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RACE2024.1.23

<1月21日~23日>大宮競輪 第12回日本シンライサービス杯 FⅡ 「レース展望」※1/23更新

競輪解説者 田淵浩一氏による「A級決勝戦展望」

A級決勝展望
【並び】
 415   72   3   6

関東ラインは準決勝戦同様、新潟の牧田に地元の荒木が付き、
荒木後位は特選同様、地元同士の女屋が回り、ライン3車を形成。

北日本ラインは特選・準決勝戦同様、福島の五十嵐に宮城の佐藤。

目標不在の岐阜の後藤と大阪の菊谷は、中部近畿ラインの連係に拘らず、
それぞれ単騎戦を選択し、実質2分戦となった。

単騎2人のコメントは、
後藤は「何でもやる」の総力戦に対して、
菊谷は「先手ラインから」と脚は使いたくない様子。
後藤の出方がポイントになる。
何でもやる以上は、番手戦もあるか?
特選同様、番手が競りなら五十嵐に展開が向くが。
後藤は今節から使っている新車に手応えを感じているようで、
初日よりも準決勝戦の方が良くなっていて、
「決勝戦までにもう少し良くなれば」とも言っていたので、横よりは縦勝負だろう。

五十嵐も新車持参で来ており、決勝戦で試す様子。
硬いパイプを使っているので、どちらかと言うと来期のS級用?
試すのは良いとは思うが、今の寒い時期に乗るのは疑問。
捲りなら問題ないと思うが、押さえ先行はどうか?

先行は牧田か五十嵐だが、地元2人が付く牧田の主導権とみるのが自然。
ただ、タイプ的にはダッシュ系なので、長い距離よりはカマシ・捲りの方が得意。
車番的に、前受けからのカマシ先行がベストだろう。
中部近畿の2人は、基本的に中段キープになるが、怖いのは後藤。
準決勝戦は自ら追い上げ、最後は中割っての2着は流石としか言えない。

状態が良いのは、五十嵐と荒木。
五十嵐は特選展開向いたとはいえ、上がりタイム14秒4は秀逸。
準決勝戦の逃げ切りも見事。
脚は今節NO1だろう。
荒木は準決勝戦、牧田の捲り追い込みを差し切っており、
本人は満足してなかったが、仕上がっているように見える。
女屋は正月に体調崩してから、まだベストではなく気持ちで走っている様子。
女屋と荒木の地元2人は、大宮バンクの相性も抜群。
女屋は前回昨年10月V含め、V歴も多い。
荒木は1.2班戦V歴こそないが、前回昨年5月以外は全て優出しており、
点数以上の評価は必要。

立場的にも牧田の先行とみて、番手荒木の地元Vに期待したい。
女屋の差し切りも十分。
地元両者のV争いとみる。
逆転あれば五十嵐の捲り一発だが、新車効果は微妙。

田淵浩一

競輪解説者 田淵浩一氏による「3日目最終日(1/23)の推奨レース」

★第4レース A級チ選抜
「児玉の首位有力」
並び
 (競り)
  4
 73125 6
 ◎注×△  ○


★第9レース A級特選
「山本の機動力上位」
並び
  ◎○  △ ×  注
  146 2 37 5

【データ引用:keirin.jp】

競輪解説者 田淵浩一さんによる「大宮競輪 レース展望」



【ガールズケイリン展望】
山原さくら(高知104期)の機動力が抜けている。
前回玉野決勝戦3着に敗れるも、
捲り不発大敗パターンを直線立て直し3着は力がないとできない。
昨年はV12を飾り、全てのG1に出場し、
決勝進出ならずも勝ち星は挙げており戦歴は断然。
大宮は2018年2月1.1.③着、
昨年10月1.1.②着の準Vと優勝こそないが安定感は抜群。
500バンクは地元の高知での成績が良く、
バンクの形状の違いはあるが、
仕掛け処は熟知しているはず。
タイミングよく仕掛けて押し切りV有力。

逆転候補は、地元の藤田まりあ(埼玉116期)の自力自在戦。
近況は位置取りよりも縦脚勝負が多く、航続距離は長くはないが積極的なレースも目立つ。
前回松戸では、強敵相手に組み立て失敗で優出逃しており、
地元戦の今節は気合いの入るシリーズになる。
大宮はホームバンクでもあり、
デビュー戦以外は全て優出、準V1回、3着3回とV歴はないが、
成績は安定している。
念願の地元初Vを目指す。

廣木まこ(福岡118期)の機動力も魅力ある。
近況5場所連続優出中と上昇ムード。
自力基本の組み立てだが、前回高知準Vでは一旦先行態勢に入って、
山原さくらの捲りに飛びつく器用なレースも見せていた。
大宮は2020年12月3.4.2着以来2度目の参戦となり、
優出逃すも最終日は先行して逃げ粘っていた。
本格化してきた現状なら、V争いに加わってくる。

比嘉真梨代(沖縄114期)が良化気配。
前回宇都宮準Vでは、前々飛びつく比嘉らしさが見られたレースだった。
近況は以前の位置取り重視から、自力を出すレースも見せており、戦法の幅が広がっている。
大宮だけに自力は厳しいと思われるが、前々攻めるレーススタイルなら好勝負になる。

あとは、河内桜雪(群馬122期)と高橋朋恵(東京108期)が争覇圏内。
ともに位置取り重視で好位狙いのレーススタイルが信条。
高橋朋恵は直近7場所連続優出中と安定感抜群だが、勝ち味に遅い。
河内桜雪は安定感には欠けるが、近況は捲りも出るようになり、
前回松戸予選1では、尾崎睦(神奈川108期)の先行を楽に差し切り、
確実に脚力が上がっている印象。
大宮はルーキーシリーズ準V以来の参戦となるが、
縦脚ついた現状ならV争いも可能。

山原さくらの実績上位で、断然のV候補筆頭。
地の利を生かし、地元藤田まりあが逆転を狙う。
機動力ある廣木まこと力つけてきた河内桜雪がV圏内とみる。

田淵浩一

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