<11月29日~12月1日>西武園ナイター競輪 第30回テレ玉杯 F2「シリーズ展望」※12/1更新
競輪解説者 田淵浩一さんによる「西武園競輪 A級決勝戦展望」
並び
357 2 641
中部近畿ラインは準決勝戦同様
京都の徳田に同県四宮が番手を回り
特選で徳田と連係した三重の伊藤が
3番手を固めライン3車を形成。
北日本ラインは岩手の佐々木に
福島の金澤が付き
準決勝戦で金澤と連係した
地元の野中が3番手を主張して
東日本ラインが出来上がり
こちらもライン3車。
九州単騎の熊本の松岡は単騎戦となり
3対3対1の実質2分戦となった。
ラインの先頭を走る徳田と佐々木は
8月立川の決勝戦で対決し
徳田が先行するも捲られ5着。
佐々木は何もできず7着に敗れており
佐々木はリベンジに燃えていた。
単騎の松岡は「何かやる」とコメントし
特選でも単騎で先捲りをうち
気合いの入ったレースを見せていた。
状態が良さそうなのは
佐々木と金澤と徳田。
佐々木は予選は前受けから突っ張り
2周先行をゴール寸前わずかに差されたが
粘りも上がりタイムも悪くなかった。
準決勝戦は立ち遅れるも
前の隊列が落ち着くのを待って捲り快勝。
番手の松岡が全く対応できない位
スピードが違っていた。
本人も「街道練習ができて
自転車のセッティングも出て
身体との連動感がある」と仕上がりは抜群。
金澤は捲って連勝で勝ち上がりを決め
「調子良さそうだね」の問いに
「4場所前からフレームを戻してから
良くなってきた」と自信ありの表情。
徳田はシリーズリーダーらしく
初日の反省を生かししっかり修正しての
逃げ切り勝ちは「強い」の一言。
本人も「今日は先行と決めていたし
感触も良かった。このバンクは
やはり前にいないとですね」と
バンク特性を理解していた。
番手四宮との連係も多く
信頼関係が厚いのもプラス。
四宮は「いつも仕事させられるが
今日はいっぱいだった。
何も言うことはない」と
徳田を絶賛していた。
地元の野中は展開が向いていないが
伸びは悪くない。
伊藤は準決勝戦、番手絶好も勝ち切れず
「なかなか勝てません」と
肩を落としていたが、
勝った金澤が強かった。
先行は立場的には佐々木だが
スタート早い徳田が前受けなら
突っ張りの可能性が高い。
車番の良い野中がスタート取れれば
佐々木目標の金澤がV最短。
佐々木出切れずも
ある程度引き出してくれれば
金澤が自力でV奪取とみる。
逆転候補は徳田。
脚質的に佐々木を封じて
マイペースに持ち込めれば
四宮の援護も見込め逃げ切りVは十分。
先行争い長引けば
単騎松岡の一発が面白い。
競輪解説者 田淵浩一さんによる「西武園競輪 レース展望【L級ガールズ戦】」
傑出者不在で平均競走得点高い選手多い中
地元 藤田まりあ(埼玉116期)の
自力自在戦に期待する。
前回小倉G1競輪祭女子王座戦では
予選を番手捲りで児玉碧衣を撃破、
準決勝戦は優勝した
佐藤水菜のカマシに敗れたが
G1戦でも戦えることを
十分に証明できたシリーズだった。
今年V7、G1直前の2場所連続Vと
着実に力をつけており
好調をキープしている。
西武園は前回昨年11月2.1.⑤着。
近歴では4場所連続優出中も
V歴はまだないが地元3割増に期待して
今節の中心に推す。
大久保花梨(福岡112期)の
機動力も差がない。
今年8月に産休から復帰後すでに
V3を飾っており
カマシ・捲りの威力は健在。
さすがに産休前と比べると
航続距離は短くなった印象はあるが
復帰後の3連対率100%は立派。
西武園は一昨年2月3.2.⑥着以来
久しぶりの参戦となり
単発レースながら
ミッドナイトフィナーレでのV歴がある。
今節の競走得点トップで
格的にも上位の存在で互角のV候補。
機動力最上位は吉岡詩織(広島116期)。
前回小倉G1競輪祭女子王座戦では
強力な同型揃い、苦戦した印象が残るが
今期V3中逃げ切りV2回の実績が光る。
西武園は一昨年3月1.1.⑤着以来の
参戦となり、予選1は逃げ切り
予選2は番手差し切りで連勝を飾り
決勝戦は先行するも久米詩に
捲られ敗れはしたが
レースを作っていたのは吉岡だった。
先行有利な当所のバンク特性を生かせば
逆転も可能。
西島叶子(熊本118期)もV候補の一角。
展開が向いた感はあるが前々回高松準V、
前回小松島捲ってV奪取と近況成績は抜群。
西武園は今年2戦走り優出逃すも
最終日は勝ち切っており優出歴もあり
悪くないイメージ。
今年V3の実績もあり、侮れない存在。
あとは機動力ある岩崎ゆみこ(茨城116期)と
位置取り上手い松本詩乃(東京122期)と
自在性ある安東莉奈(大分122期)までが
争覇圏内。
傑出者不在の混戦ムードの中
近況の充実度と地の利を加味して
藤田まりあの地元Vに期待。
総合力に勝る大久保花梨と
機動力上位の吉岡詩織も互角の評価。
西島叶子や岩崎ゆみこの機動力タイプや
好位キープ可能な安東莉奈と松本詩乃も
展開次第では上位争いは必至とみる。