ニュース

topics

RACE2022.11.21

<11月19日~21日>西武園競輪 創刊75周年記念 デイリースポーツ杯 F1「レース展望」※11/21更新

競輪解説者 田淵浩一氏による 西武園S級決勝戦展望


並び
427 1 35 6

中部ラインは準決勝戦同様、
愛知の藤井に岐阜の横関。
注目された関東ラインは、
新潟の鈴木が1番前で、
番手に群馬の恩田、
3番手を地元の池田で結束し、
宮城の菅田と神奈川の川越は、
それぞれ単騎戦を選択し、
2対3対1対1の4分戦となった。
関東の並びはメンバーが出揃って、
鈴木に聞くと即座に「自力でやる」と言い
池田と恩田は準決勝戦とは
逆の並びになったが、池田に聞くと
地区的並びで深い意味はなさそうだった。
川越は「単騎でも自力」、
菅田は「単騎でなんでもやる。気楽に走る」と
コメントした。
2日間の走りを見て、
藤井の状態が良く見える。
本人も「流れが向いたが、
隙を逃さず仕掛けられている。
欠場明けから、良くなかったが、
今回は良い」と手応えを感じている様子。
菅田は連日踏むコースがない中、
最後は伸びているので、問題なさそう。
鈴木は準決勝戦は、
番手で余裕あったみたいだが、
初日特選、仕掛けやめたのが気になり
聞いてみると「前回から使っている
フレームのせいか?捲りが出ない。
ギアを変えたがどうか?」と
歯切れは良くなかった。
横関は藤井の番手で
きっちりワンツーを決めて
余裕もあった様子。
藤井との連係は2回目で
前回も横関1着藤井3着と相性は抜群。
地元の池田は負傷欠場明けで
本人いわく「まだ完調ではない」と言う。
川越は切れ目から仕掛けるか、
準決勝戦同様コースを探すか。
先行は藤井か鈴木だが、
藤井の積極性が上回る。
鈴木は捲りが出ないので、
ライン3車で先行策もなくはないが
番手飛び付きも視野に入れているかも?
インタビュー時には
「自力自在」に変わっていた。
番手もつれれば、菅田の出番。
総合的に位置取り厳しい
鈴木の総力戦に期待する。
菅田の一発も互角。
横関も番手無風なら
あっさりのシーンもあるか。

競輪解説者 田淵浩一氏による 3日目(11/21)推奨レース

★2R A級一般「村田の機動力断然」

 ◎○    ×△注
 146 2 375


★9R S級特選「関東ライン優勢」

 ×  △◎○ 注
 17 526 43

競輪解説者 田淵浩一氏による 西武園F1戦展望


根田空史(千葉94期)の先行力に期待する。
パワー溢れる先行力を武器に
近況は1着も多く、積極性もアップしている。
今年はF1戦V1のみだが
G3で優出するなどグレード戦でも活躍。
西武園は前回オールスター2.9.4.4着。
一次予選で犬伏湧也とのモガキ合いは
他のマーク選手を寄せ付けない
気合い溢れる走りを見せていた。

F1戦は優出率高く、A級戦V2と相性は良い。
番手 山賀雅仁(千葉87期)は
西武園は久しぶりの参戦となるが
前回2019年8月記念で3連勝で優出しており
イメージは良いはず。
昨年3月大宮F1戦決勝で
根田を差し切りワンツーを決めた実績もあり
千葉ラインを中心に推す。

対するは、菅田壱道(宮城91期)の機動力。
今年7月福井記念V、直近4場所V2と
近況は復調ムード。
西武園は前回今年2月5.1.①のV奪取
A級戦V歴も有り
菅田向きのバンクではないが
結果は残している。
前回2月の西武園で
一緒だった小笠原光(岩手117期)が
前回岸和田の予選で吉田有希を捲る
金星をあげており
同乗なれば2月の再現も可能。

関東ラインは、鈴木庸之(新潟92期)、
柿澤大貴(長野97期)の信越コンビと
2班格付けも力ある横山尚則(茨城100期)
地元期待の池田勇人(埼玉90期)と揃ったが
積極タイプが不在。
柿澤と池田は追い込みにシフト。
鈴木庸は落車や腰痛で、出走数が少なく
欠場明けの前回静岡で優出するも
本来の動きからは少し物足りない印象。
一走しての上向きに期待したい。
横山は自力自在になんでもできるタイプだが
近況は番手戦が多い。
特進してきた橋本瑠偉(栃木113期)目標なら
逆転も十分。
地元の池田は落車欠場明けで状態面がどうか?
西武園はS級戦V歴も有り
地元はいつも好走のイメージはあるので
出走する以上は優出は期待したい。

中部近畿ラインは、藤井侑吾(愛知115期)、
脇本勇希(福井115期)はじめ
先行力ある選手揃うも大砲は不在。
厳しい戦いになりそう。

最後に橋本瑠偉(栃木113期)に注目したい。
10月広島でS級特進を果たし
初戦の高松でいきなりS級初Vを飾った。
今年2月に栃木に移籍してから
同期の眞杉匠を含む
若手との練習環境が良く
移籍以降は成績も急上昇中で、
113期NO1の逸材が覚醒してきた。
西武園は今年2戦6戦5勝V2と
A級戦ながらも抜群の戦歴を残している。
現状の勢いなら、V争いに加わっても
不思議ではない。

西武園バンクの特性を考えて
根田空史の先行力が中心とみる。
菅田壱道の捲りも互角。
状態次第も鈴木庸之の一発は怖い。
橋本瑠偉が台風の目になれば
横山尚徳との栃茨ラインが波乱の目になる。