<1月31日~2月2日>西武園競輪モーニング7 第33回楽天ケイドリームス杯 F2「シリーズ展望」※2.2更新
競輪解説者 田淵浩一さんによる「西武園競輪 A級決勝戦展望」
並び
157 2 4 63
栃茨ラインは準決勝戦同様、
茨城の梁島に同県浦川が番手、
3番手を初日特選で梁島と連係した
栃木の阿久津が固めライン3車。
南関東ラインは
静岡の田中に神奈川の近藤。
西日本ラインは
岡山の高津と福岡の中園が
それぞれ単騎戦を選択し
3対2対1対1の実質2分戦となった。
茨城の2人は連係実績もあり
相性も良く、浦川曰く
「今までは俺の方が先着しているほうが
多いと思うが、梁島がS級を経験してきて
レベルアップしているのでどうかな?」と
まずは追走に集中する。
南関東ラインは
近藤が「田中に任せる」と伝えると
田中も「近藤さんに迷惑をかけないように」と
連係が決まり、西日本の2人は
決勝メンバーが出揃って
高津に西日本連係の可能性を聞いてみると
「昔はよく連係しましたけど、
中園と話をしてみます」と言い
インタビューに先に来た中園は
「僕にもう少し自力があれば
高津さんの前で頑張りますが
現状ではそれぞれ別れて
単騎になりました」と別線を選択した。
ラインの先頭を走る2人は
梁島は先行基本の自力タイプで
田中は捲りが主戦法の自力自在タイプ。
先行は梁島か田中だが
やはりライン3車で脚質的にも梁島が自然。
田中は西日本の単騎2人がレースを
乱してくれたところを捲るのが理想。
中園は好位狙い。
高津は総力戦か。
状態が良さそうなのは中園と田中。
中園は今節の動きが抜群。
特選は梁島ラインに
切り替えようと動いたところ
高津がマークを外した小玉後位にはまり
捲る小玉を差し切り快勝。
準決勝戦は目標の徳永不発も3角から
外を踏んでの2着は強かった。
本人も「特選に乗れて運もあるが
リカバリーできている」と満足そうだった。
田中は前回の平から一変しており
本人に聞いたところ「前々回の落車で
フレームが壊れて
前に乗っていたフレームに戻し
シューズもサドルも交換して
どれがハマったかわからないけど
調子は良いです」と表情は明るかった。
梁島は特に良くは見えないが
準決勝戦は冷静に走れており機動力は断然。
シリーズリーダー高津は初日特選で
小玉マークを外したことについては
「ミッドナイト続きからのモーニングで
身体が動かなかった」と言い
修正して臨んだ準決勝戦は
最終バック最後方からの
3着と力のあるところを見せた。
近藤は「余裕はあるが伸びはもう一つ」
浦川は「追走は問題ない」
阿久津は「寒くてバンク重いわりには
自転車は伸びている」と
それぞれ状態について語ってくれた。
ライン3車の栃茨ラインの主導権が有力で
梁島の押し切りVに期待する。
浦川の逆転は押さえ。
逆転候補は単騎勢が
レース乱した時の田中の一発。
田中が梁島に抵抗すると
高津の総力戦が穴目とみる。
競輪解説者 田淵浩一さんによる「西武園競輪 レース展望【A級戦】」
前期S級の実力者が参戦し比較は難しいが
近況の充実度から梁島邦友(茨城117期)の
4機動力に期待する。
前期は全て優出を果たし
V2準V2回3着3回と3連対率が高く
レインボーカップファイナルに
出場を果たした。
レインボーカップは
無念の落車となったが
今期も2場所走り
準V2回3連対率100%と
好調をキープしている。
先行基本にいざとなれば
位置取りもできるので、信頼性は高い。
西武園のV歴はないが1.2班戦2回
チャレンジ戦1回走り
全て優出(S級戦を除く)しており
前々回一昨年2月準Vと
バンク特性も味方して相性は良い。
同県先輩の浦川尊明(茨城80期)
栃茨ラインで阿久津修(栃木88期)の
信頼できるベテランマーカーの
援護も見込め、今節の中心に推す。
S級下り望月一成(静岡111期)の
機動力も差がない。
一昨年後期にA級を走り
5連覇した頃の勢いは感じられないが
今期2戦の走りを見ても
積極性と力強さは変わらない。
西武園は久しぶりの参戦となり
チャレンジ戦V以外良績はないが
主導権握ればバンク特性生かして
押し切りも十分。
今期S級から降級した
近藤俊明(神奈川87期)とは
今期初戦の豊橋と
2戦目の平塚でも連係しており
両者の連独占も十分。
南関東ラインは近況好調で自在性ある
栗本武典(千葉119期)と
前回平で動きが良かった
田中誇士(静岡103期)と戦力揃い
ラインの総合力は1番。
中四国ラインは
今期S級降級2戦目の前回高知で
V奪取した高津晃治(岡山87期)が
V候補の一角。追い込みタイプだが
縦脚兼備で決め脚は確か。
機動力ある同県後輩
小玉拓真(岡山98期)との連係になるが
前回静岡で小玉の動きが今一つに見えた。
123期の新人
都築巧(高知123期)は追い込みが主戦法。
目標不安も徹底先行タイプの
岡崎陸登(愛媛123期)が
勝ち上がりを決めれば
チャンスは広がるだろう。
九州ラインは元旦名古屋で
1.2班戦初Vを飾った
徳永泰粋(熊本123期)に注目したい。
積極性はあるが
航続距離は長くはなく
勝ちパターンは捲り。
まだ荒削りで西武園初参戦の
不安はあるが混戦一発の魅力あり。
同県先輩中村雅仁(熊本90期)との
ワンツーが穴目になる。
北日本ラインは
他地区と比べると戦力不足で厳しい。
現状の充実度と
バンク特性を加味して梁島邦友に期待。
望月一成–近藤俊明の
南関東ラインも互角の評価。
高津晃治の総力戦と
新人徳永泰粋の一発に魅力を感じる。