ニュース

topics

RACE2023.5.27

<5月25日~27日>西武園競輪 第64回東京中日スポーツ杯 F1「レース展望」※5/27更新

競輪解説者 田淵浩一さんによる 西武園S級決勝戦展望


並び
416 72 53

関東ラインは地元の黒沢-宿口に
山梨の志村が付きライン3車。
南関東ラインは準決勝戦同様、
神奈川の北井に静岡の萩原。
九州ラインは初日特選、準決勝戦同様、
福岡の林に熊本の松岡が付き
3対2対2の3分戦となった。

ラインの先頭を走る3人は
それぞれ積極タイプ揃い
主導権争いは激しくなりそう。
状態面は、北井は連日自分の
レースができており
準決勝戦はおいでおいでの
逃げ切り勝ちと余裕が感じられた。
追走した萩原に聞いてみると
「最後まで踏み上がるので
抜きづらい。強かった」と絶賛していた。
黒沢に力強さが戻ってきた。
初日は、打鐘先行逃げ切り勝ち
準決勝戦は4番手からの2角捲り快勝と
連勝で勝ち上がった。
準決勝戦もホームで行こうとしたが
後ろの石川のアドバイスもあり
冷静に走れたらしい。
前検日に「ペダリングを意識した
練習をしてきた」と言っていたが
かなり乗車フォームを意識した走りに見えて
結果も出ている。
決勝メンバー見て「強いメンバー揃ったが
やっと戦える状態になった。楽しみです」と
頼もしい一言。
林は連日先行するも
捲られながら2着に粘っている。
初日特選では
宿口のカマシを合わせきっているし
準決勝戦は「昨日よりも重く感じたが
最後まで踏めている」と悪くはない様子。
対戦成績について林に聞いてみると
「北井さんとは初対戦。
黒沢さんとは分が悪いイメージ」と言い
黒沢に聞いてみると
「林君とは勝ったり負けたり。北井さんには
力負けしている感じです」と言う。
追い込み陣は、
宿口は初日叩きに行った気迫と
準決勝戦は道中佐藤との
競り合いで脚を削られ
ゴール前も山田を残したい難しさもあり
数字ほどは悪くない印象。
本人的にも「疲れはある」と言う。
今節前に大幅に変えた
セッティングに関して聞いてみると
「変えるかもしれません」と一言。
志村は連日の伸びは抜群。
準決勝戦は展開が向いたが
初日の伸びは良かった。松岡は連日、
前の林を抜けていないことを聞いてみると
「見ての通りです」と一言。
バンクの相性的には
北井は未だ西武園負けなしの8連勝中。
宿口はF1戦は常に優出しており
グレード戦でも結果は残しているが
何故か地元Vはない。
自力型揃い、展開的にも楽ではないが
北井の力量上位とみて
北井の押し切りVに期待する。
番手萩原は追走まで。
逆転あれば、復調気配の黒沢に乗る宿口。
黒沢が主導権取れれば
番手から抜け出し地元Vを決めるか。
林は正直、相手が強い感あり厳しい印象。

競輪解説者 田淵浩一さんによる 3日目最終日(5/27)推奨レース

★2R A級一般「地元ライン優勢」

 ○◎注  ×  △
 517 62 34

★7R S級一般「北日本ライン強力」

 ×△    ○◎注
 516 3 274

競輪解説者 田淵浩一さんによる「西武園競輪F1 レース展望」


主力陣に自力型多く正直迷ったが
2班格付けながらも
北井佑季(神奈川119期)の
先行力を抜擢したい。
前受けからの突っ張り先行を基本に
押さえ先行もでき
2周先行で押し切れるパワーは今節NO1。
今年はF1戦V2、グレード戦でも1着多く
S級上位戦でも通用。
前受け全突っ張りのレースを中心に
一度下げてのカマシや押さえ先行もこなし
先行のバリエーションも増えてきた。
西武園はチャレンジ戦本格デビュー戦完全V、
昨年5月A級1.2班戦完全Vと
S級戦は初めての参戦となるが
目下負けなしで相性も良く
練習にも来ているので
バンク特性もわかっている。
西武園記念V歴ある萩原孝之(静岡80期)との
南関東ラインが本線。

対するは地元のエース宿口陽一(埼玉91期)。
近況はやや物足りなさもあるが
やはり前期SS班、力の違いを見せたい。
最近は番手のレースが多いが本人も言うように
自分が一番前の時に自力でバックを取り
結果を出すレースをしないと
平原康多(埼玉87期)の前を回れないので
自力でも番手でもF1戦では勝ちに拘りたい。
西武園は前回今年4月1.3.④着。
F1戦は優出率は高く
昨年のG1オールスターでは2勝を挙げ
一昨年の記念でも優出しているが
不思議と地元Vはまだない。
復調途上の黒沢征治(埼玉113期)や
追加参戦となった山田雄大(埼玉117期)は
今年初昇級ながらも
前回宇都宮記念初優出と勢いもあり心強い存在。
悲願の地元Vを狙う。

渡邉一成(福島88期)も差がない。
スピードある自力勝負が信条で
前受けからのカマシ先行が多いが
前々回平塚G1日本選手権2次予選では
町田大我(広島117期)を突っ張り
切り替え捲るSS班の
松浦悠士(広島98期)も合わせ
和田圭(宮城92期)との
北日本ワンツーは圧巻の一言。
西武園は近歴では
昨年8月G1オールスター2.4.7.7.3着
昨年5月6.1.③着で
同県同期の成田和也(福島88期)の
Vに貢献していて
F1戦はV歴はないが全て優出、
G1成績も悪くない。
同県の後輩佐藤一伸(福島94期)との
連係になり、前後微妙もV候補の一角。

遠征ラインは先行力ある
林大悟(福岡109記念)に
松岡貴久(熊本90期)の九州コンビと
マーク堅実な池田憲昭(香川90期)を軸に
昨年12月初参戦ながらも
当所好走した青柳靖起(佐賀117期)、
先行力あり成績以上の魅力を感じる
岡崎景介(広島87期)もいるが
他地区に比べるとやや小粒感は否めない。

あとは先行力ある
鈴木浩太(千葉119期)に注目したい。
前々回静岡で優出、近況は1着も多く
主導権握れば、しぶとさを発揮する。
西武園は前回昨年2月A級1.2班戦
完全Vを逃げ切りで飾っており
イメージは良いはず。
バンク特性生かせれば面白い存在。

バンク特性を加味して
北井佑季の先行力が中心。
援軍揃う地元の宿口陽一が逆転候補で
実績ある渡邉一成も差がなく激戦とみる。