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RACE2022.9.27

<9月25日~27日>西武園ナイター競輪 第6回ニッカン・コム杯 Fll「レース展望」※9/27更新

競輪解説者 田淵浩一氏による 西武園A級決勝戦展望


並び
1746 52 3

地元埼玉ラインは
山田-高橋-伊藤-太田で4車結束。
栃木の2人は飯嶋が前回りで
篠崎が付き関東別線。
北日本単騎の青森の小橋は単騎戦となり
4対2対1の3分戦も、実質先行一車となった。
埼玉の並びは最年長で実績上位の太田が
後輩達の気持ちを聞いて
山田が先頭、動ける高橋が番手
3番手を点数上位の伊藤に譲り
自らは4番手で折り合った。
栃木の飯嶋はさすがに先輩つけて
5番手とは言えずに「何かする」のコメント。
栃木のコメントを聞いて
小橋も「単騎でやる」とコメントした。
飯嶋は元来はマーク厳しく
番手勝負が信条だが、関東同士で
しかも地元が相手ではやりづらいだろう。
準決勝戦後「重たい。展開に助けられた」と
調子もあまり良くなさそうだった。
「何かする」とは言ったが
「何もできないかもしれないけど」と
弱気なコメントもしていた。
小橋に「自力は?」と聞いてみたら
「もう無理です。相手が強すぎる。
しかも1人じゃ厳しい」と展開の助けが必要。
山田に状態面について尋ねると
「自転車と身体が噛み合ってない。
大宮の時の方が良かった」と言うが
準決勝戦、長い距離を踏んでの
逃げ切りは強かった。
微調整して更なる上積みを目指す。
山田と高橋は初連係。
高橋はまだ1.2班戦Vがなく
「チャンスだね?」の問いには
「責任ある位置。まずは自分の位置を守り
チャンスがあれば…」と言葉を選んでいたが
近況は状態も良く、初Vも十分だ。
先行は山田。
問題は高橋が番手無風かどうか?
山田が1番車なので
前受けから突っ張り先行が理想。
飯嶋の出方がポイント。
車番的には小橋よりは栃木勢が
前の位置が取れるので
小橋の動きに乗るか、自ら動いて行くか。
基本的には地元に競りたくないだろうが、
突っ張られたら、下げず番手外競りはあるかも?
小橋は飯嶋に混戦にしてもらい
捲り追い込みが理想。
展開的にも、山田の優位は揺るがない。
マイペースで先行、逃げ切りV有力。
番手無風なら番手高橋の差し切りVも狙える。
穴なら、小橋の絡みだが
別線は厳しく、地元勢のV争いとみる。

競輪解説者 田淵浩一氏による 3日目最終日(9/27)推奨レース

☆9レース A級特選「谷口の1勝機」

 注  ○◎△ ×
 26 157 43

☆12レース A級決勝「地元V期待」

 ◎○注  △  ×
 1746 52 3

競輪解説者 田淵浩一氏による 西武園Fll戦展望


石井寛子(東京104期)の自在戦が中心になる。
前回名古屋のティアラカップは6着に敗れたが、
前走の児玉碧衣が不発に終わり、踏むコースがなく、
落車を避けるのが精一杯だった。
ガールズ屈指の位置通りと縦脚兼備で死角は少ない。
近況は名古屋を除くと連続V、今年V12と戦歴は断然。
西武園は前回は今年8月ガールズドリーム3着、
3月完全Vを含み、過去9戦7V(単発レースを除く)と
安定感は抜群だ。
好位キープからのV奪取に期待する。

奥井迪(東京106期)も差はない。
前回名古屋のティアラカップを逃げ切りV。
児玉碧衣を捲らせず、中村由香里を寄せつけず、
逃げ切りでのビッグレース初Vは記憶に新しい。
近況は名古屋を含み、逃げ切り3連続V中、
今年V9は、石井寛子に次ぐ戦歴。
以前ほどの徹底先行ではなく、
流れに応じた柔軟な自力勝負が
できるようになったが、積極的な仕掛けが多い。
西武園は前回今年8月アルテミス賞3着、
今年2月1.1.③着。過去V3も近歴はV逸が目立つ。
現状の勢いは一番、バンク特性を生かせば
逃げ切りVも十分ある。

中村由香里(東京102期)は近況好調キープしている。
前回名古屋のティアラカップ準V、
今年8月奈良では1年振りのV奪取、
落車欠場明けの8月以降の3連対率100%は立派。
ガッツ溢れるレーススタイルは
デビュー以来変わらない。
西武園はV歴もあり、
今年3月2.2.④着と相性は悪くない。
奥井迪や石井寛子の後ろあたりを取れれば、
一角崩しもある。

石井貴子(千葉106期)も力ある。
直近4場所準V3回、春に腰痛で長期欠場後の
当所4.3.⑥着は動き今ひとつだったが、
近況は復調気配。
ガールズグランプリ2年連続準V等実績は、
石井寛子に次ぐ実力者。
西武園はデビュー戦完全V、準V2回と相性も良く、
まとめて負かせば石井か。

あとはマーク戦堅実で安定感ある
荒川ひかり(茨城110期)までが争覇圏内。

最後に長澤彩(福岡106期)に注目したい。
2020年8月富山完全V以来2年間の
産休を経て、復帰2戦目。
前回防府で優出と力のあるところを見せた。
西武園は優勝こそないが、
好内容のレースはできている。
まだ完調には時間がかかると思われるが、
どこまで通用するか?楽しみだ。

石井寛子と奥井迪の2強対決ムードも、
バンク相性加味して、石井寛子を上位みた。
中村由香里と石井貴子は、一角崩しに期待したい。