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RACE2022.10.10

<10月8日~10日>西武園ナイター競輪 第62回東京中日スポーツ杯 F1「レース展望」※10/10更新

競輪解説者 田淵浩一氏による 西武園S級決勝戦展望


並び
37 61 524

九州ラインは特選同様
熊本の松本を先頭に佐賀の山田が番手
3番手を福岡の坂本が固めてライン3車。
東京の鈴木に地元の中田が付き埼京ライン。
福島の新田には、高知の山中が付き
90期の同期ラインを形成し
3対2対2の3分戦となった。
ラインの先頭を走る3人は
松本は連日長い距離を踏んでいて
中2日の追加ながら、前回地元記念に
向けての貯金が残っている様子。
新田は、初日は力勝負したが
準決勝戦は番手奪取してからの番手捲り快勝。
鈴木は、初日は叩かれ3番手
準決勝戦は単騎ながら、先行争いを捲り快勝。
レース内容が1番良いのは、松本。
新田は、ダービーの落車の影響が残り
まだ完調とは言えず、いつもの切れと
粘りも物足りなさを感じる。
鈴木は、準決勝戦はあくまで展開が向いたが
チャンスを逃さず仕掛けたのは立派。
連勝で勝ち上がった山田の状態が良く見えるが
本人はやはり練習用のフレームが合わないのか?
「重い」と言い、準決勝戦も
「もっと早く仕掛けたかったが
行けなかった」と反省していた。
坂本も体調不良の影響が残っていたが
今節は「出力が出てきた」と言い
状態は上向きの様子。
地元の中田は「前の選手のおかげだが
自分の状態は良い」と地元の決勝戦を戦える
状態には仕上がっている。
山中は前回まではあまり良くなかったようだが
今節は動けている様子で、初連係となるが
同期新田との連係を喜んでいた。
先行は松本か鈴木だが、ライン3車で
番手にグランプリ圏内の山田が付く
松本の主導権が有力。
特選とは違うのは、鈴木が乗ってきて
3分戦になったこと。
鈴木はホームバンクでS級初決勝なので
見せ場は作りたいはず。
新田は両ラインを睨みながらの捲りかカマシ。
先行争いになれば、新田に展開が向く。
鈴木の出方次第だが
松本が主導権を握るとみて、
番手の山田が展開有利にV最短とみた。
実績に勝る新田の逆転も互角で、
両者のV争い必至とみる。

競輪解説者 田淵浩一氏による 3日目最終日(10/10)推奨レース

☆2R A級一般「高木の差し切り期待」

 ×  ○◎△ 注
 53 742 1

★8R S級特選「北日本ライン優勢」

 △◎○  注 ×
 471 62 53

競輪解説者 田淵浩一氏による 西武園Fl戦展望


新田祐大(福島90期)のスピード上位だ。
昨年の東京五輪の日本代表
G1優勝8回は断然の戦歴。前受けからの
カマシ・捲りの威力は一級品。
近況は位置取りにも意欲的で
後手に回るレースは減ってきた。
F1戦の7車立てなので
横よりは縦の勝負になりそうで
自慢のスピードで圧倒する。
前回平塚、3場所前の小倉のF1戦準Vと
決勝戦勝ち切れてはないが
展開負けで脚の状態は問題ないだろう。
西武園はナショナルチームに所属していた為
出走数が少なく
2011年当所記念決勝戦4着以降は
今年8月G1オールスター3.1.3.4.4.着。
惜しくも優出ならなかったが
準決勝戦は脚を使っての位置取りで
着順以上の内容だった。
シャイニングスター賞では後方から捲る
脇本雄太(福井94期)に切り替え迫る
インパクト大の走りを見せていた。
北日本ラインで
徹底先行タイプの坂本紘規(青森117期)
自在性を身に付けてきた石井洋輝(福島115期)と
同乗なら、よりV確率は上がるだろう。
新田マークは、新山将史(青森98期)。
前回名古屋共同通信社杯の落車は気になるが
北日本ワンツーが本線。

対するは、山田庸平(佐賀94期)の自力自在戦。
現在、賞金ランキング第9位と
グランプリ出場も視野に入る位置なので
賞金の上積みは欲しいところ。
F1戦なら優勝を狙いたい。
昨年の寛仁親王牌決勝4着
今年6月高松宮記念杯準Vと
G1優勝を狙える位置まで力をつけてきた。
9月名古屋の共同通信社杯の
落車が心配されたが
前回広島F1戦準Vの動きは
軽快で心配はなさそう。
先行含め、なんでもできるタイプで
死角は少ない。
西武園での過去F1戦は3場所走り、優出2回
前回今年のオールスター1.6.1.5.3着と
2勝を挙げており、相性は悪くない。
前々回小倉でV、前回久留米G3でも
2勝を挙げた松本秀之介(熊本117期)の
追加斡旋も追い風になりそうだ。
山田庸平の前で積極的に仕掛けるなら
番手有利に抜け出しVも十分ある。
山田マークはF1戦では
実績ある坂本健太郎(福岡86期)がおり
ラインのバランス良く、九州ラインが対抗格。

山下一輝(山口96期)が急上昇してきた。
6月福井からF1戦3連覇は立派。
グレードレースでも連対を果たしており
状態は変わらずの印象。
中四国地区の上野雅彦(香川119期)目標
もしくは、九州勢との西日本ラインでの
連係になりそうで、V争いに加わってくるか。

関東ラインは、金子幸央(栃木101期)
岡田泰地(栃木100期)の栃木勢と
武藤篤弘(埼玉95期)、中田健太(埼玉99期)の
地元勢に期待したい。
軸になる金子は6月G1高松宮記念杯の落車から
状態が上がってきていない。
直前の名古屋共同通信社杯も欠場しており
不安は残るがツボにはまった時の
一発の魅力はある。
地元の2人は追い込みタイプなので
目標次第になり
栃木勢や自在性ある小林令(山梨109期)
もしくは北日本との連係から
チャンスを狙いたい。

実績とスピードに勝る新田祐大に期待する。
グランプリ圏内の山田庸平も差はない。
実績的にも両者のV争い必至とみる。