<8月10日~12日>西武園競輪 第66回東京中日スポーツ杯 F1「シリーズ展望」※8/12更新
競輪解説者 田淵浩一さんによる「西武園競輪 S級決勝戦展望」
並び
16 274 35
四国ラインは特選同様、
徳島の久田に同県先輩の湊が付く
徳島コンビ。
関東単騎の栃木の金子には
南関東単騎の千葉の伊勢崎が付き
東日本ラインを形成。
九州単騎の福岡の岩谷には
岩谷と同期の福島の星野が付き
星野後位は準決勝戦同様、
宮城の阿部が固めライン3車の
即席ラインが出来上がり
2対2対3の3分戦となった。
即席ラインが出来上がった経緯は
最終レース終了後、
勝ち上がりを確認した星野が
同期岩谷マークを主張。
阿部は「どうあれ星野の後ろ」と
コメントし、岩谷も単騎よりは
ライン3車を歓迎したようで
星野の希望が叶った。
初日特選でも
「単騎」のコメントだったが
岩谷ラインの3番手を回っており
同期岩谷に魅力を
感じていた様子だった。
ラインの先頭を走る3人は
積極性は久田が1番。
ライン3車の利がある岩谷は
準決勝戦でも先行しているだけに
後ろが他地区でも
積極策は考えられる。
連勝で勝ち上がった金子は
準決勝戦は内に包まれて
仕方なかったが
初日予選は前に出ても
あまり踏んでおらず
結果、最終ホームで2車出させて
詰める勢いで
差し切り勝ちと脚は良いが
内容は今ひとつ。
状態が良さそうなのは久田と阿部。
久田は初日特選、岩谷を突っ張り
湊の援護はあったが
好タイムでの逃げ切り勝ち。
準決勝戦は組み立てに失敗して
中団が大きく離れた6番手から
野口の先行を捲り快勝は
「強い」の一言。
本人も「練習できているので」と
仕上がっている様子。
阿部は落車明けながら
初日予選は目標不発も
自ら捲り上げて2着。
準決勝戦は星野の捲りに乗り
直線中割り強襲と伸びは抜群。
紙一重のレースだったが
落車の影響は全く感じられない。
金子は連勝も自力を
出せていないのが不満。
湊は連日番手絶好も
勝ち切れていないだけにどうか。
岩谷は先行した時の
末脚の甘さが気になる。
星野は特選は参考外も準決勝戦、
捲り上げた脚は悪くなく
本人曰く「きつかった」と言うが
番手戦なら差し切りVは可能。
伊勢崎は見栄えは良くないが
野口を抜けたのは評価できる。
先行は脚質的に久田が有力か。
ライン3車の利を生かして
岩谷の主導権も十分。
金子は車番を生かして
中団キープから仕掛けたい。
ライン2車でも
久田の機動力上位とみて
押し切りVに期待する。
番手湊の差し切りは押さえまで。
逆転候補は岩谷に乗る星野。
岩谷先行なら3番手阿部まで
チャンスあり。
穴は車番良い金子の一発。
競輪解説者 田淵浩一さんによる「西武園競輪 推奨レース 3日目(8月12日)」
☆4R A級特選「鈴木の機動力中心」
× ◎○注 △
61 247 53
☆8R S級特選「野口の逃げ切り有力」
○× ◎△
126 734
5
注
競
り
競輪解説者 田淵浩一さんによる「西武園競輪 レース展望【S級戦】」
オールスター直前の為、
傑出者不在の中、
ベテラン湊聖二(徳島86期)の
差し脚に期待する。
5月玉野の落車で負傷欠場後、
近況はF1戦連続優出、
地元小松島記念では1勝2着2回と
怪我の影響は感じられず
差し脚は切れている。
優勝は2022年11月福井以来ないが
今節は近況積極性アップの
同県後輩の久田裕也(徳島117期)、
中四国ラインで直前の
松戸記念準Vの月森亮輔(岡山101期)、
特進3場所目となる中国期待の
ルーキー山根慶太(岡山123期)と
機動力タイプ揃い、ラインの充実度は1番。
西武園は2022年8月G1オールスター
8.8.3.8着以来久しぶりの参戦となるが
F1戦V歴もありイメージは悪くないだろう。
同県久田とのゴール勝負も
可能とみて、今節の中心に推す。
対するは、岩谷拓磨(福岡115期)
–塚本大樹(熊本96期)の九州コンビ。
岩谷は前々回佐世保G3で1.1.②着の準V、
前回松戸記念2.7.5.2着では
長い距離を踏んでの2着2回と
レース内容も良く
グレード戦で結果を残している。
先行した時の末脚の甘さは気になるが
当所のバンク特性生かせば押し切りも十分。
西武園はG1オールスター2022年4.4.3.9.5着、
2023年6.8.5着と結果は残していないが
F1戦なら好勝負は必至。
塚本は7月宇都宮での
落車欠場明け初戦となるので
状態面での不安はあるがマークの技術は高く
追走は問題ないだろう。
九州ワンツーを狙う。
関東ラインは金子幸央(栃木101期)、
中嶋宣成(長野113期)の機動力タイプと
7月青森で久しぶりのV奪取した
安定マーカー杉本正隆(茨城96期)と
地元の久木原洋(埼玉97期)と戦力は揃った。
軸になる金子は前回岐阜で
内側追い抜きで失格も長い距離を
踏めており状態は悪くない。
西武園は前回今年4月記念3.6.4.2着も
A級戦完全V歴含め1着多い印象。
スピード生かしたカマシ・捲り炸裂なら
関東ラインで連独占もあり得る。
地元の久木原は昨年11月松阪で
落車、鎖骨・肋骨・上腕開放骨折の
大怪我から長期欠場後、4月に復帰し
まだ完調とはいえないながらも
徐々に良化していたが
前回大宮で落車しており
状態的にどうか?
西武園はホームバンクなので
地の利を生かしたい。
野口裕史(千葉111期)の
先行力にも期待したい。
成績に波があるが
マイペースに持ち込めば
グレード戦でも逃げ切る力はある。
西武園は初落車含め
良かったり、悪かったりの成績も
2021年4月記念での
逃げ切り完全Vの衝撃は忘れられない。
野口の逃げ切りは特注。
あとは自力自在タイプの
星野洋輝(福島115期)と
阿部拓真(宮城107期)までが争覇圏内。
混戦模様だが目標ある湊聖二に期待。
西日本ラインで岩谷マークもあり得る。
逆転候補は岩谷拓磨の機動力に
塚本大樹が続く九州コンビ。
金子幸央–杉本正隆の栃茨ラインの一発と
野口裕史の逃げ切りも魅力ありとみる。