田淵浩一氏の前検日検車レポート【12月21日】
明日、12月22日より大宮競輪では、
第16回 日本トーター杯争奪戦【FⅡ】が開催されます。
今節も元競輪選手の田淵浩一さんに
前検日インタビューを行っていただきました。
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今期A級最上位の嶋津選手が大宮参戦。
大宮バンクはS級特進を決めた
メモリアルバンクでイメージは良い。
前回レインボーファイナルを振り返ってもらうと
仕掛け遅れで先捲りの加倉正義(福岡68期)と
「タイミングが合ってしまった」と反省していた。
来期S級戦に向けて「今節から仕切り直して頑張る」とのこと。
戦法は、レースの流れの中での自力勝負。
レースでは「力を出し切り良い着を取る」ことを心掛けている。
練習は街道モガキとワットバイクとウエイトトレーニングで
最大トルクを上げる事が課題。
今節、113期の注目ルーキーとの対戦が予想される中
「負けられない」とキッパリ。嶋津選手の自力勝負に注目。
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9月特別昇班後、
7場所中3Vを飾る注目ルーキー河合選手。
大宮バンクは初参戦。
500バンクも初参戦なので、指定練習で確かめる。
1.2班戦を戦ってみて感想を尋ねると
「先行しがいが有るし、勉強になります。
今は、失敗を重ねて一皮むけるように
日々精進します」と言う。
大学では野球部に所属していて、
4年の5月頃から自転車に乗り、
わずか半年で競輪学校に合格した逸材。
脚質は地脚で、
長い距離を踏めるところがセールスポイント。
戦法は、先行勝負。
レースでは「早めに主導権を取って押し切る」ことを
心掛けている。
練習はバンクモガキとウエイトトレーニングで、
立ち上がりのスピードとダッシュ力強化が課題。
河合選手の先行逃げ切りに期待。
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前々回レインボーファイナル2着で、特別昇班。
1.2班戦初戦のいわき平では、
1.1.3着と好走しての地元戦を迎える森田選手。
レインボーファイナルでは先行しての2着で、
内容は一番の印象だったが、
本人は「完調だったので、優勝出来ず悔しい」と言い、
昇班初戦の感想を尋ねると、
「初日は緊張しましたが、
2.3日目は、しっかり自分のレースが出来た」と語る。
大宮バンクは初参戦もホームバンクなので不安はない。
500バンクも宇都宮完全Vを飾り「問題ない」とキッパリ。
脚質は、スプリンタータイプ。
戦法は、先行勝負。
レースでは「最終ホーム、バックを取って、
力を出し切ってラインで決める走り」を心掛けている。
練習は街道モガキをメインにバンクモガキも取り入れ、
先行してのスピードの緩急をつける事が課題。
森田選手の先行逃げ切り、地元Vに期待。
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前々回西武園で待望の初優勝を果たした中嶋選手が、
今年2回目の大宮参戦。
大宮バンクは前回7月開催で準Vとイメージは良い。
さらに7月当所で自力勝負に自信をつけた、
「ターニングポイントの開催でした」と本人も語る。
前々回、西武園の初Vの感想を尋ねると
「チャンスを生かしてやっと取れました。
これを糧に上位で戦えるよう頑張ります」とのこと。
戦法は、先行基本の自力勝負。
レースでは一旦前に出て、
最終バックを取るレースを心掛けている。
練習はバンクモガキとウエイトトレーニングで、
全体的な底上げを図る。
今節も強力な自力選手が少なく中嶋選手には、
チャンス十分。中嶋選手の自力勝負に注目。
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今節、競走得点トップで安定感抜群の小林選手。
大宮バンクは今年2回目の参戦で、
前回は落車の影響がある中、準Vとまとめた。
前回京王閣では強い内容で完全Vを飾り、
「フレームとギアを変えて感じが良い」とのこと。
戦法は好位を取っての差しが主戦法だが、
行けるところで自力を出す準備はしているとのこと。
レースでは「勝負権がある位置を取ること」を心掛けている。
練習はバンクモガキと街道乗り込みと
ウエイトトレーニングでダッシュ力強化を図る。
小林選手の差し脚に注目。
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前々回福井で待望の初優勝を飾り、
大宮参戦する内村選手。
大宮バンクは初参戦で500バンクは3回目。
「苦手ではないが、久しぶりなのでどうか?」と
多少の不安がある様子。
初優勝の感想を尋ねると
「やっと取れた、一安心」と
ニッコリ笑顔を見せてくれた。
戦法は、自力自在戦。
レースでは「冷静に仕掛けられるところから仕掛けて、
勝てるように走る」ことを心掛けている。
練習はバンクモガキとバイク誘導で、
自力をつける事とトップスピードを上げる事が課題。
内村選手の自力自在戦に期待。
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前回レインボーファイナルで、
惜しくも特別昇班を逃した鈴木選手。
大宮バンクは初参戦。
500バンクも初参戦なので指定練習で確かめる。
レインボーファイナルについて尋ねると、
「勝負にいった結果なので仕方ありません」と言い、
落車の影響を心配すると
「ケアしてきたが、多少練習不足」と言う。
脚質は地脚。
戦法は先行基本も流れの中での自力勝負。
レースでは「勝てる先行」を心掛けている。
練習は街道モガキと70〜80キロの乗り込みで、
先行力をつける事とダッシュ力強化が課題。
鈴木選手の自力勝負に注目。
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113期在校成績NO1の橋本選手が、
大宮バンク初参戦。
大宮のイメージを尋ねると
「直線が長いイメージ」と言う。
これまでの戦歴について尋ねると
「物足りない、自分のスピードを生かせてない」と語る。
近況成績を見るとだいぶレースに慣れてきた様子で、
今後の活躍が期待できそうだ。
脚質はスプリンタータイプで、
ダッシュを生かしたカマシ・捲りが得意。
戦法は先行基本に流れの中での自力勝負。
練習はバンクモガキと街道乗り込みのほか、
最近ウエイトトレーニングも始め、
全体的な底上げを図る。
橋本選手のスピードある自力勝負に注目。