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RACE2024.2.28

<2月26日~28日>西武園競輪 創刊75周年記念 第32回デイリースポーツ賞 F1「レース展望」※2/28更新

競輪解説者 田淵浩一さんによる「西武園競輪 S級決勝戦展望」


並び
25 61 37 4

南関東ラインは準決勝戦同様、
神奈川の和田に千葉の山賀。
北日本ラインは岩手の佐藤に福島の渡部。
関東ラインは準決勝戦同様、
地元の山口に阿部の地元コンビ。
九州単騎となった熊本の松本は
単騎自力戦となり、細切れの4分戦となった。

状態が良さそうなのは和田と佐藤。
和田は初日特選は中団捲り
準決勝戦は4角カマシで
山賀に微差抜かれはしたが
ホーム手前で後ろを確認する余裕もあり
ペース緩んだところを
すかさず仕掛けられているは
好調の証だろう。

佐藤は連日捲りながらも
連勝で勝ち上がりを決めた。
準決勝戦、本人は「脚を使わずに
中団取れたのが全て。流れが良い」と言うが
西武園バンクで中島の先行を
連日捲っているのは力の差を感じる。
渡部曰く「サラ脚だと強いんです(笑)。
意外と相性も良いですよ」と
佐藤の力を認めていた。

地元コンビも好調に見える。
阿部は初日予選、河合不発で
脚を使ってからの捲りは見事。
準決勝戦は山口が強かった。
強風の中、坂井相手に先行して2着は立派。
本人も「自分の持ち味出せば
勝負になる」と自信になる走りだった。
番手の阿部も
「バックで誰も来れないだろうと思った。
ゴール前踏んでしまったので
決定放送聞いて驚いた」と絶賛していた。

松本は連日強風の吹き、初日特選先行して
かかりきらなかったせいか
準決勝戦は前を見過ぎて
自分だけのレースになり
レース内容は良くない。

先行は、立場的にも脚質的にも
S級初優出の地元山口が濃厚。

佐藤も和田も長い距離を行けなくもないが
最終バックあたりからの捲りが理想。

松本は単騎だけに溜めて一発狙いになるか。

地元コンビの後ろがポイントになる。

車番は良くないが
自力の格とスピードに勝る和田が中心。
佐藤は中団取れれば良いが
メンバー的に厳しそう。
展開利す阿部の地元初Vは十分。
穴なら、単騎松本の一発が面白い。

競輪解説者 田淵浩一さんによる「西武園競輪 推奨レース 3日目最終日(2月28日)」

☆2R A級一般「本郷の1勝機」

  ×注   ○◎△
 541 6 732

☆7R S級一般「河合の逃げ切り期待」

 ◎○△  × 注 
 2753 1 4 6

競輪解説者 田淵浩一さんによる「西武園競輪 S級戦レース展望」


110点オーバーの選手が
5人の強力メンバーが揃う中、
坂井洋(栃木115期)の機動力に期待する。
近況は、前回G1全日本選抜では
2次予選敗退も3連対を果たし
1月小倉F1戦では強力メンバー揃う中での
V奪取しており1着多く、決め脚は確かだ。
航続距離は長くはないが
ダッシュを生かしたカマシ・捲りが
主戦法で特に捲りの威力はG1トップクラス。
西武園はF1戦V歴はあるが
近歴は昨年1月4.1.⑤着の直前に
体調を崩してからは落車もあり
G1オールスターも今ひとつ
流れに乗れていない印象。
今節は、安定マーカー諸橋愛(新潟79期)、
近況上昇中の佐藤礼文(茨城115期)に
自力自在タイプの高橋築(東京109期)、
実力未知数ながら、徹底先行タイプの
地元 山口多聞(埼玉121期)、
中島詩音(山梨119期)とラインの厚みある
関東ラインが本線となり
坂井のスピードが生きるとみて
V候補筆頭に挙げる。

対するは、和田真久留(神奈川99期)の
自力自在戦。今年は落車欠場明けながらも
和歌山記念、G1全日本選抜の
グレード戦で活躍。
目標あれば、番手のレースも多いが
基本的には位置を取っての捲りが主戦法。
西武園は昨年8月G1オールスターで
1.8.1.1.7着と3勝を挙げ
一昨年のG1オールスターでも
2勝とグレード戦での活躍が目立つ。
今節は復調ムードの東龍之介(神奈川96期)、
なんでもできる山賀雅仁(千葉87期)との
連係になるが、同県後輩の
川越勇星(神奈川111期)目標なら
チャンスは広がるだろう。

松本秀之介(熊本117期)と
井上昌己(長崎86期)の九州ラインも強力。
松本は昨年G1戦5勝を挙げ
前々回G1全日本選抜でも敗け戦ながらも1勝、
2着1回とグレード戦でも
存在感を示した九州期待のホープ。
徹底先行タイプではないが
流れに応じた仕掛けは魅力。
西武園は昨年G1オールスター1.3.9.4.6着と
2次予選進出を果たし、F1戦優出歴もあり
バンク特性を考慮した走りはできている。
井上は、実績最上位の
タイトルホルダーで、安定感は抜群。
前回高松記念準決勝戦は番手絡まれ
目標不発の展開を立て直しての
3着はさすがの一言。
西武園は、前回昨年G1オールスター
2.5.7.3.5着。記念準V歴有り
目標次第も差し脚の切れは一級品。
松本目標からの抜け出しVは十分だ。

あとは、渡部幸訓(福島89期)の
差し脚もV圏内。昨年は
弥彦寛仁親王牌でG1初優出3着、
小倉競輪祭、西武園オールスター、
岸和田高松宮記念杯でも
準決勝戦進出しており
キャリアハイの成績を残した。
前回G1全日本選抜は2次予選敗退も
動き自体は悪くなかった。
西武園は前回昨年12月落.3.7着と
初日の落車が響いたが
オールスター準決勝戦進出しており
A級V歴も有り、悪くないイメージ。
北日本ラインはS1班は1人だけなので
徹底先行タイプの櫻井祐太郎(宮城117期)や
自力自在タイプの星野洋輝(福島115期)、
坂本周作(青森105期)が勝ち上がりを決めれば
目標にできるが、他地区との連係や
F1戦なら目標不在でも縦脚を駆使して
V争いに加わってくるだろう。

ラインの厚みある
坂井洋のスピードに期待する。
番手は諸橋愛佐藤礼文が勝ち上がれば
茨栃ラインを主張する可能性はあり。
どちらが番手でもしっかりしているので
ラインは強固で関東ラインが本線。
松本秀之介井上昌己の九州ラインも強力で
番手井上が逆転候補。
位置次第にはなるが
和田真久留の一発と渡部幸訓
突っ込みも当然のV圏内。