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RACE2021.6.9

<6月7日~9日>大宮競輪 第94回スポーツニッポン新聞社杯 Fl「レース展望」※6/9更新

競輪解説者 田淵浩一氏による「大宮F1戦 決勝戦展望」

並び
615 72 43

北日本ラインは、宮城の阿部が先頭で、
福島の渡邉-岩手の佐藤で本線を形成。
中部3車は、谷口と竹内は別線となり、
準決勝戦同様、
三重の谷口-坂口で三重コンビ、
岐阜の竹内の後ろには、
南関東単騎の静岡の岡村がつく
即席ラインが出来上がり、
3対2対2の3分戦となった。

自力型3車の比較は、
積極性はやはり竹内がリードしている。
初日特選は野口を捲れなかったが、
準決勝戦、差されはしたが、
突っ張り先行2着はさすがの修正力。
谷口は大宮記念でも逃げ切ったように、
500バンクも苦にしない
積極的な走りを見せている。
阿部は連勝で勝ち上がり、近況は好調だが、
長い距離を踏むタイプではない。
番手戦となった渡邉は、
前回広島の落車のダメージはなく、
本来のダッシュを生かしたレースで
連勝と状態は万全に見える。
問題は阿部の組み立て方。先輩で格上の
タイトルホルダー2人をつけて走る以上は、
やることは一つだと思うが、
できるかどうかは別問題。
竹内も谷口も、阿部に先行されたら、
厳しくなるのは当然わかっている。
先行に関しては、竹内の経験値が勝っており、
阿部が簡単に主導権取れるかがポイントになる。
阿部が出切ってしまえば、
番手渡邉に展開が向く。
仮に不発でも、
竹内と谷口に脚を使わせられたら、
渡邉が自分で踏んで活路を開く。
阿部がチャンスメークするとみて、
渡邉の完全Vに期待する。
渡邉の仕掛け次第では、
佐藤の差し切りも押さえたい。
竹内が主導権握れば、
竹内の逃げ切りと展開不問で坂口の連対には特注。

競輪解説者 田淵浩一氏 3日目最終日(6/9)推奨レース

☆8レース「野口の奮起戦」

  注 △×  ◎〇
 63 427 51

☆9レース「埼京ライン優勢」

 ×注    ◎〇△
 25 6 3714

競輪解説者 田淵浩一氏による「大宮F1戦展望」

110点超えの選手が7名、好メンバー揃ってる中、
近況の勢いを重視して、
野口裕史(千葉111期)の先行力に期待する。
4月西武園記念を逃げ切り完全Vを達成、
G1日本選手権では1勝を挙げ、
函館記念も無傷で優出と勢いは止まらない。
戦法的に大敗のリスクはあるが、
主導権を取ってしまえば、
500バンクでも簡単には止まらない。
大宮は、2019年1月記念1.6.1.⑥着と
4日間最終バックを取る走りで、
準決勝戦逃げ切りはインパクト大だった。
西武園記念ワンツーを決めた
岡村潤(静岡86期)との南関東ラインの
逃げ差し争いを主力に推す。

対するは、渡邉一成(福島88期)の機動力。
前回広島全プロ記念での
落車の影響は心配されるがスピードは上位だ。
G1日本選手権でも2.2.4.2着と
見せ場たっぷりの走りを見せていた。
大宮は、2013年記念6.1.3.③着、
2017年記念6.9.2.8着以来、
久しぶりの参戦となるが、
野口がペースを乱すと
得意の捲り炸裂のシーンも十分。
同期の佐藤友和(岩手88期)との
北日本ラインで逆転を狙う。

鈴木竜士(東京107期)の自在戦にも注目したい。
近況は番手のレースも増えてはいるが、
ラインの先頭なら、自力基本の総力戦で戦う。
大宮は2016年1月記念1.1.9.3着、
2019年1月記念7.7.1.4着と、
積極的な走りで、逃げ切り3勝を挙げている。
最近のレーススタイルから、
先行するシーンはないと思われるが、
500バンクも苦にしない脚質で、
アドバンテージは大きい。
好位キープからの捲り・追い込みに特注。

あとは竹内雄作(岐阜99期)も近況は好調で、
坂口晃輔(三重95期)とのセットは強力だ。
大宮は2017年7月2.1.②着で
ブフリの準V、2020年1月記念3.7.5.3着と
ブフリがいたF1決勝戦以外は、
主導権を取る走りをしている。
野口との主導権争いが鍵を握る。
坂口も500バンクなら、
目標不発でも、コース探して突っ込んでくる。

ほかにも、谷口遼平(三重103期)、
金子貴志(愛知75期)、笠松信幸(愛知84期)もおり、
中部ラインは層が厚い。

最後に松岡健介(兵庫87期)にも警戒したい。
近況はG1日本選手権で優出するなど縦脚は健在だ。
番手のレースも多くなったが、
近畿地区での連係が基本になるので、
畑段嵐士(京都105期)、中井俊亮(奈良103期)との
連係になりそうだ。

好メンバー揃い、実力差もないが、
近況の充実度から、
野口-岡村の南関東ライン中心とみたが、
竹内雄作次第では、渡邉一成や鈴木竜士の
出番がありそうで、混戦模様。