<10月10日~12日>大宮競輪 第71回サンケイスポーツ杯 F1「シリーズ展望」※10/12更新
競輪解説者 井上善裕さんによる「大宮競輪 決勝戦展望【S級戦】」
並び
51 27 436
ラインは3分戦。
②後藤大輝(福岡121期)に
⑦小川真太郎(徳島107期)の西日本ライン。
④根田空史(千葉94期)に
③石毛克幸(千葉84期)と
大塚玲(神奈川89期)の南関東ライン。
⑤飯野祐太(福島90期)に
①佐藤友和(岩手88期)の東北ライン。
本命には準決勝で通算400勝を達成した根田。
初日特選は後藤の先行を捲ることが出来なかったが
初日のレース後にセッティングを戻したことで
準決勝は一戸の先行を
あっさりと捲ったスピードは凄かった。
ラインも3車と長くレースを有利に進められるので
先行でも捲りでも最後は根田が決める。
根田の番手をまわる石毛は連勝で勝ち上がり絶好調。
追走も問題なく根田の仕掛け次第によっては
充分逆転のチャンスも。
三番手をまわる大塚も連日落ち着いた走りで
前回熊本からクランクを長くしたことで
身体を今までよりも
上手に使えるようになったと上向き。
やはり根田の仕掛け次第で
三番手だが侮れない。
後藤は直前に練習をやり過ぎて
オーバーワークで疲れていると言っているが
連日先行で組み立てている走りを見る限り
問題はなさそう。
ライン2車だが自力3車の中で一番のB数なので
決勝戦も先行でレースを組み立てるのでは。
後藤の番手をまわる小川は連日伸び良く好調で
更に先行意欲ある後藤の番手なので
最終4コーナーを2番手で回ってくる可能性が高く
他ラインにあわせて踏めば本来自力もある選手なので
一番優勝に近いのでは。
連日番手戦だった初日は
田口の先行を大きく車間を空けてから追い込み
準決勝も前を任せた阿部の番手戦を冷静に見極め
最終2センターで自ら外にいる
松坂をどかしてからの追い込みは余裕の走り。
決勝戦は自力での組み立てになるが
先行捲り捌きと何でも出来るの強みになるはず。
位置取りも上手いので後藤と根田がやりあうようだと
飯野の一発が見れるのでは。
中団は飯野が取りそうなのでやはり侮れない一人。
飯野の番手をまわる佐藤は本調子ではなさそうだが
タイトルホルダーの貫禄と実績で決勝戦では
キッチリ調子を上げてくれば
飯野のスピードを貰って
G前内外どちらでも伸びてきそうだ。
惜しくも地元勢は勝ち上がれなかったが
魅力ある選手が揃った決勝戦は見ごたえ充分。
競輪解説者 井上善裕さんによる「大宮競輪 レース展望【S級戦】」
北日本の中心は山崎歩夢(福島125期)。
前SSの佐藤は人気実力ともにあるが
九月福井G2で落車。
2場所欠場しての大宮参加なので
復調具合が気になるが
万全の状態なら
間違いなく優勝候補の一人。
更に佐藤に追い風なのが
同県の後輩山崎の存在は大きい。
山崎は未来のSS候補の一人。
5月S級に特昇。9月小倉で完全優勝と
強さの底が知れない。
徹底先行でレース内容もいい。
ただ九月青森G3で落車しているので
佐藤同様回復具合が気になるが
万全の状態ならこの二人の連携は
他地区の選手には脅威になるはず。
関東勢の中心は
地元埼玉の宿口陽一(埼玉91期)。
西武園G3で準優勝。
優勝出来なかったことを
誰より悔しがったはず。
大宮はG3以来の参加。
近況調子も良くここに向けて
万全の状態で優勝を狙って
キッチリ仕上げてくるはず。
宿口にとっての追い風は
山口多聞(埼玉121期)の存在。
山口は徹底先行。前回京王閣G3で
4日間先行で3連対と好調。
練習バンクが大宮だけに
仕掛けるポイントが分かっている
アドバンテージは大きい。
宿口とのワンツーを期待したい。
南関勢の中心は
縦脚も横の動きも冴える
追い込みの佐々木龍(神奈川109期)。
近況調子も良く根田空史(千葉94期)や
染谷幸喜(千葉111期)と言った
自力強烈な二人と連携からチャンスを狙う。
今開催で一番横の動きがいい選手なので
根田が先行して佐々木が番手だと
他ラインがこの二人を捲るのは
至難の業になるのでは。
中国四国勢の中心は
河端朋之(岡山95期)と
小川真太郎(徳島107期)の
スピードある二人。
河端は近況調子も良く
以前より積極性が増えた気がする。
コンスタントに1着やBを取っているのが
今開催は他地区に徹底先行の選手が多いので
捲りにまわる可能性が高い。
小川も安定した走りをしているので
開催は河端との連携からチャンスを狙う。
九州勢の中心は後藤大輝(福岡121期)。
後藤も徹底先行。
ただ近況最終Bを取れてない
レースが増えているが
力があるのは変わりないので
大宮バンクでどのように走るのか
積極的なレースを期待したい。
他では差し脚ある原井博斗(福岡121期)や
8月大宮で好走した
宮本隼輔(熊本113期)の走りにも注目。