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RACE2024.7.26

<7月24日~26日>大宮競輪 第37回デイリースポーツ賞 F1「シリーズ展望」※7/26更新

競輪解説者 田淵浩一氏による「決勝戦展望【S級戦】」


並び
61 472 53

北日本ラインは特選同様、
福島の高橋に宮城の和田が番手、
3番手を同県の阿部が固めライン3車。
関東ラインは地元の久木原に茨城の佐藤。
南関東ラインは神奈川の小原に
千葉の鈴木が付き
3対2対2の3分戦となった。

注目された南関東ラインの並びは
鈴木曰く「前後はどちらもあるが
前回西武園からのレース内容から
前は回れません」とのこと。
関東ラインは佐藤が
前で頑張る意志も見せたが
久木原が「自力でやる」の一言で決着。
ラインの先頭を走る3人は
本格先行タイプは高橋1人。
久木原も自力タイプだが主戦法は捲り。
まだ、本調子ではなく
「やれることをやる」とコメントした。
小原は追い込みタイプだが
前回西武園から5走全てが
目標不在の総力戦が続き
決勝戦も「なんでもやる」とコメントした。
状態が良さそうなのは和田と鈴木。
和田は初日特選、小原の捲りを止めての
差し切り勝ち。小原のスピードが
良かっただけに捲りを止めた技術は
見事だった。準決勝戦は
小原が踏むのを待ってから
コースを探して突き抜け快勝と
競走得点トップの流石の走り。
鈴木は初日予選は前を残したくて
3番手から抜かれたのはいただけないが
準決勝戦、6番手からの捲り追い込みは
強烈で上がりタイムも優秀。
本人も「届くと思った。調子は良い」と
笑顔で答えてくれた。
阿部はセッティングを調整して
準決勝戦は走りに余裕が出た様子。
久木原は新車のハンドル周りを調整して
良くなったが連日番手戦だったので
自力でやるとなるとどうか?
佐藤は大宮はV歴もあり
バンクとの相性の良さが出ている。
小原は展開が厳しいだけで
前回からの調子落ちは感じられない。
高橋は準決勝戦は展開が向いたが
本人曰く「悪くない」とのこと。
先行は脚質や立場的にも高橋が有力。
久木原は車番の利を生かして
中団はキープしたい。
小原は車番が悪いので
一度は動いて好位から仕掛けたい。
高橋が先行、番手無風とみて
和田の差し切りVが有力。
逆転あれば、小原の総力戦。
小原の航続距離次第では
鈴木の突き抜けまで考えたい。

競輪解説者 田淵浩一さんによる「大宮競輪 推奨レース【3日目最終日(7月26日)】」

☆2R A級一般「佐藤の機動力上位」

 ×  ◎○△ 注
 36 741 52


☆9R S級特選「横山の差し切り期待」

 △  ×注  ○◎
 14 256 37

競輪解説者 田淵浩一さんによる「大宮競輪 レース展望【S級戦】」


競走得点拮抗しており、傑出者不在の中、
和田圭(宮城92期)の差し脚に期待する。
今年F1戦V2、G1日本選手権準決勝戦進出、
G3以上でも4勝を挙げており
差し脚はシャープ。
直近は病気欠場やF1戦優出逃しているが
前回松戸G2サマーナイトフェスティバル
5.3.9着を見るとあくまで展開負けで
動き自体は悪くはなかった。
大宮はA級S級ともにV歴があり
直近では今年1月記念6.1.2.2着と
初日は展開向かず敗れたが
2日目以降は和田らしい動きが見られ
悪くない印象。北日本ラインで
機動力ある高橋晋也(福島115期)、
同県後輩の阿部力也(宮城100期)の
ほかにも荻原尚人(宮城89期)、
泉慶輔(宮城99期)、須永優太(福島94期)、
実力未知数も今期初昇級してきた
五十嵐綾(福島121期)と戦力は豊富。
北日本ラインが本線となる。

小原太樹(神奈川95期)が差のないV候補。
5月高知の全プロ記念で落車
肋骨と肩甲骨を骨折しながらも
6月G1高松宮記念杯で1勝を挙げ
地元小田原準V、前回西武園完全Vと
全く怪我の影響は感じられない。
特に西武園は3日間目標不在で
メンバーを見て準備してきたとはいえ
特選、準決勝戦は
最終バックを取る捲りで快勝、
決勝戦はなんと逃げ切り勝ちと
圧巻のレースを見せていた。
今節も南関東ラインは
強力な自力タイプは不在。
同タイプの鈴木裕(千葉92期)がいるが
現状なら前回りの方が良いだろう。
大宮は久しぶりの参戦となり
S級での良績はないが
チャレンジ戦完全Vで
特昇を決めたメモリアルバンク。
展開不問でV争いは必至だ。

中部近畿ラインは柴崎淳(三重91期)、
岡崎智哉(大阪96期)、
神田絋輔(大阪100期)、
中井太祐(奈良97期)と
戦力揃うも積極タイプは不在。
1番バック数ある中井は自力自在タイプ。
岡崎も近況はバックを取るレースがなく
前回松戸G2サマーナイトフェスティバルでの
落車が気になる。
神田は追い込みタイプながらも
前回青森初日特選で
先行しており並びは微妙。
まとまれば神田を軸に戦力は互角だ。

関東ラインは、自力タイプの
地元の久木原洋(埼玉97期)と
鈴木玄人(東京117期)と
朝倉智仁(茨城115期)がいて
追い込みタイプは
横山尚則(茨城100期)、
杉本正隆(茨城96期)、
佐藤礼文(茨城115期)と
強力なマーク陣が揃う。
地元の久木原は昨年11月松阪で
落車、鎖骨・肋骨・上腕開放骨折の
大怪我から長期欠場後、
4月に復帰するもまだ完調手前の様子。
自分でレースを作ってはいるが
もう少し時間がかかりそう。
鈴木は荒削りだが
アグレッシブなレースをするので
埼京ラインで連係ならチャンスもあるか。
朝倉は点数以上の力はあるので
同県マーク陣の援護を得て
思い切り良く仕掛けられれば
茨城で連独占もあり、並び微妙も
師匠の横山の差し切りが面白い。

ラインの厚みを生かして
和田圭を中心に推すも
小原太樹の総力戦も互角。
戦力揃う近畿ラインも魅力。
目標得た時の地元久木原洋
横山尚則の一発に期待したい。