田淵浩一氏の前検日検車レポート 9月30日
明日、10月1日より、西武園競輪では、
第57回 報知金杯争奪戦【Fl】が行われます。
今節も元競輪選手の田淵浩一さんに
前検日の選手の様子をレポートして頂きます。
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初日 11R 4番 北津留 翼(福岡・90期)
圧倒的なスピードが魅力的な北津留選手。
近況成績もムラがあり、
理由を聞くと「練習中に首を痛めた」とのこと。
西武園バンクは、良くも悪くもなく
「先行有利なイメージ」だと言う。
戦法はスピードを生かしたカマシ・捲りが得意。
レースでは流れをみて仕掛け、
力を出し切ることを心掛けている。
練習ではピストには一切乗らず
ロードレーサーでの乗り込みと
マウンテンバイクでダッシュ力強化を図る。
北津留選手のスピードある自力勝負に注目。
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初日 11R 5番 鈴木 裕(千葉・92期)
前回青森で今年初Vを飾り、
西武園参戦の鈴木選手。
西武園バンクでは
A級優勝もあり、相性は良い。
今は流れも良く、同型が少ない今節は、
S級優勝のチャンスであり、
前走の青森に続く、連覇を狙う。
戦法は、先行含みの自力基本も、
最近は位置取りも厳しく、自在に組み立てている。
レースで前なら、中団以内はキープし、
番手戦なら、番手の仕事をしっかりすることを心掛けている。
練習ではバンクでのバイク誘導メインに
ウエイトトレーニングで爆発的な出力を出すことが課題。
鈴木選手の自力自在戦に期待。
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初日 10R 7番 鈴木 謙太郎(茨城・90期)
今節、肋骨骨折により、
約2ケ月振りの実戦となる鈴木選手。
練習での感触は戻ってきているが、
実戦でのレース感が不安の様子。
戦法は先行基本の自力勝負で、
ダッシュを生かしたカマシ・捲りが得意だが、
突っ張り先行も視野に入れて組み立てている。
レースでは「ペースが緩めば、仕掛ける」事を心掛けている。
練習はバンクモガキとウエイトトレーニングで、
ダッシュ力強化とトップスピードを上げることが課題。
鈴木選手の先行逃げ切りに期待。
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初日 6R 2番 安部 達也(埼玉・83期)
近況4場所オール連対V2と、
抜群の安定感で地元参戦となる安部選手。
現在A級ランキング4位で、
レインボーカップ出場も確実な状況。
本人も「展開が向けば、モノにできる」と自信ありの様子。
西武園バンクは「あまり好きではない」と言うが、
今の安部選手なら、突き抜けてくるシーンが目に浮かぶ。
戦法は、追い込み。
レースでは「流れに乗って、コースを探して、
直線突っ込む」ことを心掛けている。
練習は、街道モガキとウエイトトレーニングで、
「集中して、気持ちを切らさない」ことを意識している。
安部選手の地元優勝に期待。
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初日 6R 9番 矢口 大樹(千葉・95期)
パワーある先行で活躍中の矢口選手。
西武園バンクは、久しぶりの参戦となるが
「先行有利で自分向きのイメージがある」と言う。
近況成績も8月に成績は下がったが、
練習方法を変えて失敗したので修正済みとのこと。
戦法は、先行基本の自力勝負。
レースでは「最終バックを取って、
ラインで決める走り」を心掛けている。
練習は街道モガキ中心に、
S級戦を見据え、ハイペースで長い距離を踏む事が課題。
矢口選手の先行力に注目。