3/8 田淵浩一の前検日検車レポート(F2)
明日、3月9日から大宮競輪では、
第13回 ブリヂストンサイクル杯争奪戦(F2)が行われます。
今節も田淵浩一さんが前検日インタビューに行ってきました。
12R 3番 阿久津 修選手(栃木・88期)
4年振りにA級戦を走る阿久津選手。
4場所走った感想を尋ねると、「最初はレースの流れの違いに戸惑ったが、
今は慣れてきて、レースの流れが見えて余裕がある」と言う。
大宮バンクは久しぶりの参戦。
過去には、A級戦V歴もあり、相性は良い。
レースでは、S級戦では余裕がなくて、
あまり出来なかった「番手の仕事」をもう一度、
しっかりやる事を意識している。
練習は、街道モガキ中心で、レース直前はバンクで仕上げるパターン。
あとは、体幹トレーニングをおこない、
来期のS級戦に向けて、全体的な底上げを図る。
阿久津選手の番手戦に注目。
12R 5番 金澤 竜二選手(福島・91期)
自力勝負で活躍中の金澤選手。
今期もV2と元気いっぱい。
しかし、本人は「優勝出来ているが、感触はあまり良くない」と言う。
長らくS級上位で戦ってきた金澤選手の理想が、高いレベルにある事だと思う。
大宮バンクは、前回12月に参戦したときは、
目標共倒れで優出失敗も自力捲りで2勝しており、
本人も「好きなバンク」と言う。
レースでは、先行基本の自力勝負で、
A級戦では、「負けない」気持ちで戦っている。
練習は、街道モガキ中心で、来期S級戦に向けて、
「脚力も気持ちも上げていく」とのこと。
金澤選手の自力勝負に期待。
10R 8番 藤原 俊太郎選手(岡山・111期)
今年2月に特別昇班を果たした注目ルーキー藤原選手。
前回地元玉野で、1.2班初戦優出するも、
決勝戦は仕掛けられず惨敗し、「悔いが残るレース」と反省する。
前回は、初戦で地元という事で、力んだ部分があったが、
落ち着いて仕掛ければ、「戦える手ごたえを感じた」とのこと。
500バンクは初参戦。
大宮のイメージも「直線が長いイメージ」と言うが、
今は、「先行して力出し切って力をつける」ことを意識しており、
主導権は渡さない。
練習は、バンクモガキとバイク誘導で、
先行して後半踏み上がる末脚強化を図る。
藤原選手の先行逃げ切りに期待。
5R 5番 伊藤 稔真選手(三重・111期)
徹底先行で売り出し中の伊藤選手。
大宮バンクは初参戦。
500バンクは高知で2戦しているが、レーススタイルは変わらない。
レースでは、押さえ先行基本に、積極的に主導権を取ることだが、
結果も考えて、「勝てる先行」を心掛けている。
昨年のグランプリチャンピオン浅井康太(三重90期)の一番弟子で、
兄の伊藤裕貴(三重100期)もおり、抜群の練習環境で、
「学ぶ面は多い」と語り、将来が楽しみな逸材。
練習は、街道乗り込みとモガキ、バンクモガキ
とあらゆるトレーニングに取り組み、ダッシュ力強化を図る。
伊藤選手の逃げ切りVに期待。
4R 2番 染谷 幸喜選手(千葉・111期)
陸上の10種競技でインカレ優勝、
日本選手権3位の実績で輪界入りした染谷選手。
大宮バンクは初参戦も、「500バンクは好き」と言う。
脚質は、スプリンタータイプで、先行基本もカマシ・捲りが得意。
レースでは、「力を出し切ること」を心掛けている。
練習は、バンクモガキと街道モガキとウエイトトレーニングで、
まだ自転車歴が浅いので、自転車の乗り方、ペダリングを勉強中とのこと。
染谷選手の自力勝負に注目。
7R 4番 高木 真備選手(東京・106期)
近況12連勝中、11レース逃げ切り勝ちと
圧倒的な成績を残す高木選手。
500バンクは久しぶりの参戦で、「難しい」と言う。
昨年は、ガールズグランプリに出場するも4着に敗れ、
「捲り切れなかった自分の力が足りない。
また、先行に拘って力をつけていく」と前向きな姿勢。
レースでは、「早めに動いて、レースを動かす」事を意識している。
練習は、バンクモガキとウエイトトレーニングで、
トップスピードを上げる事がテーマ。
高木選手の15連勝完全Vに期待。
6R 1番 細田 愛未選手(埼玉・108期)
近況、成績安定している地元細田選手。
昨年は6R制のガールズ戦で優勝、
今年初戦の静岡では、高木真備を差し切り優勝し、
今年すでにV2とガールズグランプリ出場を狙える実力をつけてきた。
本人は、グランプリ目指すには、
「自力で戦えないと厳しい」と言う。
戦法は、先行含みの自力自在戦。
レースでは、予選は「力を出し切るレース」をして、
決勝戦は位置を取って「勝つレース」を心掛け、
1着を多く取る事を目指している。
目指すは地元優勝。
練習は、バイク誘導とバンクモガキで、立ち遅れないで、
あらゆるレースに対応できるようにレベルアップを図る。
細田選手の自力自在戦に注目。
6R 5番 小林 莉子選手(東京・102期)
今節、追加参戦の初代ガールズ女王小林選手。
500バンクは、相性悪くなく、大宮のイメージは「広い」と言う。
近況は、落車が続き、完調手前の様子で、
「早く本調子に戻したい」とのこと。
レースでは、自力自在戦に位置取りの上手さは、ガールズ屈指の存在。
差し脚も上位で、大宮バンクは合うはず。
練習は、バンクモガキと街道モガキにウエイトトレーニングで、
ダッシュ力強化とパワーアップを図る。
小林選手の差し脚に注目。
リポーター:田淵浩一