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RACE2024.4.17

<4月15日~17日>大宮競輪 第69回報知金杯 F1「シリーズ展望」※4月17日更新

競輪解説者 田淵浩一氏による「決勝戦展望【S級戦】」


並び
12 73 4 65

南関東ラインは特選同様、
神奈川の青野に同県和田の神奈川コンビ。
北日本ラインは準決勝戦同様、
青森の嵯峨に宮城の大槻。
関東単騎の栃木の雨谷には
九州単騎の大分の小岩が付き
中国単騎の岡山の岩津は単騎戦を選択し
2対2対2対1の実質3分戦となった。
目標不在の西日本の2人の動向が注目されたが
点数上位の小岩が実績上位の岩津に
「先に決めてください」と伝えたが
岩津が「今回は点数で行こう」と
言ったようで、選択権を小岩が持ち
雨谷後位を選択した様子。
準決勝3着で特選7着ながらも
優出を果たした岩津はホッとした表情で
「判断と見極めが大事」と単騎戦ながらも
次回日本選手権に向けて結果を求めたい。
先行は青野か嵯峨のどちらか。
雨谷はなんでもできるので
中団からの捲りが理想だろう。
連勝で勝ち上がるも
最終バックを取れてない青野は
「内容良くないし、初日真久留さんに
迷惑かけてるのでその分も」と
主導権は譲らない構え。
嵯峨は「強気に行けた。
気持ちが前向きになっている。
久しぶりの決勝だし思い切って行く」と
こちらも行く気満々。
雨谷は特選は動いてレースを作っていて
準決勝戦も和田後位に俊敏な切り替えが
できているので状態は良さそう。
岩津は特選の先行は参考外だが
準決勝戦は小川真太郎の
捲りに乗るも前が遠過ぎた。本人も
「重かった」と言っていたので修正は必要か。
和田は準決勝戦は早めのロング捲り。
後ろに雨谷がいた事もわかり
「抜かれないように走った」と
余裕が感じられた。
連勝で勝ち上がりを決めた大槻は
「連日、前のおかげ。
嵯峨は作戦通りに走ってくれた。
相性は良いです」と嵯峨次第では
チャンスもありそう。
小岩は準決勝戦、アクシデントもあり
東矢との連結を外したが
脚を使って再度ドッキングする
ナイスリカバリーの走りだった。
スタイル的には青野の押さえ先行を
嵯峨がカマシて行く展開か。
モガキ合いになれば雨谷の捲りが決まる。
レース内容は良くないが
連勝で勝ち上がった青野が
和田の前を回る以上は今度こそ
主導権とみて、番手和田がV最短。
展開不問で岩津が逆転候補。
嵯峨次第では番手大槻と
捲る雨谷にもチャンスありとみる。

競輪解説者 田淵浩一さんによる「大宮競輪 推奨レース【3日目最終日(4月17日)】」

☆7R S級一般「渡邉の機動力上位」

 ◎○ 注  ×  △
 14 2 653 7

☆10R S級特選「西日本ライン優勢」

  △  ◎○ ×注
 41 726 53

競輪解説者 田淵浩一さんによる「大宮競輪 レース展望【S級戦】」


和田真久留(神奈川99期)の機動力が中心だ。
前回小田原は地元優勝を逃しているが
決勝戦は単騎戦となり
前団が大きく離れていた為
捲り届かずの3着も
初日特選と準決勝戦は長い距離を踏む
積極的なレースを見せていた。
今年のG1全日本選抜と
G2ウィナーズカップでも
初日予選を1着で勝ち上がりを決めており
グレード戦での戦歴は上位。
位置を取っての捲りが主戦法となるが
多少早めでも押し切れる。
大宮は近歴では2022年1月記念5.2.1.⑦着。
決勝戦は目標の深谷知広(静岡96期)が
地元作戦で黒沢征治(埼玉113期)に
突っ張られ敗れたが準決勝戦は
深谷知広の捲りを差し切っている。
同県後輩の積極タイプの青野将大を
目標にできるのも有利でV候補筆頭に挙げる。

青野将大(神奈川117期)は
強靭な地脚を武器に積極性は1番。
前回地元川崎記念では4日間先行して
見せ場は作っていた。F1戦は、昨年V4。
今年1月伊東では好メンバー揃う中
単騎捲りを決めてV奪取しており
優勝争いは必至。
時期的にもバック追い風になってくるので
マイペースなら和田真久留との
逃げ差し争いも可能。
南関東ラインが本線。

逆転候補は、実績上位の岩津裕介(岡山87期)。
前回地元玉野F1戦V、2月地元玉野記念準Vと
レース運びの上手さと差し脚の切れは一級品。
目標不在でも自分で動いて
レースを作れるのも強み。
大宮は近歴では昨年10月準V、2020年3月V、
同年1月記念決勝3着と相性は良い。
中四国地区で小川真太郎(徳島107期)に乗るか
自ら捌いて差し脚を伸ばしてくる。

小岩大介(大分90期)が近況成績良く
差し脚も切れている。
今年6勝中5勝をグレードレースで挙げており
目標行き切らずも突っ込んでくるレースも見られ
コース取りと差し脚の切れは抜群だ。
大宮は2018年1月記念1.2.8.6着以来
久しぶりの参戦となるが記念優出歴有り
イメージは悪くないだろう。
九州地区は近況成績上昇中の
山口敦也(佐賀113期)と
中村圭志(熊本86期)の追い込みタイプと
121期の注目ルーキー東矢圭吾(熊本121期)、
今年2月特進を果たした緒方将樹(熊本117期)の
機動力タイプがいて勝ち上がり次第では
ラインの厚みもできて、好勝負も可能。

関東ラインはスピードある
雨谷一樹(栃木96期)を軸に
近況好調な恩田淳平(群馬100期)、
栃茨ラインの横山尚則(茨城100期)、
佐藤礼文(茨城115期)と縦脚ある
追い込み陣が揃うも積極タイプが不在。
地元の山田雄大(埼玉117期)は
負傷欠場明け初戦の岐阜を走り
状態一息に見えたが間隔も空いたので
立て直してくれば面白い存在。

北日本ラインは渡邉一成(福島88期)、
飯野祐太(福島90期)の機動力タイプと
内藤宣彦(秋田67期)、佐々木雄一(福島83期)、
大槻寛徳(宮城85期)の実力ある
追い込み陣が揃った。
やはり鍵を握るのはスピードある渡邉一成。
次回、地元いわき平の日本選手権に向けて
仕上がってきていると一発の魅力は十分ある。

近況のレース内容良い和田真久留
青野将大 目標からの抜け出しVに期待。
展開不問で岩津裕介
小岩大介の差し脚が逆転候補。
スピードある雨谷一樹渡邉一成の一発は十分。
落車欠場明けも東矢圭吾が台風の目とみる。