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RACE2024.4.29

<4月27日~29日>大宮競輪 第27回アサヒビール杯 F2「シリーズ展望」※4月29日更新

競輪解説者 田淵浩一氏による「決勝戦展望【A級戦】」


並び
417 3 526

関東ラインは準決勝戦同様、東京の山本に
地元の小田倉が付く埼京ラインに
初日特選で山本の番手を回った
新潟の原田が3番手を回りライン3車。
目標不在の静岡の落合と千葉の中曽の
南関東コンビは北日本単騎の
福島の房州に付きこちらもライン3車。
西日本単騎の熊本の本郷は単騎戦を選択し
3対3対1の実質2分戦となった。
並びが注目された南関東コンビは
落合が中曽の了解を得て
房州に南関東2人が付く意思を伝え
房州は一瞬驚いた様子を見せたが
「付いてくれるなら頑張る」と快諾した。
ラインの先頭を走る
山本と房州のコメントは
山本の「自力」に対して
房州は「自力自在」。
山本は先行基本に
なんでもできるタイプに対して
房州は航続距離が長くはないので
今は捲りが主戦法。
2分戦だけに房州の先行もなくはないが
山本の主導権とみるのが自然。
落合も房州にスピードをもらえれば
良いくらいに考えているだろう。
単騎本郷の出方がポイントになる。
完全な2分戦なら中団で構えても良いが
実質先行1車なら番手戦も視野に入る。
準決勝戦の伸びが良かったので
タイプ的にも溜めて一発に賭けたいがどうか。
状態が良さそうなのは落合と本郷。
落合は連日コースも見えて
落ち着いて走れている。
今回から来期のS級戦に備えて
硬いフレームに変えてマッチしている様子。
本郷は準決勝戦、勝部が行き切れるか
見てからの大外一気は「強い」の一言。
本人も「反省点はあるが余裕があり
脚的には良い」と確信の表情。
房州は準決勝戦の伸びは素晴らしかったが
初日みたいに自分が前だとどうか?
山本は「タイムは出ているが
スピードに乗せ切れてない」と
不満の様子だったが準決勝戦3着で
決勝に乗れたツキを生かしたい。
地元の小田倉は連日番手で
勝ち切れていないのは不満だが
番手無風でライン3車なら
地元Vのチャンス到来。
山本が前受けからの突っ張り先行、
中団に本郷とみて
小田倉の地元Vに期待する。
マイペース先行見込める
山本の押し切りも互角。
房州に勢いもらう落合と中団で
脚を溜める本郷の突き抜けに要警戒。

競輪解説者 田淵浩一さんによる「大宮競輪 推奨レース【3日目最終日(4月29日)】」

☆7R A級一般「坂木田の機動力中心」

 ◎○△   ×注 
 167 2 35 4

☆9R A級特選「室井の奮起戦」

 ◎○  △   注×
 42 71 5 36

競輪解説者 田淵浩一さんによる「大宮競輪 レース展望【A級戦】」


今節は自力選手多く展開読みづらいが
近況成績と総合力を加味して
室井蓮太朗(徳島121期)の機動力に期待する。
今年V5、直近4場所中V3と近況成績は抜群。
自力基本にレースの流れに応じた
多彩な攻めでなんでもできるタイプ。
3月の西武園では
連日の番手戦をこなしており
自力戦だけではなく戦法の幅が広い。
大宮は初参戦となり500バンクも
昨年5月の高知のみだが高知では捲って
V奪取しておりバンクの周長に
左右されるタイプではないだろう。
総合力高く、V候補筆頭に挙げる。

地区的には野本翔太(高知91期)、
谷口幸司(高知111期)のマークが有力だが
西日本ラインで本郷雄三(熊本99期)、
寺崎祐樹(熊本97期)の
九州勢との連係もあり得る。
本郷雄三は近況は
追い込み寄りの自力タイプ。
目標あれば縦脚兼備で好勝負も可能。
徹底先行タイプの勝部貴博(福岡105期)を
目標にできればV争いに加わってくる。

逆転候補は菅原裕太(静岡100期)、
落合達彦(静岡96期)の静岡コンビ。
菅原裕太は自力自在に
なんでもやるスタイル。
前回小田原では
初日番手戦からの追い込み勝ち
準決勝戦は一瞬の隙を逃さず
内側からの先行策で2着、
決勝戦は番手勝負して
4角インからの差し切り勝ちと
多彩な戦法を駆使して
V奪取とレースセンスは抜群だ。
大宮は3場所前に走ったばかりで
4.7.2着と優出失敗。
準決勝戦は車番悪く厳しい展開になり
最終日は長い距離を踏んでの2着。
内容はけっして悪くはなかった。
落合達彦は今期S級降級後、
まだ優勝こそないが
10場所中優出9回と安定感あり
差し脚も切れている。
菅原裕太のトリッキーな動きにも
対応できそうで菅原の仕掛け次第では
差し切りも十分。

関東ラインは山本勝利(東京117期)を軸に
縦脚兼備のマーカー原田泰志(新潟91期)と
地元の徹底先行タイプの
中山拓人(埼玉121期)と
自在タイプの小田倉勇二(埼玉91期)と
戦力は揃っている。
山本勝利は前回今年1月の大宮では
練習中の落車で左膝の骨折明け初戦を走り
まだ復調途上の動きで
6.4.4着の未勝利で終わった。
しばらく時間がかかると思われたが
次の西武園で完全Vと動きは一変。
近況はまだ本調子とは言えないが
気持ちの入ったレースはできている。
中山拓人が近況は力をつけてきた印象。
前受けからの突っ張り先行が多いが
出られてからの巻き返しも早く
航続距離は伸びている。
1.2班戦Vはまだないが今年16勝は立派。
今は内容重視のレースで
着実に力をつけており
今期S級点獲得も視野に入ってきた。
大宮はルーキーシリーズを除く
チャレンジ戦準Vと決勝戦6着、
1.2班戦は昨年8月6.3.4着と
まだ結果は残してないが
本格化してきた現状なら
今節の台風の目になる可能性は大。
小田倉勇二は中山拓人か
山本勝利目標ならチャンスあり。

北日本は房州輝也(福島91期)の
一発に魅力は感じるが
直近2場所一息なので狙いは下げた。

近況の充実度と総合力高い
室井蓮太朗が中心。
戦法の幅が広い菅原裕太
落合達彦の静岡コンビも差がない。
目標あれば、本郷雄三の一発と
復調途上の山本勝利
本来の調子に戻れば逆転も十分。
地元の中山拓人に要注目。