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RACE2024.7.14

<7月12日~14日>西武園競輪 第68回サンケイスポーツ杯 F1「シリーズ展望」※7/14更新

競輪解説者 田淵浩一さんによる「西武園競輪 S級決勝戦展望」


並び
136 5 247

北日本ラインは準決勝戦同様、
福島の伊東に宮城の大槻が番手を回り
特選で大槻の後ろを回った
北海道の大森が3番手を固めライン3車。

南関東単騎の小原には準決勝戦同様、
福岡の坂本が付き、坂本と同県の原井が
3番手を回り、こちらもライン3車。

関東単騎の茨城の芦澤は単騎戦となり
3対3対1の実質2分戦となった。

北日本の並びは即決。
連日、目標不在で自ら捲って
連勝の小原の後ろを誰が回るか?
注目されたが準決勝戦で連係した坂本が
小原と同期の芦澤に聞いたら
「単騎でやる」と云うことで
準決勝戦同様、小原マークを主張し
同県原井が3番手を回る
即席ラインが出来上がった。
小原は連日自力で勝ち上がり連勝。
今回の参加メンバーを見て
縦脚出せる準備をしていたらしく
本人曰く「自信になった」と
笑顔で答えてくれた。
準決勝戦、小原マークの坂本は
「想像していた以上の強さだった。
踏み出しも末脚も抜群で
抜ける感覚はなかった」と絶賛していた。
伊東は初日予選で
後ろに迷惑をかけた反省を踏まえ
準決勝戦は突っ張り先行で勝ち上がりを決め
今年5月1.1.②着の準Vに続き
西武園バンクとの相性の良さも出た
レース内容だった。
大槻は準決勝戦、番手で仕事をするも
中を割られて3着。
特選も小原を抜けていないので
「勝ち切れていないので」と不満の様子。
大森も準決勝戦、芦澤に抜かれはしたが
木村のスピードが落ちてきていたので
仕方なしの印象。
状態が良さそうなのは小原と芦澤と原井。
小原は連日捲って連勝。
仕掛けのタイミングも良く
正直「脚が違う」印象。
全プロの落車で肋骨と肩甲骨骨折をしたのが
考えられないくらいの動き。
本人も「だいぶ良くなってきた」と
問題はなさそう。
芦澤は練習方法を変えたらしく
近況1着多く取手記念の貯金が残っている印象。
原井は初優出とは思えない動きで
連日単騎戦で展開も向いたとは言え
連勝は立派。
本格先行は伊東1人。
小原は「自分でやる」とコメントしていたが
追い込みタイプだけに
「自力」のコメントは出せないが
今節は間違いなく縦脚勝負だろう。
芦澤の出方が気になるが
番手戦よりは中団からの突っ込みになるだろう。
小原が前受けから伊東が押さえて主導権
中団に芦澤、小原が早めでも捲り返すとみて
小原の完全Vに期待。
番手坂本は追走まで。
逆転候補は伊東に乗る大槻。
西武園バンクだけに番手有利に抜け出しは十分。
芦澤の連対に要警戒。

競輪解説者 田淵浩一さんによる「西武園競輪 推奨レース 3日目(7月14日)」

☆1R A級一般「九州ライン優勢」

 ◎○注 × △
 715 2 364

☆4R A級特選「佐々木の機動力上位」

 注  ◎○  ×△
 41 256 37

競輪解説者 田淵浩一さんによる「西武園競輪 レース展望【S級戦】」


サマーナイト組不在で
強力な自力タイプ少なく
正直評価は難しいが
大槻寛徳(宮城85期)の
差し脚に期待する。
近況は優勝こそないが
前回小松島記念1.7.2.3着の
特秀戦3着。G1戦では
負け戦ながらも
今年3勝を挙げており
6月G1岸和田高松宮記念杯最終日は
自ら捲って1着と縦脚も兼備。
5月武雄記念決勝戦3着で
競輪祭出場権も確保しており
グレード戦での活躍が目立つ。
西武園はF1戦V歴あり
近歴では昨年4月4.2.②着の準V、
一昨年のG1オールスター
2.4.2.4.7着と2連対を果たしている。
北日本ラインで前回西武園準Vと
好走した伊藤翔貴(福島100期)、
同県後輩で徹底先行タイプの
木村佑来(宮城119期)との連係なら
番手有利に差し切りVに期待する。

大森慶一(北海道88期)も
好勝負は必至。
前回豊橋1.2.②着の準Vは
最終バック7番手から2着まで届き
決め脚は確か。大槻と比べると
グレード戦の戦歴がやや劣る分
評価を下げたがスピードは一級品。
西武園はA級戦V3、近歴では
昨年G1オールスター3.3.4.9.6着と
準決勝戦進出しており
イメージは悪くないだろう。
大槻同様、北日本ラインの
機動力タイプとの連係で
V争いに加わってくる。
追い込み主体に何でもできる
荻原尚人(宮城89期)、
展開不問で突っ込んでくる
泉慶輔(宮城99期)もおり
戦力揃った北日本ラインが本線。

対するは桑原大志(山口80期)、
柏野智典(岡山88期)の
中国ベテランマーカーの差し脚。
桑原は前々回の
岸和田G1高松宮記念杯で優出。
2次予選では同県後輩
清水裕友を差し切り
準決勝戦は巧みなコース取りで
古性優作の2着と動きは抜群だった。
西武園は昨年G1オールスター2.6.3.7.5着、
一昨年G1オールスター3.6.8.4.4着、
一昨年5月F1戦1.5.2着と
可もなく不可もない印象。
柏野は岸和田高松宮記念杯で落車して
小松島負傷欠場も
前回宇都宮で優出しており
影響は感じられなかった。
中四国ラインで原田研太朗(徳島98期)、
川口雄大(徳島111期)や
今期S級昇級してきた
室井蓮太朗(徳島121期)との連係になり
特に原田は組み立てに難はあるが
捲り・カマシの威力は抜群で
今節の機動力タイプの中で実績はNO1。
原田の仕掛け次第になるが
中四国ラインでの連独占も十分。

小原太樹(神奈川95期)もV候補の一角。
前回小田原1.2.②着の準Vは
3日間同県後輩、
松井宏佑(神奈川113期)と同乗して
初日特選では差し切りを決めていた。
今節は南関東ラインに
強力な自力タイプが不在なので
総力戦でV獲りに挑む。

関東ラインは河村雅章(東京92期)、
芦澤辰弘(茨城95期)、
地元の岡光良(埼玉94期)、
一戸康宏(埼玉101期)、
池田勇人(埼玉90期)に
5月青森でS級特進を果たした
注目ルーキー篠田幸希(群馬123期)と
戦力が揃った。
河村は前回青森で久しぶりの
V奪取して好調をキープ。
西武園は今年の記念では
準決勝進出しており
練習にも来るバンクなので
走り慣れている分有利。

関東期待の新人篠田幸希に注目したい。
S級特進後3場所走り
F1戦は連続優出中と
ポテンシャルは高い。
前回豊橋では森田優弥マークを選択
まだ勉強中だろうが将来楽しみな1人。
西武園は昨年12月1.1.②着の準V。
決勝戦は日大自転車部の同級生
安彦統賀を付けての突っ張り先行2着と
レース内容は満点の走りだった。
今節の台風の目になるか注目したい。

九州ラインは坂本健太郎(福岡86期)が
安定感あるが目標が手薄。
同県後輩津村洸次郎(福岡101期)との
連係もしくは総力戦となる。

傑出者不在もラインの厚みある
北日本ラインが優勢とみて
大槻寛徳が中心。
桑原大志小原太樹坂本健太郎
目標次第もコース取りは確か。
原田研太朗は捲りが効かない当所だが
パンチ力は1番。
注目ルーキー篠田幸希次第では
河村雅章の抜け出しも可能とみる。