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RACE2024.2.15

<2月13日~15日>西武園競輪 創刊75周年記念 第97回スポーツニッポン新聞社杯 F1「レース展望」※2/15更新

競輪解説者 田淵浩一さんによる「西武園競輪 S級決勝戦展望」


並び
615 2 734

関東ラインは長野の堀江を先頭に
地元の黒沢が番手を回り、特選同様、
黒沢後位を茨城の横山が固めてライン3車。

中部近畿ラインは準決勝戦同様、
奈良の中井に大阪の松村が付く
近畿コンビの後ろを愛知の笠松が回り
こちらもライン3車。

北日本単騎の秋田の内藤は
単騎戦となり3対3対1の実質2分戦となった。

中部近畿ラインは笠松が近畿の後ろと
コメントしたので並びはすんなりと決まり
関東ラインは最終レースを走った
黒沢が戻って来てから
横山と堀江と話し合いの結果、
黒沢が番手回りに決まった。
先行は立場的にもスタイル的にも
堀江の主導権が有力。
中井は「自力自在」のコメントを
残したので、番手戦があるかどうか?
次回が地元奈良記念なので
基本力勝負とみるが
流れ次第では関東分断の可能性も…
内藤の出方も気になる。
スタイル的に地元に競るイメージはない。
勝てば、自身が持つ
S級最年長優勝の記録を
塗り替えることになるが
基本的には中団から突っ込む
レースになるだろう。
堀江に関東ラインの
並びについて聞いてみると
「任せてもらったので
やることをやるだけです」と
腹は決まっている様子。
2分戦だけに中井の粘りも考えられるので
やはり車番の利を生かして
前受けからの突っ張り先行がベスト。
状態面で際立って良い選手は見当たらないが
黒沢が有言実行の「初心に戻って
最終バッグ取る」レースができている。
負傷欠場明けで状態が心配された松村は
準決勝戦、中井の捲りを差し切り快勝。
本人に尋ねると「怪我の影響はなく
練習ができている。
来月の地元戦に備えて上げていく」と
心配ない様子。

関東ライン前受けからの
堀江が突っ張り先行とみて
黒沢の地元初Vに期待する。
3番手横山の差し切りは押さえ。
逆転あれば、中井の一発に警戒。

競輪解説者 田淵浩一さんによる「西武園競輪 推奨レース 3日目最終日(2/15)」

★4R A級特選「関東ライン強力」

 ○◎× 注△
 413 527 6


★12R S級決勝「黒沢の地元V期待」

  ◎○ 注 ×△
 615 2 734

競輪解説者 田淵浩一さんによる「西武園競輪 レース展望」


G1メンバー不在で
傑出者なく混戦ムードの中、
野口裕史(千葉111期)の先行力に期待する。
徹底先行タイプだけに大きな着も目立ち
安定感には欠けるが出切ってしまうと
末の粘りは強靭だ。
今節は同型揃うも積極性は1番。
昨年はF1戦V2、
9月青森G2共同通信社杯でも
逃げ切りで2勝を挙げており
メンバー関係なく自分の走りができれば
簡単には止まらない。
西武園ではデビュー当初
落車や予選敗退もあったが
S級昇級後はF1戦において
股に腫瘍ができて精彩を欠いた
昨年4月以外は全て連勝で優出しており
2021年当所記念逃げ切り
完全Vは圧巻だった。
バンク特性も加味して
野口の押し切りVに期待する。
マークは連係実績ある
佐藤龍二(神奈川94期)が主張する。
縦脚あるタイプなので離れはないが
脚質的に逆転はどうか。

地元の黒沢征治(埼玉113期)が
復調ムード。
昨年後期は失格2回あり
なかなか波に乗れなかったが
12月久留米で久しぶりのV奪取。
近況は積極性も戻り
以前のパワフルな走りが戻り
数字以上の評価は必要。
西武園は前回昨年5月1.1.⑦着と
連勝で勝ち上がるも決勝戦は
北井佑季(神奈川119期)に敗れた。
F1戦よりは記念での好走が印象に残る。
地元割増に期待して逆転のV候補に推す。

関東ラインは縦脚ある横山尚則(茨城100期)や
先行力ある堀江省吾(長野119期)を中心に
一戸康宏(埼玉101期)、武田亮(東京115期)、
吉田昌司(茨城111期)と機動力タイプが揃い
連係なればラインの総合力は最上位。

中井太祐(奈良97期)の自力自在戦も互角だ。
今年すでに1月四日市でV奪取しており
近況成績は高いレベルで安定している。
最近は番手のレースが増えているが
ラインの先頭で戦う時は
位置を取っての捲りが主戦法。

近畿ラインでは稲毛健太(和歌山97期)、
松村友和(大阪88期)との連係になるが
稲毛は公務もあり
以前ほどのパフォーマンスは見られず
松村は落車による
負傷欠場明けだけにどうか?並びも含め
注目したい。

中部ラインは松岡篤哉(岐阜97期)の機動力に
安定マーカー笠松信幸(愛知84期)と
決め脚ある西村光太(三重96期)の布陣。
松岡は昨年後期からは
1着多く好調キープしていたが
前回静岡で失格しており
流れはあまり良くない。
捲りが多いのでバンク特性考えると
評価は下げざるを得ない。

北日本ラインは自力自在になんでもできる
佐藤一伸(福島94期)を中心に
自在性ある荻原尚人(宮城89期)、
ベテランマーカー内藤宣彦(秋田67期)と
主力級メンバー揃い
先行力ある坂本紘規(青森117期)が
勝ち上がりを決めれば
強力なラインが出来上がる。
佐藤は西武園昨年5月腰痛による
途中欠場しており
今節はリベンジ戦となり
V争いに加わりたい。

バンク特性と相性を加味して
野口裕史を推す。
逆転候補はパワー互角の地元黒沢征治
戦法に幅がある自力自在戦の
中井太祐佐藤一伸
目標次第も横山尚則内藤宣彦
笠松信幸の突き抜けは要注意。