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RACE2021.12.9

<12月7日~9日>西武園ナイター競輪 第95回スポーツニッポン新聞社杯 Fl「レース展望」※12/9更新

競輪解説者 田淵浩一氏による 西武園S級決勝戦展望

並び
35 146 72

近畿ラインは準決勝戦同様、
福井の小森に兵庫の村田。
注目の関東ラインは、
地元の森田は12Rを見届けると
早々に「自力」を宣言。
武藤は森田の意気込みを受けての番手戦。
志村は準決勝戦で連係した経緯を踏まえて、
森田ラインの3番手を選択し、
関東別線となった茨城の吉田には、
南関東単騎の鈴木がつく
即席ラインが出来上がり、
3対2対2の3分戦となった。
森田に吉田との連係は選択肢になかったか?
聞いたところ「連係するより、戦ってみたい
気持ちの方が大きい」と力勝負を示唆した。
吉田の番手を回れる鈴木は、
状態も良いが流れも良い。
ラインの先頭を任された3人は、
ともに先行意欲は高く状態面も良い。
連勝で勝ち上がった小森は、
準決勝戦は「展開に恵まれた」と言うが、
滅多にない捲りが鋭く決まり、
番手の村田が「強かった」と一言。
森田も準決勝戦は捲りになったが、
初日特選で小松崎との先行争いに勝っており、
長い距離も踏めている。
吉田は準決勝戦での武藤が離れるカマシは
インパクト大だった。
鈴木に抜かれはしたが大物感たっぷり。
鈴木も連日、身体の反応が良く、
動きが俊敏で西武園との相性も良い。
2日間同様、吉田が前受けなら、
中団を森田、後方から小森が押さえて、
ライン3車の森田が主導権を取り、
その上を吉田が叩き返す展開とみて、
吉田の押し切りV有力とみる。
準決勝戦差している鈴木の逆転は押さえにして、
別線を選択した地元森田の総力戦とつける
武藤の地元Vにも期待したい。

競輪解説者 田淵浩一氏による 3日目最終日(12/9)推奨レース

☆3レース「大谷の機動力中心」

 ◎○  △ ×  注
 154 2 36 7

☆7レース「北日本ライン優勢」

 △×    ○◎注
 316 5 247

競輪解説者 田淵浩一氏による 西武園Fl戦展望

強力なメンバー揃った今節だが、
関東期待のルーキー吉田有希(茨城119期)の
機動力に期待する。
今年7月の本格デビュー後、
無傷の18連勝でS級に特進を果たし、
昇級後4場所全てに優出、
目下2場所連続完全Vと勢いが止まらない。
内容もS級デビュー戦の青森準決勝戦では、
山口拳矢(岐阜117期)を破る逃げ切り勝ち、
直近2場所は、関東を代表する機動型の
吉澤純平(茨城101期)坂井洋(栃木115期)を
振り切る力強いレースで申し分ない。
西武園は初参戦となるが、
バンク特性を考えれば、主導権握れば押し切れる。

地元の森田優弥(埼玉113期)が逆転候補。
近況も前々回宇都宮V、
前回G1小倉競輪祭でも1勝を挙げ、
積極的なレーススタイルで、
リズムを取り戻している。
西武園はS級戦2020年11月1.1.④着、
2019年・2021年記念は、準決勝戦進出しており、
失敗レースもあるが走り方は熟知している。
横の動きもできるので、
吉田マークなら、逆転も狙える。

森田マークの同県武藤龍生(埼玉98期)は、
今年最も飛躍した1人だ。5月G1日本選手権で優出、
11月G1小倉競輪祭でも準決勝戦進出し、
G1戦で結果を残した。
吉田、森田と目標に恵まれた今節、
好マークからの差し切りを狙う。

自在戦の木暮安由(群馬92期)も、
差し脚戻ってきており、関東ラインが強力。
対するは、鈴木裕(千葉92期)の自力自在戦。
先行こそ減ったが、巧みな位置取りと
捲りのスピードは一級品。
9月G2共同通信社杯では、
決勝3着とグレード戦でも活躍している。
西武園は、2018年10月9.3.②着の
準V以来久しぶりの参戦となるが、
準決勝、決勝戦先行しており、
西武園の特性も理解しての走りを見せていた。
同県田中晴基(千葉90期)との前々攻める走りで、
V争いに加わってくる。

小松崎大地(福島99期)もV候補の一角。
今年は、6月G1高松宮記念杯で優出、
近況も11月G1競輪祭で準決勝戦進出し、
前回地元平ではV奪取と好調キープしている。
西武園は、久しぶりの参戦となるが、
A級戦完全V歴がある。
佐藤和也(青森95期)・竹村勇祐(秋田96期)を
背に機動力を発揮すれば、怖い存在だ。

遠征陣は村田雅一(兵庫90期)が軸になる。
俊敏な捌きと切れのある差し脚を、
武器に安定感抜群。
同県の松岡健介(兵庫87期)や積極性ある
小森貴大(福井111期)、中部近畿ラインで、
竹内雄作(岐阜99期)目標からチャンスを狙う。
未知数だが吉田有希の潜在能力高く、
押し切りVに期待したい。

地元の森田優弥、武藤龍生に
木暮安由と揃った関東ラインが強力だが、
鈴木裕の自力自在戦と小松崎大地の機動力と
村田雅一の捌きも魅力で、
レベルの高い戦いになるとみる。