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RACE2023.10.25

<10月23日~25日>大宮モーニング競輪 第21回e-SHINBUN賞 FⅡ「レース展望」※10/25更新

競輪解説者 田淵浩一氏による「A級決勝戦展望」



A級決勝展望

並び
 15  27  436

関東ラインは
特選・準決勝戦同様、
東京の山本に地元の吉田の埼京コンビ。

南関東ラインは特選同様、
静岡の望月に同県渡邉が付き、
さらに同県稲葉が3番手を固め、
静岡ラインが出来上がった。

西日本ライン単騎の愛媛の真鍋には、
千葉の小埜が付き即席ラインを形成し、
3対2対2の3分戦となった。

並びで注目されたのは、小埜の動向。
結束力高い南関東ラインだが、稲葉が
「小埜さんには世話になっているが、
静岡の3番手を回りたい」と言い、
最年長の渡邉が小埜に
「気を使わなくて良いから」と言ったようで、
南関東4人で話し合いの結果、
小埜は南関東4番手よりは、
2日間のレース内容が良い真鍋の後ろを選択し、
準決勝でラインで決められず、
特選同様、
単騎戦を覚悟していた真鍋も快諾した様子。
積極タイプの強力自力型揃い、
主導権争いも考えられるが、
ライン3車で同県の先輩2人付く望月が
一番意欲的に感じた。
望月は
「ライン3車の強みを生かして、
ラインの中から優勝者を出したい」と
腹は決まっているようにみえた。

初日特選、単騎カマシて5着。
準決勝戦、突っ張り先行の
逃げ切り勝ちの真鍋は
「今は出し切るレースを心掛けている。
小埜さんが付いてくれるし、
決勝戦も出し切るレースを」と
こちらも先行意欲は高い。
「松山バンクが使えないので、
コーナーが踏めてない。本調子ではない」と
不満の様子だったが、
準決勝戦の上がりタイムも良く、
レース内容は一番。

山本は特選は後手を踏み、
準決勝戦は吉田に差されはしたが、
長い距離を踏んで、
状態は引き続き良さそう。
大宮は初日含め、
3走して7着3回だったので、
安堵の表情だった。
本人も吹っ切れたようで
「優勝を狙います」とキッパリ。

望月の番手を回る渡邉は、
準決勝戦のコース取りは流石の一言。
望月との相性も良く
「いつも行ってくれる」と
全幅の信頼を寄せている。

小埜は初日特選、
渡邉を交わして2着、
準決勝戦も望月を差し切っており
「冷静に走れている。500バンクも好き」と
縦脚は切れている。

地元の吉田は、
直前に180kmのロングライドで
気合いを入れて来たようで、
準決勝戦では好調山本を差し切った。
地元Vについては
「まだ大宮では優勝がない。
目下、A級戦は3場所連続準Vなので、
地元Vは欲しい」と虎視眈々。

先行はライン3車を生かして
望月が有力とみる。
真鍋はカマシ・捲りで応戦する。
山本は車番を生かして、
中団狙いか先行争いを捲りたい。
自力3車の力量も
接近していて難しいが、
経験値に勝る望月-渡邉の
静岡コンビが中心とみて、
望月の大宮連続Vに期待する。
渡邉の差し切りは押さえたい。
真鍋に乗る小埜が逆転候補。
山本の一発も十分あり。

田淵浩一

競輪解説者 田淵浩一氏による「3日目最終日(10/25)の推奨レース」

★第9レース A級特選「藤根の逃げ切り有力」
並び
 注  × ◎△○
 25 1 374 6

★第10レース A級チャレンジ決勝「佐藤壮志の完全V期待」
並び
  ○×  ◎△注
  217 4635

競輪解説者 田淵浩一さんによる「大宮競輪 レース展望」


大宮ガールズ戦展望

山原さくら(高知104期)の戦歴が抜けている。
今年V10
昨年のガールズGP準V
前々回松戸G1オールガールズクラシックでは
初日ティアラカップを逃げ切る大金星
準決勝戦敗退も
シリーズ2勝を挙げており
戦歴は断然。
前段の動きを見て
積極的に仕掛けるレーススタイルで
航続距離も長い。
大宮は2018年2月1.1.③着以来
2度目の参戦となり
初日差し切り
2日目逃げ切り
決勝戦先行するも3着。
久しぶりの参戦となるも
バンクの形状の違いはあるが
同じ500バンクの地元高知では
抜群の成績を残しており
不安はなく断然のV候補筆頭に挙げる。

対するは
日野未来(奈良114期)の機動力。
今年はまだV1も
前々回松戸G1オールガールズクラシックでは
初日予選逃げ切り勝ちの
インパクトのある走りを見せていた。
前回和歌山1.1.④着は
決勝戦先行するも
児玉碧衣(福岡108期)の3番手捲りに敗れたが
初日予選では
後方からカマシた児玉を差し切っており
点数以上の評価は必要。
大宮は昨年7月1.1.②着の準V以来
2度目の参戦となり
決勝戦小林莉子(東京102期)に
タイヤ差差されV逸するも
連日14秒台の好タイムの捲りが
強く印象に残っている。
昨年よりは
航続距離も伸びており
打倒山原の一番手に期待する。

地元の細田愛未(埼玉108期)
差がなく続く。
今年V5は
山原に次ぐ戦歴を残し
思い切りの良い仕掛けと
捲りの威力は健在。
今年の特別競輪の成績に
物足りなさもあるが
決め脚は確かだ。
大宮は近歴は取りこぼしもあるが
完全V歴有り
準V3回と相性は良い。
地元のアドバンテージも加味して
逆転候補に挙げる。

林真奈美(福岡110期)もV候補の一角。
今年V3
岸和田パールカップと
函館ガールズケイリンフェスティバル以外は
全て優出と安定感は抜群。
自力自在になんでもやるスタイルで
大崩れは少ない。
大宮は前回昨年11月完全V以来
2度目の参戦となり
初日予選、2日目予選は
差し切り辛勝も
決勝戦は逃げ切り勝ちの強いレース内容で
イメージは良いはず。
好位キープならV争いに加わってくる。

石井貴子(東京104期)
加瀬加奈子(新潟102期)
先行力も侮れない。
石井は前回7月の大宮を逃げ切り完全Vと
500バンクでも変わらぬ
レーススタイルが魅力で
近況成績も安定している。
加瀬は8月青森
9月地元弥彦を連続V
前回松戸G1オールガールズクラシックでも
敗者戦ながらも逃げ切り勝ちを挙げ
元気いっぱい。
先行タイプだけに
山原との比較で評価は下げたが
一発の魅力は十分ある。
実績に勝る山原さくらの機動力が
断然でV争いをリードする。
スピードある日野未来と
破壊力ある地元の細田愛未と
自在性ある林真奈美を逆転候補に挙げる。

田淵浩一

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