田淵浩一氏の前検日検車レポート 10月30日
明日、10月31日から西武園競輪では、
第16回 楽天・Kドリームスカップ争奪戦(FⅡ)が開催されます。
今節も元競輪選手の田淵浩一さんに
前検日インタビューを行っていただきました。
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近況3場所、優勝2回準V1回と絶好調で
西武園参戦する舘選手。
西武園バンクは今年の記念以来となるが、
相性は「あまり良くない」とのこと。
戦法は追い込み主体も目標なければ
自在戦で戦うレースが多い。
レースでは流れの中で位置取りをして、
仕掛けることを心掛けている。
練習はバンクモガキ中心だが
「常に自力モガキ」というから驚き!
コンスタントに練習して、
長く選手生活を送ることがテーマ。
舘選手の自在戦に注目。
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破壊力ある捲りが魅力な滝本選手。
西武園バンクは6月ミッドナイト以来2回目の参戦。
西武園のイメージは「直線が短く、
先行有利なイメージ」と言い、
前回の準決勝戦では、
逃げ切り勝ちをおさめている。
戦法は先行含みの自力勝負で、
捲りが得意も順番が来れば、
仕掛けるスタイル。
レースでは「ペースが緩めば
仕掛ける」ことを心掛けている。
練習はバンクメインも改修のため使えず、
街道モガキでギアをかけるなど工夫しており、
パワーアップと立ち上げのスピードを
上げることが課題。
滝本選手の快速捲りに期待。
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前期S級で記念優出するなど、
実績上位の大矢選手。
西武園バンクは3回目の参戦で、
前回は未勝利ながら決勝戦3着。
本人いわく「前回よりは状態は良い」とのこと。
今期は、来期S級戦に向けて、
いろいろ試行してきたが、
形も出来てきて、結果を出す時期が来た。
戦法は、先行基本の自力勝負。
レースでは、積極的に仕掛けて、
ラインで決める走りを心掛けている。
練習はバンクモガキと
ウエイトトレーニングやワットバイクで、
ダッシュ力強化と
トップスピードを上げることが課題。
大矢選手の自力勝負に注目。
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ガールズGP女王 石井選手が今年3回目の参戦。
西武園バンクは今年6戦5勝と
石井選手向きのバンクではないが成績は良い。
現在10連勝中で、今節完全Vなら、
自己新記録達成となることを知ると
俄然やる気を見せた。
戦法は、自在戦。
レースでは「常に1着を取ること」を心掛けていて、
現在284勝通算優勝73回で300勝と
通算100Vを「早く達成させたい」とのこと。
練習はバンクモガキと
ウエイトトレーニングやパワーマックスで、
位置取りや絶対的な力をつけることがテーマ。
石井選手の自力で新記録の13連勝に期待。
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在校成績2位の
注目ルーキー野本選手が地元参戦。
西武園バンクは9月ミッドナイトの
補充参戦以来となるが、
大宮バンク改修の影響の為
西武園にはよく練習に来ていて、不安はない。
デビュー4ヶ月を振り返って、
「レースにも慣れてきて、
V3は手応えを感じるが、
成績に波があり、内容も良くない」と厳しい。
戦法は、自力自在戦。
レースでは冷静にレースを組み立て、
行けるところで仕掛けることを心掛けている。
練習は、バンクモガキとウエイトトレーニングで、
長い距離を踏めるように末脚強化が課題。
野本選手の地元Vに期待。
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近況、成績安定している小林選手。
西武園バンクは久しぶりの参戦も、
V歴も有り、相性は良い。
今節は小倉のガールズGPトライアルに向けて、
新車で参戦。
若干重い感じもあるが、
「感触は悪くない」とのこと。
戦法は、自力含みの自在戦。
レースでは「勝負権のある位置を取って仕掛ける」ことを
心掛けている。
練習はバンクモガキとウエイトトレーニングで、
全体的な底上げを図る。
小林選手の直線強襲に注目。
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押さえ先行で売り出し中の今井選手。
西武園バンクは初参戦でイメージを尋ねると
「軽くて、捲りが効きにくい」とのこと。
大学まではサッカー選手で
社会人を経て、競輪選手になったオールドルーキー。
戦法は押さえ先行基本の自力勝負。
脚質は地脚。レースでは
「主導権を取って、ラインで決める走り」を心掛けている。
練習はバンクで主に600mモガキとウエイトトレーニングで、
トップスピードを上げることが課題。
今井選手の初Vに期待。
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徹底先行で売り出し中の増田選手。
西武園バンクは初参戦。
イメージを尋ねると
「先行有利で、自分に合っている」とのこと。
大学までは野球選手で、
警察官からサラリーマンを経て競輪選手になった。
戦法は先行勝負。脚質は地脚。
レースでは、最終バックを取り、
ラインで決める走りを心掛けている。
吉本哲郎(広島・84期)選手を見本に、
自転車や練習方法、レーススタイルを学び、
先を見据えて、内容重視の走りをする。
練習はバンクモガキと
街道練習ではロードレーサーで長距離を乗り込み、
トップスピードを上げることが課題。