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RACE2022.9.8

<9月6日~8日>西武園競輪モーニング7 第6回チャリ・ロト杯 Fll「レース展望」※9/8更新

競輪解説者 田淵浩一氏による「A級チャレンジ戦」決勝展望


並び
14 526 73

北日本ラインは、福島の山田に初日予選同様、
宮城の相澤が番手、3番手を準決勝戦山田と
ワンツーを決めた岩手の清水が続きライン3車。
九州ラインは、佐賀の坂田に福岡の川野。
四国単騎の愛媛の塩崎には
関東単騎の前島が付き即席ラインを形成し
3対2対2の3分戦となった。
九州2人はそれぞれ自力タイプだが
期も年令も上の川野がマーク戦を選択し
坂田は「主導権は渡さない」と張り切っていたが
川野は坂田自身が「優勝できるように走れ」と
伝えていた。川野は前回Vと流れも良いので
展開向けばチャンスある。
坂田に状態面を聞いてみたら
次回の地元武雄に向けて
練習を追い込んできたらしく
「疲れも残って、身体が重い」と言う。
川野は番手戦は3回目で
過去2回は2回とも2着だが
番手戦の不安はなさそう。
山田は初日は逃げ切り勝ち
準決勝戦は追い込み勝ちになったが
連日積極的な走りで調子は良さそう。
練習でもタイムが出ているらしく
「ライン3車は大きい」と
決勝戦も積極的に仕掛けるか。
前島は塩崎の後ろが空いていると
わかると迷わず塩崎マークを選択した。
塩崎もラインができるのは大きい。
勝ち上がりのインパクトは自力3車の中で
塩崎が一番良く、スピードは一枚上に見える。
本人も「自分のタイミングで仕掛けられている。
問題ない」と状態は良さそうだ。
先行は山田か坂田のどちらか?塩崎前受けなら
坂田が押さえて先行態勢に入り
山田との先行争いも考えられる。
塩崎は前団の動きを見てのカマシか捲り。
121期2人の比較は、ここまでの戦歴は坂田だが
今節は塩崎の方が仕上がっている印象。
在所成績第1位の塩崎が
スピードの違いで初Vを飾るとみる。
塩崎の番手前島の伸びも良いが
追走までとみて、逆転あれば
坂田に乗る川野。坂田主導権なら
番手戦を生かしてV奪取は十分。
山田はライン3車の利を生かして
121期2人にどこまで戦えるか?注目したい。

競輪解説者 田淵浩一氏による 3日目最終日(9/8)推奨レース

☆3レース「高橋明の機動力中心」

 ◎○注 ×△
 154 32
  6
  競
  り

☆7レース「塩崎の初V期待」

 ◎△ 注   ×○
 14 526 73

競輪解説者 田淵浩一氏による 西武園Fll戦展望


傑出した戦歴ある選手不在で難解だが
近況の充実度から地元の
藤田まりあ(埼玉116期)に期待する。
今年V2、3月平塚では、
昨年のガールズGP女王、
高木真備(東京106期・引退)を
差し切りVの金星を挙げ、
差し脚の切れもアップしている。
位置取り重視も前回大宮では
予選は連日自力で勝ち上がりを決め
戦法の幅が広がっている。
西武園は近歴では、今年4月2.3.⑤着、
昨年1月6.2.⑥着と優出するも
確定板入りはまだないが
自力も出せる現状なら、V争いも可能とみる。

対するは戦歴上位の鈴木奈央(静岡110期)。
昨年、ナショナルチームを離れ、競輪に専念、
地脚を生かした自力勝負と巧みな位置取り
脚を使って戦えるスタイルが武器。
今年は優勝こそ8月平の1回だが
準V4回と安定感は抜群だ。
西武園は過去4戦全て優出、
前回今年2月1.1.④着は
最終ホームでインから番手奪取しての
番手捲りも小林優香(福岡106期)の
スピードに屈したが、レース内容は
1番目立っていた。今節のV候補の一角。

地元の飯田風音(埼玉120期)と
小泉夢菜(埼玉122期)も差はない。
飯田は先行力が魅力の埼玉期待のホープ。
今年V2、6月松戸の予選では
児玉碧衣(福岡108期)相手に逃げ切り勝ちと
インパクト大の走りを見せた。
西武園は3度目の参戦となり
前回今年6月は優出逃すも
自身の初優出を果たしたバンクで
練習にも来ているので問題はないだろう。
むしろバンク特性を考えると大掛けも十分だ。

小泉はルーキーシリーズ3戦V2
本格デビュー戦の大宮でもV奪取と
新人離れのレースセンスと勝負強さが魅力。
前回大宮では予選は、中途半端な走りで苦戦したが
決勝戦はインコースを踏む大胆なレースで3着と
怯まない小泉らしさが出た良いレース内容だった。
西武園は初参戦となるが
学生時代に走っているはず。
前々攻める走りが出来れば台風の目になるか。

西島叶子(熊本118期)も高いレベルで安定している。
先行含め流れに応じた多彩な攻めが魅力。
今年は優勝こそないが、準V4回、
3連対率61.6%と安定感抜群だ。
西武園は昨年4月ガールズフレッシュクイーン5着以来
2度目の参戦となるが
後手を踏む可能性は少ないので
V争いに加わってくる。

あとは、前回小倉で先行策も見せた
アグレッシブなレースする野口諭実可(大分102期)と
マーク戦上手い比嘉真梨代(沖縄114期)
先行力ある岩崎ゆみこ(茨城116期)と
自力自在戦で攻め幅広い田中まい(千葉104期)までが
争覇圏内。欠場明けだが、在所成績第5位の
ルーキー池上あかり(福岡122期)も
完調なら面白い存在だ。

絶対的なV候補なく、
混戦ムードだが、近況の充実度と
地元のアドバンテージを加味して、
藤田まりあ中心とみたが、
位置取り上手い選手多く激戦。
経験値ある鈴木奈央筆頭に野口諭実可、
田中まいも争覇級。
機動力ある西島叶子と岩崎ゆみこは特注。
地元の飯田風音と小泉夢菜は、
一発の魅力十分で、藤田まりあとの
地元ワンツースリーにも期待したい。