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RACE2025.2.28

<2月26日~28日>西武園ミッドナイト競輪 オッズパーク杯 F2「シリーズ展望」※2.28更新

競輪解説者 田淵浩一さんによる「西武園競輪 A級決勝戦展望」


並び
1 7324 5 6

関東ラインは栃木の川上に
同県秋本が番手を回り
3番手に地元の大矢
4番手を東京の近藤が固めライン4車。
機動力ある熊本の田川は単騎戦となり
特選同様、静岡の石橋と福島の宇佐見も
それぞれ単騎戦を選択し
4対1対1対1の細切れ戦も
実質川上の先行1車となった。
前検日に秋本に決勝戦で
川上と同乗した場合の
連係について聞いたところ
「今後の為にも、たとえ競りでも
番手は主張する」と決意は固かった。
先行は川上か田川だが
単騎田川の先行は考えづらく
ライン4車の川上の主導権が自然。
川上前受けなら、突っ張り先行で
ラインで決まる可能性は高いが
スタート早い石橋が前受けすると
ラインが崩れる可能性も出てくる。
問題は秋本が番手無風かどうか?
初日特選では秋本が競らせないように
仕掛けたこともあるが
番手飛び付きもなく
大矢が番手無風で差し切った。
石橋も宇佐見も縦型の追い込みタイプで
何が何でも番手で競るタイプではないので
あくまで流れの中での
飛び付きの可能性はあるが
番手ジカ競りはないだろう。
状態が良さそうなのは、川上と石橋。
川上は連日前受けからの
突っ張り先行逃げ切り勝ちで
いづれもライン決着と申し分ない。
石橋は準決勝戦は番手で展開が向いたが
初日特選は前受けから
4番手に引いて直線伸びて2着。
巧みなコース取りと
直線の伸びは流石だった。
川上の先行、番手秋本無風とみて
秋本の差し切りVに期待。
川上の押し切り初Vも互角。
単騎勢は位置取れる石橋が怖い。

競輪解説者 田淵浩一さんによる「西武園競輪 レース展望【A級戦】」


今節は突出した選手不在の中、
秋本耀太郎(栃木117期)の
機動力に期待したい。
前期V3の戦歴を残し
先行基本も捲りの切れは秀逸。
位置取りも上手く
後手に回るレースは少ない。
前回高知は優出失敗し
動きも一息に見えたが
準決勝戦は相手が強かった印象。
西武園は近歴では
前回昨年8月3.2.②着の準V、
前々回一昨年5月2.2.③着と
6走全て先行しており
バンク特性を生かした
ライン決着が目立つ。
同県後輩の注目ルーキー
川上隆義(栃木125期)との連係なれば
Vチャンス到来と見て今節の中心に推す。

川上隆義(栃木125期)もV争い必至。
昨年12月玉野レインボーカップで
特昇を果たし、1.2班戦5場所走り
予選は全て逃げ切り勝ち。
目下4場所連続優出中、
準V2回と初Vはもう目前。
1.2班戦のレースを見ると
ダッシュを生かした
突っ張り先行が目立つが
元来はカマシ・捲りタイプか。
西武園初参戦も脚質的には合うはずで
あっさり押し切っても不思議ではない。

栃木勢追走は地元の
大矢将大(埼玉81期)が主張だろう。
大矢は今期S級降級後、
まだ優出できていないが
目標ある今節はホームバンクの
アドバンテージを生かし地元Vも狙える。

元ホームバンクの近藤寛央(東京97期)も
近況復調しており、関東ラインが本線。
対するは、競走得点トップの
松尾勇吾(熊本115期)。
近況は追い込み主体も元来は
捲りが主戦法の自力自在タイプ。
前々回別府でゴール後落車欠場。
前回地元熊本では優出逃すも
最終日特選でロング捲り快勝しており
問題はなさそう。
西武園は2022年12月3.1.①着のV奪取。
捲りの効かない当所で
バック6番手から豪快に捲り切ってVは
インパクト大の走りだった。
機動力タイプの長松大祐(大分121期)
田川翔琉(熊本119期)、
上吹越俊一(鹿児島99期)と援軍揃い
西武園連覇を狙う。

南関東ラインは石橋慎太郎(静岡88期)、
飯尾主税(静岡81期)、
成田健児(神奈川75期)の実績ある
追い込みタイプが揃い
徹底先行タイプの
栗田万生(千葉111期)目標に
V争いに加わってくる。

中四国ラインはS級下りの上田学(愛媛69期)と
差し脚切れる立花成泰(岡山82期)の
ベテランマーカーが中心になるが
強力な自力タイプが不在。
西日本ラインで九州地区との連係になりそう。

北日本ラインは前回小倉で
今期2回目のV奪取した前川大輔(福島113期)の
自力自在戦を軸に
同県、宇佐見優介(福島115期)、
西武園相性抜群の大崎和也(青森92期)と
縦脚ある追い込みタイプがV圏内。

機動力に勝る秋本耀太郎
同県後輩、川上隆義目標ならV候補筆頭。
地元の大矢将大が対抗格。
捲り脚兼備の松尾勇吾が逆転候補。
石橋慎太郎上田学は目標次第。
川上隆義が今節の台風の目に
なるか注目したい。