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RACE2023.12.25

<12月23日~25日>西武園ナイター競輪 第62回報知金杯 F1「レース展望」※12/25更新

競輪解説者 田淵浩一さんによる「西武園競輪 S級決勝戦展望」


並び
61 42 357

関東ラインは準決勝戦同様、
栃木の橋本に茨城の吉澤。
注目された西日本ラインは
福岡の北津留に特選、準決勝戦同様、
長崎の荒井が付く九州ラインの後ろに
徳島の久米が3番手を選択。
三重の谷口には愛媛の渡部が付き
準決勝戦同様の並びに落ち着いて
2対3対2の3分戦となった。
四国の2人に決勝戦の並びの経緯を聞いたら
渡部は「準決勝戦の流れから」と言い
久米は「地区的には渡部さんの後ろだが
今節は北津留さんのおかげで
決勝戦に乗れたので、準決勝戦同様、
九州ラインへ」と話をしてくれた。
自力3車の比較は、橋本がタイム的には
1番で西武園バンクの相性も良い。
準決勝戦、特選の落車の影響もあっただろうが
吉澤を振り切ったのは立派。
谷口は準決勝戦、車間が空いてしまい
カマシには行けなかったが
捲りの効かない西武園の3コーナー3車並走を
捲ってしまったのは圧巻。
追走した渡部も「谷口が強かった」と絶賛。
測ったように差した渡部も凄いが
本人曰く「たまたま」と謙遜していた。
優勝を狙うには九州ラインの3番手よりは
谷口の番手を回るのは納得できる。
北津留は特選の反省を踏まえて
準決勝戦は後位が競りと云うこともあり
突っ張り先行と決めていた様子。
長い距離を踏むと末の甘さはあるが
後ろが強すぎた。
状態が良さそうなのは橋本と久米。
荒井は前回佐世保記念の勢いそのままで
正直、格が違う印象。
特選は落車があったとはいえ終わって見れば
北津留とのワンツーで
準決勝戦は競りもあったが
最後はきっちり差し切っており
運も実力もある。
落車の影響が心配される吉澤は
怪我は擦過傷だけで
初日に使った新車が壊れてしまったので
今まで使っていた自転車に戻して
影響は少ない様子。
タイプ的にも似た自力型3車で
展開は読みづらいが
ライン3車の利を生かし
スピードに勝る北津留が先行
もしくは早めの捲りなら
番手荒井の完全V有力。
逆転あれば荒井の弟子の橋本。
車番的に前受けから北津留、谷口が
切った上をカマせれば逃げ切りも可能。
別線勝負で師匠を負かして恩返しなるか。

競輪解説者 田淵浩一さんによる「西武園競輪 推奨レース 3日目最終日(12/25)」

☆10R S級特選「渡部の通算300勝期待」

 ×  △  注◎○
 51 26 473

☆11R A級決勝「関東ライン優勢」

 ○◎注   ×△
 3516 724

競輪解説者 田淵浩一さんによる「西武園競輪 レース展望」


110点オーバーの選手が4人揃い
ハイレベルな戦いが予想されるが
実績と現状の安定感から
荒井崇博(長崎82期)を中心に推す。
前回地元佐世保記念を完全V奪取。
決勝戦は自ら捲り同県井上昌己(長崎86期)を
振り切る力強い内容だった。
今年はG1戦優出はなかったが
G1戦5勝を挙げ決め脚は確かだ。
西武園は近歴では
G1オールスター今年5.6.4.2着、
昨年4.3.1.失と
無念の準決勝戦2着失格に
終わっているが
過去にはG1全日本選抜優出、
F1戦V歴もあり悪くない印象。
今節は九州ラインで北津留翼(福岡90期)を
目標にできるのでV候補筆頭に挙げる。

北津留翼(福岡90期)の機動力も互角だ。
11月G1小倉競輪祭で優出、
今期F1戦V2の成績を
残しており力はG1トップクラス。
前回松山F1戦5.1.④着は初日特選と
決勝戦突っ張り2周先行は
さすがに距離が長かったが
カマシ・捲りのスピードは一級品。
西武園は近歴では
昨年G1オールスター落.1.13.1着と
初日落車したにもかかわらず
捲りで3勝を挙げ
昨年5月F1戦1.1.6着と捲りで連勝し
勝ち上がるも決勝戦は捲り不発で敗れた。
過去にはF1戦逃げ切りV歴もあり
1着多いイメージ。
捲りなら荒井を振り切っても
不思議ではない。
西日本ラインで渡部哲男(愛媛84期)も
ラインに加わりそうでここが本線になる。

逆転候補は渡部幸訓(福島89期)の差し脚。
今年は弥彦寬仁親王牌でG1初優出3着、
小倉競輪祭、西武園オールスター、
岸和田高松宮記念杯でも
準決勝戦進出しており
キャリアハイの成績を残している。
安定した捌きと差し脚の切れは抜群で
11月地元平のF1戦は
決して楽な展開ばかりでは
なかったが当然の完全V奪取しており
F1戦の今節はV候補の一角。
西武園は近歴では
G1オールスター昨年1.5.失、
今年1.2.2.7.4着と勝ち上がりでは
渡部らしい厳しい捌きを見せていた。
北日本ラインの強力な自力タイプ不在なので
戦い方が難しいが前々攻める走りならV争いは必至。
佐藤友和(岩手88期)との北日本ラインが対抗格。

関東ラインは自力自在タイプの
吉澤純平(茨城101期)と
縦脚ある神山拓弥(栃木91期)の
茨栃ラインが軸になる。
吉澤は今年は落車が続きなかなか調子が
上がってこなかったが
前回伊東記念で1.1.1.④着と
3日間目標あったとはいえ
復調ムードを感じた。
西武園は今年のG1オールスター4.5.6.失も
昨年のオールスター優出、
F1戦は目下2場所連続Vと
良いイメージしかない。
前回平完全Vと近況好調の
橋本瑠偉(栃木113期)目標に
茨栃連係なれば逆転も可能。

あとは一発の魅力ある谷口遼平(三重103期)と
実績ある稲垣裕之(京都86期)の
中部近畿ラインまでが争覇圏内。

実績と現状の勢いも加味して、
荒井崇博北津留翼の九州ラインが強力。
渡部幸訓吉澤純平
目標あれば逆転も可能とみる。