ライン重視の追い込みタイプも
目標不在の時には
好位キープしてからの
的確なコース取りと
シャープな差し脚で
自力含みの総力戦で戦う。

大宮は久しぶりの参戦となるが
前回2020年3月2.1.①着は
目標不在も5番手からの
捲り追い込みVで
ライン、ワンツースリーを決めている。
近歴では2020年1月G3決勝3着と
相性は良い。
中四国地区では
強力な自力型不在の中
走り方にも注目したい。

久保田泰弘(山口111期)は
前々攻めるアグレッシブな
レーススタイルで
岩津とのV争いに加わってくる。

対するは雨谷一樹(栃木96期)
神山拓弥(栃木91期)
の栃木コンビ。
雨谷はダッシュを生かした
自力と位置取りもできる自在性が魅力。
今年V1も近況は
グレード戦でも1勝を挙げて好調ムード。
前回松阪G3の落車欠場は気になるが
出走する以上はV候補の一角。
大宮は近況出走歴がなく
F1戦あまり良績を残していないが
デビュー戦を走った思い出のバンク。
宇都宮がホームバンクなので
500バンクの走り方は熟知しているはず。

神山は今年F1戦V2とF1戦での成績は
安定している。
前回青森G2共同通信社杯でも
同県の後輩坂井洋(栃木115期)を
差し切り1勝を挙げており
決め脚は確かだ。
大宮は記念V歴あり
脚質的にもピッタリ合う。
雨谷の仕掛け次第では
差し切りVも狙える。

栃茨ラインの
河野通孝
(茨城88期)が
近況成績安定マーク戦堅実な
杉本正隆(茨城96期)
もおりライン的には
栃茨ラインが強力。
地元の岡光良(埼玉94期)
も相変わらずのしぶとい走りで
F1戦は安定しており
栃茨ラインに乗って
V争いに加わりたい。

中部近畿ラインは
機動力ある中井太祐(奈良97期)
伊藤信(大阪92期)に堅実マーカー
椎木尾拓哉(和歌山93期)と
近況復調気配の柴崎淳(三重91期)に
縦脚ある志智俊夫(岐阜70期)と
西村光太(三重96期)と戦力揃うも大砲は不在。
徹底先行タイプの貴志修己(和歌山117期)
が勝ち上がりを決めると面白くなりそう。

あとは
野田源一(福岡81期)の捲り一発と
徹底先行タイプの野口裕史(千葉111期)の
逃げ切りは特注。
特に野口は脆さはあるが
先行できれば力はG1級。
大宮は今年6月1.1.止と連勝で勝ち上がり
2019年1月当所記念で
準決勝戦逃げ切り勝ちで
記念初優出を果たしており
強力な同型不在の今節
すんなり主導権取れると
逃げ切りは十分。

混戦模様も
実績とレース運びに勝る
岩津裕介を中心に
雨谷一樹、神山拓弥の栃木コンビも差はない。
戦力揃う中部近畿ラインの
総合力と野口裕史の逃げは注目したい。

田淵浩一

S