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RACE2022.6.30

<6月28日~30日>西武園競輪モーニング7 第24回楽天・KドリームスカップFll「レース展望」※6/30更新

競輪解説者 田淵浩一氏による 西武園A級決勝戦展望

並び
 71 526 34

関東ラインは、
初日特選、準決勝戦同様、
栃木の橋本に地元の吉田。

南関東ラインは、
準決勝戦同様、
新田-田中の静岡コンビ。

北日本ラインは、
準決勝戦同様、
岩手の照井に宮城の寺林、
さらに福島の山崎まで付く
ライン3車となり、
2対2対3の3分戦となった。

自力宣言の
ラインの先頭を走る
橋本・新田・照井の
3人を比較すると、
やはりライン3車の照井が
一番積極的に仕掛けるだろう。
腰痛による
欠場明けとなったが、
2日間の走りをみると
問題なさそう。
本人は準決勝戦の
位置を取りにいったレース内容に
不満があるようだが、
ラインで決着出来たので
結果オーライ。

新田は準決勝戦、
なんなく中団確保しての
捲りが決まり、
余裕すら感じられた。
最悪6番手の可能性もあったので、
“先にインを切ってから
中部近畿ラインを待つ
選択肢はなかったか?”
と聞いてみたところ、
その時は、
「井田に合わせて出て行くつもりだった」
と先行も視野に入れた組み立ては、
流石の一言。

橋本は
「特進失敗のショックはない」と言い、
準決勝戦、地元をつけての
突っ張り先行逃げ切りは強かった。
番手を奪われた地元の吉田は、
「情けない。立川の落車から、
脚力が落ちている。
地元の意地で気力でカバーする」
と決勝戦での巻き返しに燃えていた。

状態面では、
抜群の仕上がりの良さを感じる選手は
見当たらないが、
やはり新田と橋本の脚力が抜けている。

照井は欠場明けで悪くはないが、
100%の出来でなく、
ライン3車のアドバンテージを
生かしたい。

関東ラインの前受け、
中団は新田が譲らないので、
北日本ラインが押さえて先行。
橋本は脚を使わず
下げてのカマシ・捲りとみて、
実績と経験値に勝る新田が、
中団先捲りでV争いの中心。

初日は脚を使ってからの仕掛けになり、
新田に合わされた橋本も、
さら脚なら持ち味のスピードを
生かして逆転も可能。
橋本が6番手だと
地元の吉田は厳しいか。
照井の一発は要警戒。

競輪解説者 田淵浩一氏による 3日目最終日(6/30)推奨レース

☆3レース「山田の1勝期待」

 ○◎注 △  ×
 415 3 26

☆5レース「中部ライン優勢」

  △   ◎○× 注
 42 6 315 7 

競輪解説者 田淵浩一氏による 西武園Fll戦展望

好メンバーが揃い激戦ムードも、
橋本瑠偉(栃木113期)の機動力に期待する。
今年2月栃木へ移籍後にV7を飾り、
勝率79.4%、2連対率88.2%と
圧倒的な数字を残している。
前々回の取手
レインボーカップファイナルでは、
惜しくも敗れS級特進を逃したが、
前回地元宇都宮で完全Vを果たし、
今節完全VならS級特進。
来期もA級なので勝負駆けの開催となる。
西武園は2019年12月の
ミッドナイトフィナーレ5着、
2020年2月1.1.⑥着。
カマシ・捲りタイプだけに、
仕掛け処がポイントになるが、
力的には最上位の存在で、
V候補筆頭に挙げる。

一時期ほどの勢いはなくなったが、
徹底先行タイプで同県の後輩
中村隆生(栃木117期)が勝ち上がれば、
より信頼度は高くなるだろう。

橋本マークは地元の吉田勇人(埼玉86期)が主張する。
今期S級から降級後、
優勝こそ地元大宮の1回のみだが、
高いレベルで成績安定しており、
橋本マークからの差し切りで
地元Vを目指す関東ラインが本線。

対するは、新田康仁(静岡74期)の自力自在戦。
今期は約25年振りのA級戦を戦い、
降級初戦こそ流れに乗れず苦戦したが、
2戦目の当所1.1.③着からは、
さすがの修正力を見せ、
今期V5は橋本瑠偉と双璧だ。
目標あれば、
任せてからの直線勝負になり、
目標不在なら、
自ら動いての総力戦で勝機を伺う。
新田も前回函館で特進に失敗したが、
来期S1班の格上位者なので、
今期の最終戦はきっちり決めたい。
西武園は今年1月1.1.③着。
過去には記念優出歴もあり、
前々攻める走りで後手は踏まないタイプ。
南関東ラインだけでなく、
北日本ラインの照井拓成あたりとの
連係もありそうで、逆転のV候補。

照井拓成(岩手115期)も差がない。
今年2月の大垣で、
待望の1.2班戦初Vを逃げ切りで飾ると、
4月松阪、5月地元青森を
連続Vと覚醒してきた。
脚質的には先行よりも捲りに威力があり、
西武園は前回昨年12月1.2.②着の準V、
過去にはチャレンジ戦初Vを飾った
メモリアルバンク。
橋本より先捲りか、
うまく引き付けて
先行の展開に持ち込めれば、
チャンスもありそう。

あとは、先行力ある奥出良(石川109期)、
井田晶之(愛知113期)に渡邊健(愛知76期)、
土岐幹多(岐阜83期)の中部マーク陣が、
積極的にレースを支配できれば、
西武園バンクの特性を生かして波乱演出も可能か。

なんでもできる原田泰志(新潟91期)、
地元戦強い小島雅章(埼玉83期)、太田真一(埼玉75期)の
地元勢もラインの厚みで優出以上も可能。

S級特進かかりラインの厚みもある
橋本瑠偉の機動力上位とみるが、
新田康仁の自力自在戦と
照井拓成の機動力も差はなく、
3人のV争い必至。
波乱あれば中部ラインの台頭か。