<1月28日~30日>大宮競輪 第60回日刊スポーツ新聞社杯 FⅠ「レース展望」 ※1/30更新
■ S級決勝戦展望
並び
4237 61
5
競
り
関東ラインは、準決勝戦同様、
長野の菊池に地元の池田。
注目の北日本の並びは、
福島2人と宮城2人が折り合い、
高橋(福島)-櫻井(宮城)
-山崎(福島)-大槻(宮城)の
4車結束の強力ラインが出来上がった。
しかし、南関東単騎の神奈川の内藤が、
高橋の番手勝負を宣言し、
2対4対1の実質2分戦になった。
ラインの先頭を任された2人は、
2日間の走りを見ても、ともに好調で、
スタイル的に菊池が立場的に高橋が、
主導権を譲らないか?
菊池は初のS級決勝で、
チャレンジャーの立場なので、
先行に迷いはないだろう。
500バンクを逃げ切り連勝、
準決勝戦の重い
バンクコンディションの中、
上がりタイムも優秀だ。
高橋は初日ロング捲りを
山崎に差されはしたが、
準決勝戦は2角捲り快勝と
スピードは一枚上の感ある。
高橋の後ろが競りになり、
高橋の仕掛けが難しくなった。
前受けからの突っ張り先行なら、
ラインを連れていけるが、
菊池に出られると
カマシ・捲りになり、
後ろが離れる可能性が出てくる。
高橋自身は3番手あるので、
充分な位置だが、
北日本全員にチャンスがある仕掛けなら、
巻き返しは早くなり、
櫻井が続けるかどうか?が鍵になる。
横の強さは、内藤が上とみるが、
縦に踏む展開なら櫻井だろう。
いづれにしても、
番手戦は両者消耗戦になりそうで、
最終的には格と実績に勝る
3番手山崎が中心になる。
ラインの厚みで、北日本の中から
優勝者を出す仕掛けを高橋がするなら、
山崎に展開は向きそうだが、
高橋が3番手捲りなら、
あっさり押し切りも十分。
高橋不発なら、
番手池田より菊池の逃げ切りに魅力を感じる。
■ 田淵浩一氏 3日目(1/30)推奨レース
☆4レース「関東ライン優勢」
◎〇× △注
1573 6 42
☆6レース「田中の機動力上位」
△ × ◎〇
62 15 43
■ 大宮F1戦展望
山崎芳仁(福島・88期)が
今節のシリーズリーダーを務める。
今年は前回V含め6走中、
4勝3着2回と3連対率100%、
決め脚も確かで安定感も抜群。
大宮は近歴では、
2019年12月落車欠場、
2019年1月記念6.1.6.1着、
2018年6月1.1.⑧着と1着多く、
500バンクも得意で、
山崎の脚質にはピッタリ合う。
売り出し中の新人で連係実績ある
高橋晋也(福島・115期)が同時斡旋も有利で、
今節のV候補筆頭に挙げる。
高橋晋也のスピードも要注目だ。
スプリンターだが、積極性もあり、
長い距離も踏めるタイプ。
昨年はヤングGPにも出場し、
グレート戦でも活躍した有望株。
大宮は2019年8月チャレンジ戦完全Vで、
特別昇班を果たしたバンクで、
イメージも良いはず。同県の山崎芳仁や
縦横安定感ある大槻寛徳(宮城・85期)、
自力基本になんでもできる櫻井正孝(宮城・100期)、
縦脚切れる大森慶一(北海道・88期)と援軍も揃い、
高橋の機動力を中心に、北日本ラインは強力。
対するは、内藤秀久(神奈川・89期)。
昨年は、G1名古屋オールスターと
G2平サマーナイトフェスティバルで
優出を果たし、グレート戦でも結果を残した。
前回の立川記念では、
S級S班 郡司浩平(神奈川・99期)を
準決勝戦差し切り、好調をキープしている。
大宮は2019年9月6.2.⑨着、
2019年3月1.3.②着の準Vと
テオ・ボスに完璧マークや、
優勝した地元の
金子哲大(埼玉・95期)の後ろを競り勝ち、
きっちりマークと好内容のレースをしている。
追い込みタイプで、目標次第も、
同県堀内俊介(神奈川・107期)や
近藤隆司(千葉・90期)、田中晴基(千葉・90期)の
千葉勢と連係して、長い直線突き抜けを狙う。
関東ラインは落車欠場明けで状態が気になるが、
地元池田勇人(埼玉・90期)に期待がかかる。
大宮はいつもV争いに絡む好走しており、
ヤングGPにも出場した
河合佑弥(東京・113期)ともにV争いに挑む。
最後に今期からS級昇級してきた、
スーパールーキーの
菊池岳仁(長野・117期)に注目したい。
A級戦は内容重視の走りで、
特進はならなかったが、
先行にこだわる走りで、
1.2班戦6Vの成績を残した。
昇級初戦の小田原1.6.6着では、
先行できないレースに課題を残した。
大宮は、昨年8月1.4.1着と優出に失敗したが、
レース内容は良かった。
チャレンジャーらしく、
3日間先行して力強いレースを見せて欲しい。
ラインの厚みある北日本ライン強力で、
山崎芳仁中心のシリーズになるが、
近況充実している内藤秀久の差し脚にも要注目だ。