ニュース

topics

RACE2025.1.10

<1月8日~10日>西武園ミッドナイト競輪 第32回楽天ケイドリームス杯 F2「シリーズ展望」※1/10更新

競輪解説者 田淵浩一さんによる「西武園競輪 A級決勝戦展望」


南関東ラインは千葉の栗本に
同県田中が番手を回り、
番手を静岡の落合が固めライン3車。
北日本ラインは準決勝戦同様、
宮城の橋本に青森の小橋。
関東単騎の山梨の依田と
西日本単騎の香川の池田は
それぞれ単騎戦となり
細切れ戦も実質2分戦となった。

ラインの先頭を走る橋本と栗本は
ともに徹底先行タイプではなく
橋本は初日特選中団からの捲り快勝、
準決勝戦は打鐘過ぎからの
カマシ先行押し切りと
力強いレース内容。
栗本は初日予選は
中団からの捲り快勝、
準決勝戦も中団から
捲り追い込むも届かず
3着と組み立ては良いが
積極性は感じられない。
橋本同様、連勝で
勝ち上がりを決めた依田は
初日後位競りで難しかったが
連日捲りを決めて力は出し切れている。
状態が良さそうなのは依田と落合。
依田は準決勝戦、
一度動いて脚を使ってから
捲りの上を捲り切ったのは強かった。
落合は準決勝戦4角5番手からの
コース取りと差し脚は見事だった。
橋本は前検日にコメントした通り
前回体調不良で欠場したが
「今年初戦に向けて整えてきた」と
言うようになんの問題も感じられない。
先行は立場的に
ライン3車の栗本が有力だが
橋本のカマシは十分ある。
橋本はカマシでも捲りでも
ペース緩めば仕掛けるだろう。
池田の位置取りが鍵になるが
道中は北日本ライン後位か
切れ目からになるか。
コメントはしてないが
流れの中で依田後位もあり得る。
依田は脚を溜めて一発に賭けたい。
積極性とスピードに勝る
橋本の完全Vが有力。
番手小橋は追走まで。
逆転あれば栗本目標の田中。
田中の牽制は厳しいので
栗本のかかり次第では
橋本苦戦の場合もあり得る。
先行争いあれば
依田の捲り一発が面白い。

競輪解説者 田淵浩一さんによる「西武園競輪 レース展望【L級ガールズ戦】」


尾方真生(福岡118期)の戦歴が
抜けており、今節の中心に推す。
昨年はV17、ガールズGP4年連続出場、
7月松戸のガールズケイリン
フェスティバルを逃げ切りVと
ガールズ界を牽引する活躍を見せている。
前回静岡ガールズGPは
中団から組み立てるも
立ち遅れて7着に敗れ
11月小倉G1競輪祭女子王座戦は
準決勝戦佐藤水菜に叩かれ優出逃すも
最終日特選は先行して2着と
力のあるところを見せていた。
西武園は過去3戦、2022年8月
オールスターアルテミス賞7着、
2021年4月ガールズフレッシュクイーン2着、
2020年10月ガールズ6R制5.2.2着で
優出逃しており、あまり良績は残してないが
ガールズGP出場の実績からV候補筆頭に挙げる。

対するは地元埼玉の
飯田風音(埼玉120期)の機動力。
直近2場所連続 V逸するも昨年V10、
G1戦3戦中4勝を挙げ
G1戦でも爪痕を残した。
航続距離は長くはないが
捲りのスピードは秀逸。
昨年6月別府では尾方相手に
完全Vを飾っており
展開次第では逆転も可能。
西武園は本格デビュー後初優出を果たし
逃げ切りV歴もあるが
2023年12月の決勝戦1着失格
(優勝 西脇美唯奈)から流れが良くなく
昨年2月1.2.欠、前回昨年11月2.4.⑤着と
あまりイメージは良くないだろう。
年も期も変わり、前回は苦手な
モーニングだったことも踏まえて
変わり身に期待して逆転候補筆頭。

地元の高橋梨香(埼玉106期)も
安定感は抜群。
近況成績、8月大垣完全Vを含め
20場所連続優出中。
昨年はV1、準V9回3連対率75.4%と
高いレベルで安定している。
戦法は自力含め位置取り重視の自在戦。
西武園は前回昨年10月4.2.②着の準V含め
地元V歴はまだなく準V3回。
ホームバンクで誰よりも
バンク特性を熟知しており
地元Vは是非とも欲しいはず。
近況の充実度と
地元のアドバンテージを生かし
V候補の一角。

西脇美唯奈(愛知120期)と
高木佑真(神奈川116期)もV圏内。
西脇はなんでもできる
自在性を武器に活躍中。
優出失敗しても敗者戦は必ず
1着を取る勝負強さと
飯田失格で繰り上がりとはいえ
西武園V歴は光る。
高木は近況成績上昇中で
7場所連続優出中準V3回と
好調をキープしており
決勝戦確定板入りは狙える。

あとは黒河内由実(長野110期)と
加藤舞(沖縄116期)までが争覇圏内。

V候補は戦歴に勝る尾方真生
逆転候補はスピードある地元の飯田風音
高橋梨香も地元のアドバンテージを
生かせば、地元Vも可能。
尾方真生中心も地元の飯田風音
高橋梨香の地元Vに期待したい。