<2月13日~15日>西武園ナイター競輪 第14回東京スポーツ杯 F2「シリーズ展望」※2.15更新
競輪解説者 田淵浩一さんによる「西武園競輪 A級決勝戦展望」
並び
137 25 64
中部近畿ラインは特選同様
愛知の佐藤に奈良の佐山。
関東ラインは伊藤と福田が別線になり
栃木の福田に新潟の小榑が付き
地元の伊藤には宮城の山崎と
青森の小橋の北日本ラインが付く
即席ラインを形成し
2対2対3の3分戦となった。
決勝メンバーが出揃い
並びが注目されたのが関東ライン。
自力3車の連係なるか?
ラインのできる中部近畿ラインの
佐藤でさえも「関東の並びを
確認してからにします」と
コメントを保留した。
レースを終えたばかりの伊藤は
「自分でやりたいけど考えます」と言い
控え室に戻り長考の末「自分でやります。
福田と小榑に伝えます」と言い
それを聞いた山崎は「伊藤君」へと即答。
なんでもできる小榑は、福田目標。
佐藤も関東別線で3分戦なら
「自力」のコメントを残した。
先行は、立場的にも脚質的にも
福田が有力だが
地元でライン3車の伊藤の主導権も十分。
佐藤も準決勝戦で福田に出られているだけに
抵抗するが、積極性は劣る。
状態が良さそうなのは、伊藤と福田と山崎。
伊藤は初日特選、先行争いあり
展開が向いたとはいえ
単騎戦ながらもホームからの
ロング捲り圧勝は強烈だった。
準決勝戦も長い距離を踏んでの
逃げ切り勝ちと完璧な勝ち上がり。
「仕上がっているね」と問いかけると
「はい」とニッコリ。
福田は初日予選はラインが崩れ
後ろに気遣った結果
1車出られるもすぐさま番手捲り快勝。
準決勝戦はラインで出切れるように
打鐘先行から押し切り連勝。
準決勝戦後に話を聞くと
「バンクも軽く、前回から3週間練習できて
疲れもなく感じが良い」とキッパリ。
山崎は連日展開が向いてはいるが
本人曰く「余裕ある」と言い
自転車の伸びは良い。
佐藤は配分が詰まっているせいか?
「切れがない」と言い
初の西武園も「クセがある」と
感触はあまり良くなさそう。
前回小倉完全Vからの
好調をキープする地元の伊藤が
地の利とライン3車の利を生かして
地元Vに期待する。
伊藤の航続距離次第では
山崎の差し切りは押さえたい。
逆転候補は福田。
車番は悪いがポテンシャル高く
あっさり押し切っても不思議ではない。
競輪解説者 田淵浩一さんによる「西武園競輪 レース展望【A級戦】」
前期S級や近況成績良い選手が揃い比較が難しく
どの地区からでも狙えるが地の利を生かして
地元 伊藤慶太郎(埼玉107期)に期待したい。
前回小倉完全Vは特選、準決勝戦逃げ切り快勝
決勝戦単騎戦も一度動いて位置を取り
後方から捲る小原丈一郎に
切り替え差し切りVは「強い」の一言。
西武園は前回昨年11月7.1.⑤着。
決勝戦単騎戦捲れず敗れたが
完全V歴有り相性も良く
ホームバンクなので走り方も熟知している。
埼京ラインで鈴木謙二(東京97期)、
長井妙樹(東京96期)の援護で先行有利な
バンク特性を生かして地元Vに挑む。
連係微妙も125期の新人
福田稔希(栃木125期)との連係なれば
より強力なライン形成となり関東ラインが優勢。
関東期待のルーキー福田稔希もV候補の一角。
昨年12月玉野レインボーカップVで特昇を果たし
前々回地元宇都宮では1.2班戦初Vを飾った。
昇班後のレースを見ると
まだ荒削りながらも強靭な粘りが武器。
西武園初参戦ながらもバンク特性生かして
逃げ切りVも可能だ。
中部近畿ラインは中川勝貴(福井109期)が絶好調。
追い込みタイプながら今期4場所走り
V2準V1回3連対率100%の戦歴は立派。
前回小倉では初日特選と決勝戦は単騎戦も
自ら踏み上げ快勝しており、縦脚の切れは抜群。
西武園は近歴では昨年11月2.2.⑥着。
S級でも予選突破しており、悪くない印象。
近畿地区の佐山寛明(奈良113期)、
中部近畿ラインで1月岸和田決勝戦連係して
ワンツー(中川差し切りV)を決めた
佐藤竜太(愛知119期)の機動力タイプがともに
好調で目標にも困らなそうな今節は互角のV候補。
北日本ラインは前期S級の上遠野拓馬(宮城119期)
山崎将幸(宮城92期)の同県コンビに
小橋明紀(青森73期)が続く強力布陣。
機動力タイプの上遠野拓馬は
前回小松島で番手戦ながらもV奪取。
山崎将幸は今期全て優出しており
3連対率75%と抜群の安定感。
小橋明紀は今年1月当所3.2.③着と
まとめておりラインのセット力は1番。
南関東ラインは今期2班ながら
菊池竣太朗(静岡111期)が復調ムード。
自力基本になんでもできる
オールラウンダータイプ。
西武園の近歴は落車や事故棄権もあり
あまり流れは良くないが
元来は1着多く、チャレンジ戦初Vを飾った
メモリアルバンクなのでV争いに加わってくる。
同県先輩で同タイプの柏木伸介(静岡84期)との
静岡ワンツーも十分。
実力拮抗しており難解だが
地の利ある伊藤慶太郎と
実力未知数も注目ルーキー福田稔希率いる
関東ラインに期待。
縦脚切れる中川勝貴と
上遠野拓馬–山崎将幸の宮城コンビと
菊池竣太朗の総力戦も差がなく激戦必至。