<8月26日~28日>大宮競輪 第25回アサヒビール杯 Fll「レース展望」※8/28更新
競輪解説者 田淵浩一氏による「大宮Fll A級戦決勝展望」
並び
31647 2 5
関東ラインの並びは、
茨城の木村に地元の山田が付き、
さらに今井-古川-岡本の東京トリオまでが
ラインを固め、ライン5車の強力布陣。
大阪の堀と岩手の高木は特選同様、
それぞれ単騎戦となり、5対1対1の
実質先行一車になった。
12レース終了後に、
決まった決勝メンバーを見て、
すでに勝ち上がりを決めていた東京勢は、
あくまでも地元の山田次第となるが、
木村と別線になるようなら、
別れてラインを形成することも考えながら、
山田が番手を回るなら、得点最上位で
最年長の岡本が「5番手回るので、
結束しよう」と提案した様子。
古川は「今井には世話になっているので、
4番手」と言い、自ずと今井は3番手になり、
後ろから番手が決まった様子。
山田はかなり悩んで、
埼玉の先輩に相談した上で、
木村マークを選択した。
山田に番手戦の経験を尋ねると、
すでに函館と松戸で番手を回り
「2戦とも優勝している」とのこと。
単騎の2人は準決勝戦で番手勝負した高木は、
やはり総力戦になると思われるが、
堀は大宮で、以前も単騎戦で優勝しており、
脚を溜めての捲り一発狙いだろう。
実績先行一車の木村は「ライン5車は初めて。
ラインから優勝者を出せるように走る」と
主導権は譲らない構え。
連日積極的な仕掛けをしていて、
準決勝戦は先行争いで脚を使い、
すかさず番手捲りも3
着に沈んだが力は見せた。
マイペースなら逃げ切りまである。
問題は木村の後ろを
山田が無風で回れるかどうか?
狙うとすれば、
高木だと思われるが車番が悪い。
1番車が山田なので、
関東ラインが前受けなら、
1番後ろになりそうな高木から動くしかない。
木村が突っ張り先行なら、
単騎勢は厳しい戦いになる。
木村の仕掛け次第だが、番手すんなりなら、
山田の差し切りが有力とみる。
5月当所完全Vは、早期卒業の注目
ルーキー太田海也(岡山121期)の
捲りに切り替え、2車身差し切った脚は、
インパクト大だった。関東ライン強力で、
山田の地元連続Vに期待する。
木村の押し切りは押さえたい。
東京勢は位置は良くないが、
岡本の突っ込みには要注意。
単騎勢は高木次第では、
堀の一発も魅力あるが、
関東ラインを崩せるかどうか?
競輪解説者 田淵浩一氏による「3日目最終日(8/28)推奨レース」
★第9レースA級特選「海老根の差し切り有力」
○◎△ × 注
175 24 36
★12レースA級決勝「山田の地元V期待」
○◎× △ 注
31647 2 5
競輪解説者 田淵浩一氏による「大宮Fll戦展望」
石井寛子(東京104期)の戦歴が抜けている。
ガールズGP9年連続出場、今年6月小田原で
通算500勝達成とガールズトップの戦歴を誇る。
近況、取りこぼしもあるが、安定感はNO1。
大宮は昨年10月完全Vを含め、
熱中症の影響があった2020年6月以外、
5戦4Vと得意走路の一つ。
勝ちに徹する自在戦でV候補筆頭に推す。
対するは地元の新人、
小泉夢菜(埼玉122期)と
近況成績上昇中の
藤田まりあ(埼玉116期)の地元勢。
2人とも大宮はホームバンクで、
地元のアドバンテージも大きい。
小泉夢菜はルーキーシリーズ3戦V2、
本格デビュー戦の大宮でもV奪取と
新人離れのレースセンスと勝負強さが魅力。
まだ、ガールズトップクラスとの差は否めないが、
レースに慣れてくれば、好勝負は必至だ。
藤田まりあは今年V2、3月平塚では、
昨年のガールズGP女王、
高木真備(東京106期・引退)を
差し切りVと頭角を表してきた。
位置取り重視のスタイルだが、
位置悪ければ、自ら仕掛ける自在性もある。
病気欠場明けの前回静岡準Vの動きも悪くなく、
地元戦の今節は、更なる状態アップが見込まれる。
大宮は、過去5戦(補充を除く)、
デビュー戦以外は全て優出しており、
決勝戦3着2回とイメージは良く、
今節はホームバンクでの過去最高成績を狙う。
岡本二菜(東京118期)も差がない。
今年はまだV歴はないが、準V3回、
病気欠場明けの7月からは1着も多く、
成績も高いレベルで安定しており、
比較的長い距離も踏めるのが強み。
大宮は初参戦の昨年9月、
初Vを飾ったメモリアルバンクで、
2度目の昨年10月には、
師匠である石井寛子の準Vと
師弟ワンツーを決めており、相性は抜群。
再度、師弟ワンツーも可能だ。
あとは先行力ある岩崎ゆみこ(茨城116期)と
ガッツ溢れるレーススタイルが魅力の
中村由香里(東京102期)にも要注意。
岩崎ゆみこは同型少なくすんなり
主導権を取れれば、夏場の軽い大宮バンクなら、
長走路でも好勝負可能。
中村由香里は前回奈良で、
繰り上がりながらも今年初Vを飾り、
気配は良好。負傷欠場明けの
直前2場所の3連対率100%は立派だ。
機動力あり、大宮は自身の
ターニングポイントになった中嶋里美(愛知110期)と
昨年4月大宮V歴ある地元梶田舞(埼玉104期)までが
争覇圏内。
石井寛子の戦歴とバンク相性も加味して、
V候補筆頭に推すが、
地元の小泉夢菜と藤田まりあの地元勢、
石井寛子の愛弟子の岡本二菜が逆転候補。
岩崎ゆみこの先行力と中村由香里の突っ込みまで、
優勝争いに加わってくるとみる。